コーヒーが冷めないうちに
を観ました。
時田数(有村架純)が従兄(いとこ)で店主の時田流(深水元基)と切り盛りする、とある街のとある喫茶店「フニクリフニクラ」。そこには、不思議な都市伝説があった。
それは店内の【ある席】に座ると、望んだとおりの時間に戻ることができるというもの。
ただし、そこにはめんどくさい……非常に面倒くさいいくつかのルールがあった。
1. 過去に戻って、どんな事をしても、現実は変わらない。
2. 過去に戻っても、喫茶店を出る事はできない。
3. 過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。
コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない。
4. 過去に戻れる席には先客がいる。席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。
5. 過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない人には会う事ができない。
「ここに来れば過去に戻れるってほんとうですか?」
今日も不思議な噂を聞いた客がこの喫茶店に訪れる。
アメリカに行ってしまった幼馴染の賀田多五郎(林遣都)とケンカ別れをしてしまった三十路直前の独身キャリアウーマン清川二美子(波瑠)。
若年性アルツハイマーに侵された妻・高竹佳代(薬師丸ひろ子)と、そんな高竹を優しく見守る夫・房木康徳(松重豊)。
故郷の妹(松本若菜)を裏切って、一人スナックを営む喫茶店の常連客・平井八絵子(吉田羊)。数に次第に惹かれていく常連客の大学生・新谷亮介(伊藤健太郎)。
過去に戻れるという【ある席】にいつも座っている謎の女(石田ゆり子)……。
どんなことをしても現実は決して変わらない。
それでも過去に戻り、会いたかった人との再会を望む客たち。
そこで彼らを待っていたものとは?
そして、主人公・時田数に隠された真実とは?
-1杯のコーヒーが冷めるまでの、ほんの短い時間でも、人生は変わる-
塚原あゆ子監督作品です。
TVドラマで活躍してきた演出家で、観ると彼女の携わったドラマは高評価のものばかりでした。
予告編の雰囲気が良くて、大好きな有村架純主演なので結構期待して見に行きました。
ただ想像よりはだいぶ淡々としていてドラマティックな内容の割にドラマティックに描かず。
程よい演出なのですが、この内容ならばもう少しお涙頂戴演出でも良かったかな?という個人的な感想でした。
ルールの細かさと常にその席に先客の幽霊が座っているというぶっ飛んだ世界観。
みんながその幽霊を見れてギリギリコミュニケーション取れる感じ。
なんかやっていることやその世界観や雰囲気はジョジョの奇妙な冒険でした。
過去に戻っても何も変えられないってわかっていながらも抗う人々。
出来事は変わらないけど過去に行ったことによりその人自身が変わるっていう、
本人が変わったことにより周りを変えれる的な結構ハイレベルなストーリーです。
タイムトラベルするのは4人というか4組というか。
それを四季に置き換えた4つのエピソードで見せつつカフェの日常を描写してるのはいい感じでした。
各エピソードにそれなりの感動のクライマックスがあります。
それを過剰なBGM等や冗長な語りで見せるようなことも少なめで、上質な演出で表現していたのは好印象でした。
主演の有村架純がこの現象を管理している管理人的なポジションで、
達観したロボットのようなキャラでありながら普通の女の子でもあって。
体当たり演技でも無ければ情熱演技でも無いので目立ちにくいですが、非常に高品質な演技だったと思います。
そしてこんな感想を改めて言うのもバカらしいですがとても可愛いですね。
にじみ出るような真の可愛さを持っている稀有な女優さんって感じですね。
相手役は伊藤健太郎でした、最近急速に活躍している印象ですね。
そこまでハンサムでは無いですが、それが逆に親近感感じさせて良いですね。
控えめでいい人の役でしたが役者としての好感度が上がるようないい演技だったと思います。
最近見たルームロンダリングと同一人物にも見える感じでした。
波瑠はいい人からちょっと嫌な人まで幅広い役ができて、それでいて美人で良いですね。
何よりこういう脇役もやるのが活躍の要因って気がしますね。
見るほどに好きになれる女優さんって印象があります。
波瑠の相手の林遣都は出番少なめですが最近ちょっとコミカルな役で存在感出してますね。
今作もその手のキャラで好印象でした。
好みの深水元基が有村架純の叔父の役でしたが良かったです。
元々悪人役やトリッキーな役のイメージが強いですが最近はいい人役もやるようになって嬉しいです。
薬師丸ひろ子が痴呆症の役でしたが非常に高品質で素晴らしかったです。
ちょっとネタバレですが、タイムトラベルありきの物語の中に出てくるタイムトラベルに敏感なキャラって好きなのですよね。
相手がタイムトラベルしてることにすぐ気づく役が素晴らしかったです。
そして老いませんね、この人。
吉田羊はちょっとがさつなダメ女な役でしたが何やらせても妥当に成立させますね。
ちょっと描写が極端にも思いましたが流石のうまさで見せていました。
松重豊がその演技力を遺憾なく発揮していました。
ここに来てナチュラル演技感が上手になってきている気がします。
石田ゆり子が謎いっぱいの役でしたがかなりハマっていて素晴らしいキャスティングだったと思います。
美貌と演技力でこの世代の女優さんでは結構替えが効かないですね。
とても優しくて上質で程よい映画でした。
もう少し泣けると良かった気はしますが。
そんなわけで6点。
を観ました。
時田数(有村架純)が従兄(いとこ)で店主の時田流(深水元基)と切り盛りする、とある街のとある喫茶店「フニクリフニクラ」。そこには、不思議な都市伝説があった。
それは店内の【ある席】に座ると、望んだとおりの時間に戻ることができるというもの。
ただし、そこにはめんどくさい……非常に面倒くさいいくつかのルールがあった。
1. 過去に戻って、どんな事をしても、現実は変わらない。
2. 過去に戻っても、喫茶店を出る事はできない。
3. 過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。
コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない。
4. 過去に戻れる席には先客がいる。席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。
5. 過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない人には会う事ができない。
「ここに来れば過去に戻れるってほんとうですか?」
今日も不思議な噂を聞いた客がこの喫茶店に訪れる。
アメリカに行ってしまった幼馴染の賀田多五郎(林遣都)とケンカ別れをしてしまった三十路直前の独身キャリアウーマン清川二美子(波瑠)。
若年性アルツハイマーに侵された妻・高竹佳代(薬師丸ひろ子)と、そんな高竹を優しく見守る夫・房木康徳(松重豊)。
故郷の妹(松本若菜)を裏切って、一人スナックを営む喫茶店の常連客・平井八絵子(吉田羊)。数に次第に惹かれていく常連客の大学生・新谷亮介(伊藤健太郎)。
過去に戻れるという【ある席】にいつも座っている謎の女(石田ゆり子)……。
どんなことをしても現実は決して変わらない。
それでも過去に戻り、会いたかった人との再会を望む客たち。
そこで彼らを待っていたものとは?
そして、主人公・時田数に隠された真実とは?
-1杯のコーヒーが冷めるまでの、ほんの短い時間でも、人生は変わる-
塚原あゆ子監督作品です。
TVドラマで活躍してきた演出家で、観ると彼女の携わったドラマは高評価のものばかりでした。
予告編の雰囲気が良くて、大好きな有村架純主演なので結構期待して見に行きました。
ただ想像よりはだいぶ淡々としていてドラマティックな内容の割にドラマティックに描かず。
程よい演出なのですが、この内容ならばもう少しお涙頂戴演出でも良かったかな?という個人的な感想でした。
ルールの細かさと常にその席に先客の幽霊が座っているというぶっ飛んだ世界観。
みんながその幽霊を見れてギリギリコミュニケーション取れる感じ。
なんかやっていることやその世界観や雰囲気はジョジョの奇妙な冒険でした。
過去に戻っても何も変えられないってわかっていながらも抗う人々。
出来事は変わらないけど過去に行ったことによりその人自身が変わるっていう、
本人が変わったことにより周りを変えれる的な結構ハイレベルなストーリーです。
タイムトラベルするのは4人というか4組というか。
それを四季に置き換えた4つのエピソードで見せつつカフェの日常を描写してるのはいい感じでした。
各エピソードにそれなりの感動のクライマックスがあります。
それを過剰なBGM等や冗長な語りで見せるようなことも少なめで、上質な演出で表現していたのは好印象でした。
主演の有村架純がこの現象を管理している管理人的なポジションで、
達観したロボットのようなキャラでありながら普通の女の子でもあって。
体当たり演技でも無ければ情熱演技でも無いので目立ちにくいですが、非常に高品質な演技だったと思います。
そしてこんな感想を改めて言うのもバカらしいですがとても可愛いですね。
にじみ出るような真の可愛さを持っている稀有な女優さんって感じですね。
相手役は伊藤健太郎でした、最近急速に活躍している印象ですね。
そこまでハンサムでは無いですが、それが逆に親近感感じさせて良いですね。
控えめでいい人の役でしたが役者としての好感度が上がるようないい演技だったと思います。
最近見たルームロンダリングと同一人物にも見える感じでした。
波瑠はいい人からちょっと嫌な人まで幅広い役ができて、それでいて美人で良いですね。
何よりこういう脇役もやるのが活躍の要因って気がしますね。
見るほどに好きになれる女優さんって印象があります。
波瑠の相手の林遣都は出番少なめですが最近ちょっとコミカルな役で存在感出してますね。
今作もその手のキャラで好印象でした。
好みの深水元基が有村架純の叔父の役でしたが良かったです。
元々悪人役やトリッキーな役のイメージが強いですが最近はいい人役もやるようになって嬉しいです。
薬師丸ひろ子が痴呆症の役でしたが非常に高品質で素晴らしかったです。
ちょっとネタバレですが、タイムトラベルありきの物語の中に出てくるタイムトラベルに敏感なキャラって好きなのですよね。
相手がタイムトラベルしてることにすぐ気づく役が素晴らしかったです。
そして老いませんね、この人。
吉田羊はちょっとがさつなダメ女な役でしたが何やらせても妥当に成立させますね。
ちょっと描写が極端にも思いましたが流石のうまさで見せていました。
松重豊がその演技力を遺憾なく発揮していました。
ここに来てナチュラル演技感が上手になってきている気がします。
石田ゆり子が謎いっぱいの役でしたがかなりハマっていて素晴らしいキャスティングだったと思います。
美貌と演技力でこの世代の女優さんでは結構替えが効かないですね。
とても優しくて上質で程よい映画でした。
もう少し泣けると良かった気はしますが。
そんなわけで6点。