メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ばしゃ馬さんとビッグマウス

2013年11月09日 | 映画
ばしゃ馬さんとビッグマウス を観た。


学生時代からシナリオライターを目指しているけれど、なかなか芽の出ない馬淵みち代(麻生久美子)は、友人のマツモトキヨコ(山田真歩)を誘って社会人コースのシナリオスクールに通うことにする。
そこで出会ったのは、超自信過剰な年下男の天童義美(安田章大)。
“ビッグマウス”を吐きまくる天童を毛嫌いする馬淵だったが、なんと天童は“ばしゃ馬”のようにシナリオを書き続ける馬淵にひと目ぼれ!
ある日、シナリオスクールの講師で来ていた映画監督の何気ない一言をきっかけに、老人ホームを舞台にした介護の話を書くことにした馬淵は、かつて役者を目指していたけれど今は介護士として働く元恋人・松尾健志(岡田義徳)に頼んで老人ホームのボランティアをはじめることにする。
けれど、そんな矢先、キヨコが映画の脚本を書くことになったと知り、嫉妬とやるせなさで落ち込んでしまう。
ある出来事をきっかけに一度は書くことを諦めた馬淵だが、最後にもう一度コンクールに出してみようと決意する。
一方、馬淵に恋をして彼女のひたむきに夢を追いかける姿に刺激された天童は、初めて自分自身を見つめペンをとる。
二人はお互いを励まし合いコンクールに向けてがむしゃらに頑張り始める。


って話。


僕が高評価する吉田恵輔監督作品です。

僕の最も愛する麻生久美子主演映画。
多分面白い映画だろうな、と思って観に行きましたが・・・無茶苦茶面白かったです。
久々に心揺さぶられる様な名画でした。

「夢を叶えるのってすごく難しいのは分かっていたけど、夢を諦めるのって、こんなに難しいの?」

そんな苦悩する若者たちの物語。
キャスティングも設定も絶妙でした。

テンポよくシーンの途中で切るような面白い演出。
実に生々しい生活感のあるシーンの連続。
ちょっとした恋愛シーンもかなりリアルな雰囲気がありました。

木更津キャッツアイ組の岡田義徳は大好きですし、麻生久美子とお似合いです。
何度か共演を見てますがとてもいい感じですね。

麻生久美子はこの歳になってもやっぱり可愛いし僕を惹きつけてやまないオーラを持っています。
演技上手いし声いいし人としてオシャレだし。
やっぱりNo.1に大好きな女優さんですね。
麻生久美子の良さをふんだんに発揮してくれて吉田監督には感謝したいほどでした。

安田章大はあまり印象なかったですがこの映画ではハマってましたね。
設定ほど強烈なインパクトはなかったですがかなり笑えるシーンもありました。
全くアイドル感の無い子ですね。

数ある映画が上映されている中、この映画をチョイスして観るお客さんはやっぱりハイセンスだと思いました。
かなり笑える映画ですが、みんなちゃんと正しいシーンで正しく笑ってました。
爆笑出来るようなシーンも爆笑してました。
場内はかなり盛り上がっていました。

そういう素敵な空間を提供してくれてそういうのをちゃんと楽しめるお客さん達の中で。
とても素敵な時間を過ごせました。

それでいて泣けました。
ハイセンス過ぎて何処で感動していたのかわからないほどでした。
ラストシーンにはもう号泣しちゃいました。

脚本家を目指すという設定も映画の設定としては絶妙だと思いました。
夢を追うのって辛いけど素晴らしいですね。


そんなわけで9点です。


僕は映画や本やドラマや笑いやプログラムもサッカーも。
評価の最も大きな物差しはブレません。
センスがあるか?ないか?
ただそれだけ。

コレはセンスのいい人間がやってることか?
それを見たいのです。

そしてこの映画は間違いなくハイセンスな映画でした。

僕の琴線がビンビンと触られました。

魂のシンクロが最も感動するのですよね。

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