メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

おくりびと

2009年03月21日 | 映画
おくりびとを観た。

色々賞を取ったので再上映してたので観にいきました。

やっとチェロ奏者としてオーケストラに入れたのにすぐ解散してしまい、田舎の山形に帰ることになった小林大悟(本木雅弘)とそれについていく妻の美香(広末涼子)。

求人を見て行ってみた会社で納棺師をやることになってしまった大悟。
社長の佐々木(山崎努)は癖のあるキャラだが非常に優秀な納棺師。

初めは戸惑う大悟もそんな社長の影響で徐々に納棺師の自覚が芽生えてくる。

妻の美香は夫の仕事を反対し、家を出て行ってしまう。


(ネタバレ)
悩みながらも着々と納棺師として成長していく大悟。

美香も妊娠をきっかけに帰ってくる。
そして夫の仕事を目の当たりにして納棺師への偏見も消えていく。

幼い頃自分と母を捨てた父をずっと恨んでいた大悟。
しかし父と交わした石文の石は大切に持っていた。

そんな顔も覚えていない父が死んだと電報が来る。

最初は嫌がったが妻とともに父に会いに行く。

ずっと孤独に生きていたらしい父。
ぞんざいに遺体を扱う葬儀屋に激怒して自分で納棺する大悟。

父の手には昔自分が渡した石文の石が握られていた。
号泣する大悟。

そしてその石は生まれてくる我が子に渡そうと美香とうなずく。


(評価)
アカデミー賞を取っただけの事はあります。

かなり泣けました。

去年、僕が感銘を受けたパコと魔法の絵本を差し置いて多くの賞を取ったから、少々恨んでいたのですが、納得の映画でした。

山崎努の演技や言葉は非常に印象的で問答無用で素晴らしかった。
「生きているものは死んだものを食って生きる。
これが美味いんだ、困った事に・・・」

日本映画界屈指の名優だと思います。

火葬場で働く平田正吉役の笹野高史の言葉も良かった。
「みんな故郷に帰りたいんでしょうな・・・」
「死は門だと思うんです。」

当然本木の演技も好感持てて素晴らしかった。
広末の胸を揉みしだいていてうらやましかった・・・。

そんな広末もセクシーありで、非常に素晴らしい妻を演じていた。
結婚したかったです。
マジで恋する5秒前です。

死をテーマにしているだけの事はあり、非常に崇高で厳かな作品です。

世界に日本のおくり方を知らしめる素晴らしい映画だと思いました。
賞を狙うような欲を感じず、純粋な映画だと思いました。
だからこそ非常に賞レース向きの映画だと思いました。

こういった映画に感銘を受けるとは自分でも意外でしたが、それだけ完成度が高かったという事でしょう。

そんなわけで9点。

非常に印象深い作品でした。
マジで恋した5秒後でした。


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