メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

娼年

2018年04月12日 | 映画
娼年
を観ました。


主人公の森中領は東京の名門大学生。日々の生活や女性との関係に退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っている。
ある日、美しい女性がバーに現れた。女性の名前は御堂静香。
「女なんてつまんないよ」という領に静香は"情熱の試験"を受けさせる。
それは、静香が手がける会員制ボーイズクラブ、「Le Club Passion」に入るための試験であった。
入店を決意した領は、翌日から娼夫・リョウとして仕事を始める。
最初こそ戸惑ったが、娼夫として仕事をしていくなかで、女性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、心惹かれ、やりがいを見つけていく。


三浦大輔監督作品です。
セックスをテーマに過激な性描写を通してなんとも言えない切なさを描く印象ですが、今作もそこは同じ感じです。
いつもどおりR18です。

昼の日比谷で見たらほぼ満席だったのですが、おばさんとかご老人とかが沢山いて。
一体どういう気持で見に来たのか?と疑問でならなかったです。
松坂桃李が今旬な朝ドラ俳優だから間違えて見に来てしまったとしか思えないような。
それにしてはあまりに過激過ぎるエロスと多少の残虐さ。
座ってて大丈夫かしら?と何か気を使いました。

無感情な大学生がおばさんに体を売る様になるという裏社会な映画で。
実質連ドラ的に一人目の客、二人目の客、・・・というような描き方で。
最後に本人や、彼を雇う人のエピソードに帰結するような。
ストーリー的なフォーマットとしてはよくある感じだと思います。

ただいきなりセックスシーンから始まり、かなり丁寧に生々しくセックスを描いています。
愛撫もかなり生々しく、全体的に尺が長いです。
隣のおばはんとか結構やかましくポップコーンを食べていて、絶対ポップコーン持ち込む様な映画じゃ無いと思うのですが、右も左もポップコーンおばはんでした。
エロシーンになると手が止まって静かになるので、人間の行動を制御するのにエロというのはわかりやすいなと思いました。
ちゃんとドラマ性も人間描写もあるのですが、見方によってはなかなかのポルノ作品ではあります。
性癖もかなり変態的なお客さんが居て、まあ自分の様な人間にはセクシービデオで馴染みではあるのですが。
結構そんな事をやっていました。

冒頭は狂った世界とそれに足を踏み込んでしまった男の物語な感じなのですが。
終盤にはなかなか重く悲しい展開になりました。
セックスの悲しさは相変わらずで良かったですね。

松坂桃李は相変わらず本当に色んな役をやりますが、今作は無気力なダークな大学生で。
かなりの裸とセックスっぷりです。
なかなか生々しくやっていて、コレってもう己の性癖の暴露にも近い気がしますね。
ああ、松坂桃李って普段こんな感じでエッチしてるのかな、、、って思ってしまいます。

真飛聖が売春屋のオーナーで良い感じの怪しさと裏社会感でした。
最近密かに活躍が目覚ましいですね。

冨手麻妙が耳が聞こえない謎めいた女の子で。
がっつりな体当たりで素晴らしかったです、結構好きになりました。

出ている女優さんたちがみんなかなりの体当たり出来る女優さん揃いで素晴らしいです。
男としてはありがたい限りですね。

作品の過激さに比べ伝わるメッセージ性がちょっと足りなかったかなとは思いました。
ここまでの表現をする勇気も見事ですし、のめりこめるのは確かです。


そんなわけで6点。

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