エリック・クラプトン～12小節の人生～

エリック・クラプトン～12小節の人生～
を観ました。


グラミー賞を１８回受賞、ロックの殿堂入りを3回果たすなど、長年音楽界を牽引し続ける世界的スーパースター、エリック・クラプトン。
“ギターの神様”と評され、お金や名声よりも音楽性を優先し、愚直なまでにブルースに身を捧げ、天才の名を欲しいままにしていたが、私生活では欲望と愛情、快楽と幸せの区別もつかないまま、いつも“何か”を探して彷徨い続けてきた。
酒、ドラッグ、女、そして音楽、全てのものに溺れていくー。
母親に拒絶された少年時代の孤独、共にギターの腕を競いあった仲間たちの喪失、親友ジョージ・ハリスンの妻への恋をはじめとする病的なまでの女性遍歴、ドラッグとアルコールに溺れた日々、そして最愛の息子コナーの死。
天国と地獄を行きつ戻りつするような、過酷で数奇に満ちた人生を経て、初めて自分の居場所を見つけた今だから振り返ることができる、エリック・クラプトン自らが語る、音楽と愛と魂の軌跡。


リリ・フィニー・ザナック監督作品です。

少年時代から現在までエレキギターに夢中な自分にとっては少なからずギターヒーローです。
自分は別のギタリストが好きでしたがもちろん言わずと知れたスーパーギタリストで。
独特なフレーズと人とは違うセンスはいつも感じさせるギタリストでした。

今となっては伝説的なミュージシャンはほとんどが映画化されてきた印象で次は誰の映画が作られるか？って印象はあります。
誰かがなりきった高品質な映画からこうしたドキュメンタリーまで。
どっちの手法で撮られるかは難しいところですが。
同時期にはなりきった手法でボヘミアン・ラプソディが大ヒットしてますが。

自分は音楽大好きなのでどっちの手法でもクオリティが高ければ好きです。
ミュージシャンって意外と表面ばかりが伝わっている人生だと思うのでこうしたドキュメンタリーや伝記映画を作るのは必須ですね。

エリック・クラプトンって自分のイメージではクリームが一番ですが、こうしてドキュメンタリーを見るとそこは一部でなかなか壮絶な人生ですね。
ここまで壮絶な人生とは知らなかったです。
そして異常に病的で人格崩壊の仕方がすごいですね。
ジェームス・ブラウンやら今やってるフレディ・マーキュリーやらエリック・クラプトンやら。
天才ミュージシャンはコレくらい一般社会人としては成立できないような人物じゃなきゃだめなのか？って思ってしまいますね。

エリック・クラプトンの崩壊っぷりはなかなかすごいしジョージ・ハリスンとの関係も驚きました。
見ているこちらが気まずくなるくらいでした。

色々ある人生ですが、とかく息子さんが亡くなってからは辛かったですね。
そこからの立ち上がりに妙な因果応報は感じました。
復活不可能なくらい落ちぶれていましたが人生の醍醐味を感じさせるような展開でした。
今現在ではしっかりと起承転結してる感じはあります。

自分も若い頃はこういう危うい側のメンタルやら誘惑に取り憑かれていましたが、
今やすっかり健全になってしまっています。
才能ってどこに宿っているかはわからないものですね。

エリック・クラプトン好きには必須の映画でした。


そんなわけで6点。