メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ラッシュライフ

2011年08月24日 | 
ラッシュライフ を読んだ。


5つのストーリーに5人の主人公の王道群像劇でした。

・大金持ちに買収された女画家
・紳士的な空き巣
・不倫相手と共にお互いの配偶者を殺そうと企む精神科医
・新興宗教の教祖に心酔しそれを殺してみようと先輩に誘われる男
・何十社も面接に落ち続けてとことん人生を絶望しているリストラされた中年

群像劇好きの僕としてはこの手のお話は大好きです。

実は少しずれた時系列で描かれていて、よくある群像劇のようにそれぞれの行動が他のストーリーに少しだけ影響を及ぼすようにすれ違う。

柱のように象徴的な全てのストーリーに出てくる外国人ストリートパフォーマー。
その時に思いついた日本語を書かせる。

そして「特別な日に登れ」という展望台の垂れ幕。

群像劇としては非常に秀逸だったと思います。


伊坂幸太郎作品の登場人物達が語る哲学的な会話は非常に質が高くてほとほと関心します。
そのクオリティ、思考の角度、見事な発想です。

何かエンターテイメント性が強いですが、そういったフレーズが多く散りばめられているので、人生の道しるべになってもおかしくない位のメッセージ性がありました。


そんなわけで7点。


これは映像でも見てみたいと思いました。

と思ったらもう映像化されているのですね、是非見てみようと思います。

評価は低いみたいですが・・・。

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