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ダンガル きっと、つよくなる

2018年04月13日 | 映画
ダンガル きっと、つよくなる
を観ました。


誰よりもレスリングを愛し、インドの国内チャンピオンにまで上りつめたが、生活のために引退したマハヴィル(アーミル・カーン)。
母国に初の金メダルをもたらす夢は、まだ見ぬ息子に託した。
ところが、待望の第一子は女の子。町の人々から伝授された“男の子を作る方法”を全て試しても、2人目も3人目も……なんと4人目も女の子。やむなくマハヴィルは夢を諦める。
それから十数年後、長女ギータと次女バビータが、悪口を言う男の子をボコボコにし、マハヴィルは2人を叱るどころか歓喜する。
娘たちの格闘DNAを信じたマハヴィルは、止める妻を試しに1年間と説得する。
男物のTシャツと短パン姿で走らされ、お菓子もスパイス料理も禁止、ゲームやお出かけもなし。毎朝5時からの厳しい肉体改造が始まった。
だが、女の子がレスリングなんてあり得ないと、一家はたちまち町の笑い者に。
レスリング場の使用も断られ、マハヴィルは土のリングを作り、甥のオムカルに娘たちの練習相手をさせる。
体力も気力も限界に達したギータとバビータは父親にやめさせてと懇願するが、許されるどころか髪を短く刈り込まれてしまう。
ある夜、父に内緒で友達の結婚パーティに出掛けると、すぐにバレて激怒される。「あんな父親、要らない」と涙ぐむ姉妹に、意外にも花嫁が「いい父親よ」と諭す。
幼い娘に家事を押し付け、14歳になったら顔も知らない男に嫁に出す自分の親と違って、マハヴィルは娘の未来のためを想っているというのだ。
心を打たれた2人は翌朝から特訓に励み、才能は急速に開花していく。
ギータがオムカルに勝った翌日、マハヴィルはギータを男子のレスリング大会へ連れて行く。
最初は断られるが、話題になるとふんだ主催者に許可されて出場、ギータは破れたものの善戦し、拍手喝采を浴びる。
その敗戦がギータの闘志に火をつけ、驚異の快進撃が始まった!やがてバビータも参戦、2人は男を投げ飛ばす少女としてたちまち人気者になっていく。
いよいよ次は全国大会。男を負かしてきたギータに敵はいない。サブ・ジュニア、ジュニアと優勝し、さらに成長してシニアの全国チャンピオンを獲得、町の人々にも英雄として迎えられる。
「ついに夢が叶ったね」と喜ぶオムカルに、「まだだ」と答えるマハヴィル。「俺の夢はお前が国際大会で金メダルを取った時に叶う」という父の言葉に、ギータはしっかりと肯くのだった。
インド代表となったことで、国立スポーツ・アカデミーに入団するために、家族のもとを離れるギータ。
そこで彼女を待っていたのは、外食やおしゃれもできる自由な生活と、「父親の教えは一切忘れろ」というコーチからの指導だったーー。


ニテーシュ・ティワーリー監督です。
アーミル・カーン主演作品なので、彼の作品と言って良いでしょう。
アーミル・カーン作品は毎作やたら壮大でやたら感動的でやたら面白いですからね。

今作もテーマ的に感動の予感しか無いですね。
実在のアスリートがモデルということで、最近ボリウッドやハリウッドではこの手の近代アスリートのノンフィクション映画を散見しますね。
日本でももっとやって欲しいですね。
因みに自分ならば平昌五輪の女子カーリングを映画化したくて毎日キャスティングを妄想しています。

冒頭に脚色しているとありますので過剰なドラマ性はあります。
まあそうでなければインド映画とは言えませんからね。
基本的に濃い味付けしか無い印象なので。
プロローグ的なシーンからそこそこ長期間のドラマを描いていて壮大な感じがありますね。

まず言いたいのは娘役の二人が非常に素晴らしかったです。
見た目も非常に可愛くて、それでいてレスリングの素人からちゃんと熟練者になっていく演技。
本当に上手く強くなっていく過程で撮影したのかな?と想像されます。

おとなになってからのキャストも素晴らしかったですね。
見た目の雰囲気も子役の子たちと変わらず、この手の成長と共にキャストが変わっていく作品。
似て無さから萎えることはよくありますが、そういうのは無かったです。
子役の子達が非常に可愛くて演技が素晴らしかったのでキャスト変わったタイミングでちょっとテンション下がったのですが、
ちゃんと取り返して見事な後半でした。

インド映画らしくBGMベースで上手く沢山の情報を描くのは上手でしたね。
1曲分くらいの尺で非常に多くを描くパターンが結構ありました。

レスリングの試合シーンが凄くて白熱で素晴らしかったです。
場内はかなりの客入りだったので、もう普通にパブリックビューイングで本物の試合を観戦してるかのように興奮しました。
クライマックスの試合などは体動いちゃってるおじさんたちも結構いました。
劇場で観てるとヤバいくらいの高揚感があります。
この手の格闘技系の作品だとその肝心の試合の熱量は非常に重要ですからね。

レスリングはオリンピックや大きな大会でしか観ませんが、初めてはっきりとルールを知った気がします。
こういうポイント制になってるのだなと、そして野球のように逆転の術が用意されてるのが映画向きですね。

インド映画なのでもちろん的な開き直ったベタ中のベタな演出ですが、それでも大感動はありますね。
結構泣いている人もいました。

インド文化への改革を訴える様な内容も挑戦的でいいですね。

アーミル・カーンはいつもながら凄い存在感で今、何かしらでは世界一かも知れないと思わされる役者ですね。
そのナルシスト感とやりすぎ感で自分の中ではトム・クルーズと重なる部分が多いですが。
今作は完全なるデ・ニーロ・アプローチです。
1作の中でこんなに太った役者は見たことが無いですね。
最初はボディビルダーの様な引き締まった体なのに終盤は普通のデブオジサンになります。
もう健康面が心配になるほどでした。
レスリングには詳しくないですが、素人が観てて萎えるようなこともない様になってました。

娘役たちも素晴らしかったです。
とかく幼少期の子たちは可愛くて演技が上手くて素晴らしかったです。
頑張っていたシーンを思い出すとジーンとなります。


そんなわけで8点。

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