メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

泣くな赤鬼

2019年06月15日 | 映画
泣くな赤鬼
を観ました。


その高校教師は、陽に焼けた赤い顔と、鬼の熱血指導から“赤鬼先生”と呼ばれていた。
甲子園出場を目指し、強豪チームを率いた黄金の時代から10年の月日が流れ、野球への情熱が衰えかけていたある日、かつての教え子・斎藤(愛称:ゴルゴ)と再会する。
野球の素質を持ちながらも、挫折して高校を中退した生徒だった。
しかし、立派な大人に成長したゴルゴは、病に侵され、命の期限が迫っていた。
厳しさでしか教え子に向き合えなかったあの頃の後悔。
赤鬼先生は、ゴルゴのために最後に何ができるのか―。


兼重淳監督です。
監督としてはあまり評価した作品は無いですが助監督としての仕事は好みの作品が多いです。

かつての野球部のスパルタ監督とそんな監督の元を挫折して去った元問題児との13年ぶりの交流。
しかも教え子は末期癌という感動要素をひねりもなく詰め込んだような感動作です。

主に堤真一と柳楽優弥の演技合戦みたいな映画です。
かなり予定調和的でインパクトには欠けます。
映画の作り方のレシピ通りな作品でしょう。
その分品質はちゃんとしていたと思います。

現代、偶然再開した元教師と教え子。
そのドラマを演じつつ映画は13年前の野球部の監督と選手時代の描写です。
主にそこを描いています。
才能があるのに努力が足りない生徒、期待しているが故に厳しくしたがそれが仇となり挫折して居なくなってしまう。
スパルタなので不器用にそれを伝えられず譲らない先生の描写です。

闘病の終盤はちょっとお涙頂戴感が強くてついて行けない感じでした。
初日に観に行ったので結構混んでいましたが。
内容、演出の割にほとんど泣いている人はいませんでした。
そういう感じの強引な感動作品、感動設定でした。

演出も非常にわかりやすく極端で昭和ドラマな感じです。

主演の堤真一はすっかりベテラン実力派ですがとても良かったです。
厳しいスパルタからちょっと衰えた感じ。
表情で後悔や迷いを感じさせる素晴らしい演技力でした。
堤真一の使い方の一番ど真ん中な役どころでした。

柳楽優弥はチンピラ風な若いヤンキー夫婦みたいな役でした。
流石の演技力ですがちょっと無理矢理感が強い演技させられていました。

その若い頃を演じていた堀家一希って子はなかなかいい演技していました。
出番的には柳楽優弥より多かったかもです。

その妻を川栄李奈が演じていましたが、妥当に良い出来でした。
コレまた極端な演技をさせられるシーンが多かったですがすっかり演技派女優なのでナチュラルにこなします。

竜星涼が柳楽優弥のライバル役でしたが何時も通りな感じです。
この子はちょっとクセが弱めのわりに役幅が広く色んな役をやるので好きです。
今作は普通の青年でしたが。

麻生祐未、キムラ緑子などの実力派が出ていたので引き締まっていました。

品質はそこそこでしたがインパクトには欠けました。


そんなわけで5点。
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