
イキガミを観た。
原作の漫画は全部持っており、なかなか泣かされました。
読ます人間みんな感動してました。
そんなイキガミの映画が公開されると言うので観てきました。
日本は豊かで平和である。
それは国家繁栄維持法により生命の価値を再認識されるからだと言う。
全ての国民は小学校の入学式に注射を打たれ、その1000分の1にナノカプセルが埋め込まれており、18歳から24歳の決まった日時に破裂してその人間は死ぬ。
死亡する人間にはその24時間前に死亡予告書、通称イキガミが届けられる。
イキガミを受け取った人間はお店や交通機関が無料になり、遺族には年金が支払われる。
(やけを起こして犯罪を犯すと遺族は年金を受け取れず賠償させられる。)
この法律に反対するものは国により厳しく罰せられる。
イキガミを受け取った人間が最期の24時間をどう送るかという極限の人間ドラマである。
主人公の藤本賢吾(松田翔太)はそのイキガミの配達人でストーリーテラー的な存在。
イキガミを受け取った人間、その家族の悲しみ、悲惨さを見て国の方針に疑問を抱いている。
漫画同様イキガミを受け取った人間達が本当の主役。
漫画の中から3つのストーリーがチョイスされ映画化されている。
漫画と違ってその3つのストーリーが上手い事同時進行的に描かれている。
1
コマツナと言う田辺翼(金井勇太)と森尾秀和(塚本高史)のフォークデュオ。
過去に二人で夢を追いストリートで歌っていたが田辺だけスカウトされ別の人間とコンビを組みデビューする。
森尾は夢を諦め肉体労働している。
その田辺の方にイキガミが届けられる。
2
お金持ちの息子滝沢直樹(佐野和真)。
母和子(風吹ジュン)は女性議員で国家繁栄維持法を徹底支持する政策で選挙を戦っている。
父信利(塩見三省)はその秘書。
和子は典型的な教育ママで息子を政治家の息子である以上いい大学に入れようとしていたが、息子がその期待に答えられず見捨てる。
息子は母の愛情に飢えていたが、母のあまりにひどい態度にいつしか憎むようになる。
その直樹にイキガミが届く。
3
飯塚さとし(山田孝之)と飯塚さくら(成海璃子)は幼い頃事故に遭いその事故で両親は死にさくらは失明する。
二人は孤児院で育ち、さとしはいつでもさくらを必死に守ってきた。
大人になったさとしはチンピラになっていて脅迫のような詐欺のような事で生計を立てているが、孤児院にいるさくらを引き取ろうと部屋を借りる。
そのさとしにイキガミが届く。
(ネタバレ)
田辺は母と二人の貧乏暮らしだが、音楽で成功して母に楽をさせたかった。
今のパートナーは高飛車な嫌な奴で自分はそれの引き立て約。
やりたい音楽もやれず森尾を捨ててしまった事に後悔の念を抱いていた。
しかし翌日、生放送の音楽番組でテレビ初出演をする。
それでステップアップして森尾の事も引っ張ってやろうと思っていたが森尾はすねてしまって二人は上手く行かない。
イキガミを受け取った田辺は徹夜で苦悩するが一言森尾に謝って収録に向かう。
田辺の母から田辺がイキガミを受け取ったと聞かされた森尾は見るつもりも無かったテレビを観る。
そこには予定していた曲ではなくコマツナの名曲、森尾が作った「道しるべ」を歌う田辺が居た。
歌い終わったところで田辺は死ぬ。
田辺が歌った「道しるべ」が世の中の話題になる。
イキガミを受け取った和真に母は一瞬悲しむが、自分の選挙戦が不利なため、その息子を利用しようと応援演説をしてくれと息子に頼む。
今までずーっと見捨ててきた自分の死すら選挙の役に立てようとする和子に和真は絶望する。
そして母を殺そうと決意し、警察を襲い拳銃を奪い逃走する。
父はずっと息子を愛していた。
母の街頭演説の最中に威嚇で銃を撃ち民衆はパニックになる。
母はただただ立ちすくむ。
そして母を殺そうとした時、幼かった頃、まだ優しかった頃の母がよぎり躊躇する。
その隙に警察に撃たれ予定死亡時刻を待たずに父の腕の中で死ぬ。
さとしはさくらの孤児院に行った帰りに玄関でイキガミの不在表を受け取り落ち込む。
しかし残された時間をさくらのために使おうと、全てをさくらに隠したまま自分の角膜をさくらに移植するように医者に頼む。
急にドナーが現れた事に疑問を抱きつつさくらは入院し手術の準備を始める。
しかしそこに間が悪く藤本がさとしにイキガミを渡しにくる。
さくらは自分に移植される角膜が兄の物だと気付き手術を拒む。
さとしと藤本はイキガミは間違いだったと必死に嘘をつく。
今までも嘘ばかりだった兄をさくらは信用せず死亡予定時刻の翌朝10時を過ぎてもさとしが生きていたら手術を受けると言う。
藤本は死亡予定者に関与するのが規則違反と知りながらさとしに協力し二人で病院中の全ての人に協力を頼み、病院中の全ての時計を1時間進める。
翌朝さくらは疑い病院中の人に時間を聞くがみんなで必死に嘘をつく。
そしてついに10時(実際9時)をまわりさくらは手術に向かう。
これが最期の別れになるさとしは必死に涙をこらえさくらに言葉を送る。
さくらを見送った後にさとしも手術に向かおうとするが死にたくないとうなだれてしまう。
そんな人々の姿を見た藤本は国家繁栄法は間違っていると確信する。
最期に三つのストーリーまとめてエピローグ。
森尾は一人になったが再びストリートでコマツナとして歌を歌いだす。
田辺をスカウトしたスカウトマンが話題性で売ろうと森尾をスカウトしにくるが森尾は断り、純粋に歌を歌い続けている。
息子を失った和子は信利に離婚を申し出るが信利は断る。
信利は国家繁栄法を潰す為に次の選挙に出る事を決意する。
さくらはさとしが借りた部屋に行く。
そこには藤本がさくらへのプレゼントを置いていた。
それはさとしに頼まれたものだった。
鏡が付いた化粧ケースみたいなやつ。
「お前がかわいいのは嘘じゃない」
みたいな事が書かれていた。
窓の外は満開の桜が咲いていた。
いやー素材が素材なだけにめっちゃ泣きそうになりました。
特にさとしの話。
原作は数話完結式なのでどう映画になってるのか非常に気になったが、各ストーリーが半同時進行になっていた。
原作に忠実で原作の味を損なわず、むしろ映画の方が壮大で良かったかもしれないくらいでした。
映画は3つのエピソードを同時進行的にしたのが見事でした。
最期にまとめてエピローグが来たので気持ちの推移が非常にスムーズになった。
山田孝之と塚本高史が相変わらずカッコよかった。
僕は命の尊さを再認識してしまいました。
7点です。
僕にイキガミが届いたらどうしようかしら?とベタな妄想に浸ってしまいました。
原作の漫画は全部持っており、なかなか泣かされました。
読ます人間みんな感動してました。
そんなイキガミの映画が公開されると言うので観てきました。
日本は豊かで平和である。
それは国家繁栄維持法により生命の価値を再認識されるからだと言う。
全ての国民は小学校の入学式に注射を打たれ、その1000分の1にナノカプセルが埋め込まれており、18歳から24歳の決まった日時に破裂してその人間は死ぬ。
死亡する人間にはその24時間前に死亡予告書、通称イキガミが届けられる。
イキガミを受け取った人間はお店や交通機関が無料になり、遺族には年金が支払われる。
(やけを起こして犯罪を犯すと遺族は年金を受け取れず賠償させられる。)
この法律に反対するものは国により厳しく罰せられる。
イキガミを受け取った人間が最期の24時間をどう送るかという極限の人間ドラマである。
主人公の藤本賢吾(松田翔太)はそのイキガミの配達人でストーリーテラー的な存在。
イキガミを受け取った人間、その家族の悲しみ、悲惨さを見て国の方針に疑問を抱いている。
漫画同様イキガミを受け取った人間達が本当の主役。
漫画の中から3つのストーリーがチョイスされ映画化されている。
漫画と違ってその3つのストーリーが上手い事同時進行的に描かれている。
1
コマツナと言う田辺翼(金井勇太)と森尾秀和(塚本高史)のフォークデュオ。
過去に二人で夢を追いストリートで歌っていたが田辺だけスカウトされ別の人間とコンビを組みデビューする。
森尾は夢を諦め肉体労働している。
その田辺の方にイキガミが届けられる。
2
お金持ちの息子滝沢直樹(佐野和真)。
母和子(風吹ジュン)は女性議員で国家繁栄維持法を徹底支持する政策で選挙を戦っている。
父信利(塩見三省)はその秘書。
和子は典型的な教育ママで息子を政治家の息子である以上いい大学に入れようとしていたが、息子がその期待に答えられず見捨てる。
息子は母の愛情に飢えていたが、母のあまりにひどい態度にいつしか憎むようになる。
その直樹にイキガミが届く。
3
飯塚さとし(山田孝之)と飯塚さくら(成海璃子)は幼い頃事故に遭いその事故で両親は死にさくらは失明する。
二人は孤児院で育ち、さとしはいつでもさくらを必死に守ってきた。
大人になったさとしはチンピラになっていて脅迫のような詐欺のような事で生計を立てているが、孤児院にいるさくらを引き取ろうと部屋を借りる。
そのさとしにイキガミが届く。
(ネタバレ)
田辺は母と二人の貧乏暮らしだが、音楽で成功して母に楽をさせたかった。
今のパートナーは高飛車な嫌な奴で自分はそれの引き立て約。
やりたい音楽もやれず森尾を捨ててしまった事に後悔の念を抱いていた。
しかし翌日、生放送の音楽番組でテレビ初出演をする。
それでステップアップして森尾の事も引っ張ってやろうと思っていたが森尾はすねてしまって二人は上手く行かない。
イキガミを受け取った田辺は徹夜で苦悩するが一言森尾に謝って収録に向かう。
田辺の母から田辺がイキガミを受け取ったと聞かされた森尾は見るつもりも無かったテレビを観る。
そこには予定していた曲ではなくコマツナの名曲、森尾が作った「道しるべ」を歌う田辺が居た。
歌い終わったところで田辺は死ぬ。
田辺が歌った「道しるべ」が世の中の話題になる。
イキガミを受け取った和真に母は一瞬悲しむが、自分の選挙戦が不利なため、その息子を利用しようと応援演説をしてくれと息子に頼む。
今までずーっと見捨ててきた自分の死すら選挙の役に立てようとする和子に和真は絶望する。
そして母を殺そうと決意し、警察を襲い拳銃を奪い逃走する。
父はずっと息子を愛していた。
母の街頭演説の最中に威嚇で銃を撃ち民衆はパニックになる。
母はただただ立ちすくむ。
そして母を殺そうとした時、幼かった頃、まだ優しかった頃の母がよぎり躊躇する。
その隙に警察に撃たれ予定死亡時刻を待たずに父の腕の中で死ぬ。
さとしはさくらの孤児院に行った帰りに玄関でイキガミの不在表を受け取り落ち込む。
しかし残された時間をさくらのために使おうと、全てをさくらに隠したまま自分の角膜をさくらに移植するように医者に頼む。
急にドナーが現れた事に疑問を抱きつつさくらは入院し手術の準備を始める。
しかしそこに間が悪く藤本がさとしにイキガミを渡しにくる。
さくらは自分に移植される角膜が兄の物だと気付き手術を拒む。
さとしと藤本はイキガミは間違いだったと必死に嘘をつく。
今までも嘘ばかりだった兄をさくらは信用せず死亡予定時刻の翌朝10時を過ぎてもさとしが生きていたら手術を受けると言う。
藤本は死亡予定者に関与するのが規則違反と知りながらさとしに協力し二人で病院中の全ての人に協力を頼み、病院中の全ての時計を1時間進める。
翌朝さくらは疑い病院中の人に時間を聞くがみんなで必死に嘘をつく。
そしてついに10時(実際9時)をまわりさくらは手術に向かう。
これが最期の別れになるさとしは必死に涙をこらえさくらに言葉を送る。
さくらを見送った後にさとしも手術に向かおうとするが死にたくないとうなだれてしまう。
そんな人々の姿を見た藤本は国家繁栄法は間違っていると確信する。
最期に三つのストーリーまとめてエピローグ。
森尾は一人になったが再びストリートでコマツナとして歌を歌いだす。
田辺をスカウトしたスカウトマンが話題性で売ろうと森尾をスカウトしにくるが森尾は断り、純粋に歌を歌い続けている。
息子を失った和子は信利に離婚を申し出るが信利は断る。
信利は国家繁栄法を潰す為に次の選挙に出る事を決意する。
さくらはさとしが借りた部屋に行く。
そこには藤本がさくらへのプレゼントを置いていた。
それはさとしに頼まれたものだった。
鏡が付いた化粧ケースみたいなやつ。
「お前がかわいいのは嘘じゃない」
みたいな事が書かれていた。
窓の外は満開の桜が咲いていた。
いやー素材が素材なだけにめっちゃ泣きそうになりました。
特にさとしの話。
原作は数話完結式なのでどう映画になってるのか非常に気になったが、各ストーリーが半同時進行になっていた。
原作に忠実で原作の味を損なわず、むしろ映画の方が壮大で良かったかもしれないくらいでした。
映画は3つのエピソードを同時進行的にしたのが見事でした。
最期にまとめてエピローグが来たので気持ちの推移が非常にスムーズになった。
山田孝之と塚本高史が相変わらずカッコよかった。
僕は命の尊さを再認識してしまいました。
7点です。
僕にイキガミが届いたらどうしようかしら?とベタな妄想に浸ってしまいました。