殿、利息でござる!
を観ました。
金欠の仙台藩は百姓や町人へ容赦なく重税を課し、破産と夜逃げが相次いでいた。さびれ果てた小さな宿場町・吉岡宿で、町の将来を心配する十三郎(阿部サダヲ)は、知恵者の篤平治(瑛太)から宿場復興の秘策を打ち明けられる。それは、藩に大金を貸し付け利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。計画が明るみに出れば打ち首確実。千両=三億円の大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦が始まった。「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、十三郎とその弟の甚内(妻夫木聡)、そして宿場町の仲間たちは、己を捨てて、ただ町のため、人のため、私財を投げ打ち悲願に挑む!
ってお話です。
高評価な作品が多い中村義洋監督作品です。
スタッフ陣、キャスト陣も好みの人が多いです。
流石の中村義洋監督だけあってテンポがよく、難しい内容も難しく思わせずに見事な説明で軽快に見せていました。
コメディもわかりやすく優しいやつで、非常に見心地の良い映画だと思いました。
実話だそうです。
この時代のこういう貧しい宿場町の事情など自分はまるで知らない部分ですが、こういう時代のこういう無名の人たちにも勿論人生があり、ドラマがあるのは当然ですね。
まさしく歴史に埋もれてしまう様なお話ですが、こうして後世がピックアップして描くのは有意義な行為だと思います。
歴史にこそ名は出てきませんが、崇高な志を持ち、人のために街のために必死に命をかけた人たちが居るのですね。
映画は勿論演出強めでエンターテイメント性強くコミカルに描いていますが、内容はかなり真面目なものだと思います。
主役は阿部サダヲと瑛太でしょうか。
結構主演キャラたちが順番に活躍する感じで明らかな主役という感じはありませんでした。
阿部サダヲはどちらかと言うと真面目モードな方で感動させるようなポジションでした。
逆に瑛太は知恵者ですが、ちょっとコメディ担当な要素も有りました。
この二人のキャスティングは逆でも良いように思いましたが敢えてのこのキャスティングなのでしょう悪くなかったと思います。
阿部サダヲの弟役が妻夫木聡だったので、瑛太では若いし、そもそも最近兄弟役やってたばかりだし。
妻夫木聡は久々にガッツリ真面目ないい人役でした。
素晴らしい人格者で感動を誘う役どころで嬉しかったです。
山崎努は相変わらず凄いです。
最近かなり気になっている山本舞香が瑛太の嫁役をやってましたが、時代劇ファッションでもかなり可愛かったです。
この子、可愛さレベル高いですね、売れるでしょう。
すっかり売れっ子な千葉雄大は今作でもおいしい良い役どころでした。
山崎努は相変わらず別次元の存在感でした。
フィギュアスケートの羽生結弦が一番偉い殿様役でしたが、なかなかどうして、違和感なく見れるくらい上手でしたよ。
フィギュアも演技するスポーツなのでビジュアル含め向いているかもしれません。
アスリートの演技ではイチロー、内田篤人などが記憶にありますが、この子も全然そこでもやっていけると思います。
寺脇康文、西村雅彦、きたろうなどのベテラン陣がいい感じにコメディを紡いでいました。
下っ端の計画がどんどん上に上がっていき広がっていく展開ですが、上の人はみんな最初は怖くて悪い人みたいに描かれますが。なんというか悪く見えてた人も結局みんないい人で、心の底では世の中に矛盾を抱いていて下っ端の計画に賛同してくれます。
松田龍平だけが唯一悪役的ポジションですが、それでもそこまでの悪役ではなく愛すべき要素もありました。
いい人ばかりが出てくる非常に優しい映画でした。
コメディテイストですが要所要所に引き締めるような真面目エピソードが入ってきます。
クライマックスに行くにしたがって結構感動してしまいました。
今の自分にも通ずるような、頑張ろうと思わせてくれる啓発的な力も有りました。
そんなわけで7点です。
を観ました。
金欠の仙台藩は百姓や町人へ容赦なく重税を課し、破産と夜逃げが相次いでいた。さびれ果てた小さな宿場町・吉岡宿で、町の将来を心配する十三郎(阿部サダヲ)は、知恵者の篤平治(瑛太)から宿場復興の秘策を打ち明けられる。それは、藩に大金を貸し付け利息を巻き上げるという、百姓が搾取される側から搾取する側に回る逆転の発想であった。計画が明るみに出れば打ち首確実。千両=三億円の大金を水面下で集める前代未聞の頭脳戦が始まった。「この行いを末代まで決して人様に自慢してはならない」という“つつしみの掟”を自らに課しながら、十三郎とその弟の甚内(妻夫木聡)、そして宿場町の仲間たちは、己を捨てて、ただ町のため、人のため、私財を投げ打ち悲願に挑む!
ってお話です。
高評価な作品が多い中村義洋監督作品です。
スタッフ陣、キャスト陣も好みの人が多いです。
流石の中村義洋監督だけあってテンポがよく、難しい内容も難しく思わせずに見事な説明で軽快に見せていました。
コメディもわかりやすく優しいやつで、非常に見心地の良い映画だと思いました。
実話だそうです。
この時代のこういう貧しい宿場町の事情など自分はまるで知らない部分ですが、こういう時代のこういう無名の人たちにも勿論人生があり、ドラマがあるのは当然ですね。
まさしく歴史に埋もれてしまう様なお話ですが、こうして後世がピックアップして描くのは有意義な行為だと思います。
歴史にこそ名は出てきませんが、崇高な志を持ち、人のために街のために必死に命をかけた人たちが居るのですね。
映画は勿論演出強めでエンターテイメント性強くコミカルに描いていますが、内容はかなり真面目なものだと思います。
主役は阿部サダヲと瑛太でしょうか。
結構主演キャラたちが順番に活躍する感じで明らかな主役という感じはありませんでした。
阿部サダヲはどちらかと言うと真面目モードな方で感動させるようなポジションでした。
逆に瑛太は知恵者ですが、ちょっとコメディ担当な要素も有りました。
この二人のキャスティングは逆でも良いように思いましたが敢えてのこのキャスティングなのでしょう悪くなかったと思います。
阿部サダヲの弟役が妻夫木聡だったので、瑛太では若いし、そもそも最近兄弟役やってたばかりだし。
妻夫木聡は久々にガッツリ真面目ないい人役でした。
素晴らしい人格者で感動を誘う役どころで嬉しかったです。
山崎努は相変わらず凄いです。
最近かなり気になっている山本舞香が瑛太の嫁役をやってましたが、時代劇ファッションでもかなり可愛かったです。
この子、可愛さレベル高いですね、売れるでしょう。
すっかり売れっ子な千葉雄大は今作でもおいしい良い役どころでした。
山崎努は相変わらず別次元の存在感でした。
フィギュアスケートの羽生結弦が一番偉い殿様役でしたが、なかなかどうして、違和感なく見れるくらい上手でしたよ。
フィギュアも演技するスポーツなのでビジュアル含め向いているかもしれません。
アスリートの演技ではイチロー、内田篤人などが記憶にありますが、この子も全然そこでもやっていけると思います。
寺脇康文、西村雅彦、きたろうなどのベテラン陣がいい感じにコメディを紡いでいました。
下っ端の計画がどんどん上に上がっていき広がっていく展開ですが、上の人はみんな最初は怖くて悪い人みたいに描かれますが。なんというか悪く見えてた人も結局みんないい人で、心の底では世の中に矛盾を抱いていて下っ端の計画に賛同してくれます。
松田龍平だけが唯一悪役的ポジションですが、それでもそこまでの悪役ではなく愛すべき要素もありました。
いい人ばかりが出てくる非常に優しい映画でした。
コメディテイストですが要所要所に引き締めるような真面目エピソードが入ってきます。
クライマックスに行くにしたがって結構感動してしまいました。
今の自分にも通ずるような、頑張ろうと思わせてくれる啓発的な力も有りました。
そんなわけで7点です。