メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ドラマ批評 2014秋

2015年01月03日 | テレビ
いやぁ、今クールはドラマが面白い!
こんなに毎週楽しみなドラマだらけは初めてかも知れない。


・ごめんね青春!(TBS)

大好きなクドカン脚本ドラマ、金子文紀演出で僕のバイブルドラマ・木更津キャッツアイのコンビ。
当然猛烈に面白い!
相変わらず独特な土地をフューチャーしてて、今作は静岡県三島市。
何を隠そう僕が青春を過ごした土地である。
なので思い入れや、小ネタへの共感度は半端ない。
おもいっきり青春をテーマにしていて、そして謝ることをテーマにしている。
コメディでオブラートに包んではいるものの非常に強いメッセージ性を持ったドラマである。
満島ひかりの演技力は相変わらず半端ないですね。
怖さとキュートさを見事に出していました。
生徒たちに怒鳴った
「腑に落ちないくらい我慢しなさい!青春なんだから!!」
は今年の僕の中の流行語大賞です。
「私今告白したんですけど!車来たけど!生まれて初めての!車来たけど!!!」
も僕のドラマ史に残る名場面でした。


・SAKURA ~事件を聞く女~(TBS)

コレはかなりつまらなかったですが最後まで観てしまいました。
誰をターゲットにしてるのか?さっぱりわからないドラマですが。
耳の良さを武器に推理を展開する。
犯人は誰だ?ラストは特命係長・只野仁ばりのお約束の格闘シーン。
毎度同じフォーマットの展開です。


・ママとパパが生きる理由。(TBS)

MOZU後の半クールだけのドラマ。
夫婦ともに末期癌を宣告された、実話ベースのドラマです。
さすがにかなりしんどいものがありました。
子供の演技も上手くて結構泣いてしまいました。
そら泣くやろ!な展開の連発でした。
いいドラマだったと思います。


・MOZU Season2 ~幻の翼~(TBS)

大作ドラマ、MOZUの続編。
しかし前作のプレイバック的な要素が大半を占めていて、スケール感は大分落ちていました。
品質とクオリティはさすがですが前作からの落差はちょっとしんどかったですね。


・Nのために(TBS)

湊かなえ原作ドラマ。
コレ・・・相当面白かったですね。
青春時代、核となる事件の前後、現在という3つの時間軸で描くドラマ。
過去の名作ドラマのいいとこ取りのような、ドラマだからこそ可能な演出も盛りだくさんで。
最初は瀬戸内海の小さな島で起きた事件と切なすぎる青春時代の描写、ちょっと”世界の中心で、愛をさけぶ”的な感じです。
そして毎週ラストには”眠れる森”ばりに、
かなり興味を惹くサスペンスフルな殺人現場に佇む4人のシーンが断片的に観せられる。
最初観てると話の繋がりはさっぱりだが、話を追うごとにその事件へとみんなの運命が向かっていくのがわかり、
終盤には事件まであと◯日みたいなカウントダウンが始まって緊張感も高まる。
時代ごとに映像の質感も変えていて見事だった。
最終回は全てが現在で描かれる様になるが、薄暗いテイストで描かれていた映像が明るい映像に変わっていた。
僕の好きな榮倉奈々と窪田正孝が高校時代に起きた事件を最後に一切絡まなくなる。
ただしお互い深いところでお互いを想い合っている。
この辺は僕の大大大好きな白夜行を彷彿させる、なんとも言えない切なさ。
登場人物たちはみんなNというイニシャルを持ち、
それぞれがそれぞれの想うNの為に悲しい目に遭ってしまう。
やりきれない切なさを与えてくれた名作ドラマだった。


・信長協奏曲(フジテレビ)

連続ドラマの枠を超えるようなかなり大掛かりでお金がかかってるようなドラマ。
お調子者の高校生がタイムスリップして瓜二つの見た目をした信長と遭遇。
城から逃げ出した信長に無理やり信長をやらされるという設定。
設定だけ聞くと結構萎えてしまいそうだが、意外や意外にかなり面白かった。
かなりの面子を揃えた豪華キャストで毎回のゲストキャストも豪華で。
自分は戦国時代大好きだが、信長の破天荒っぷりを考えると、
確かにタイムスリップした高校生が本当にやってたんじゃないか?
と思えるほど。
コメディ要素も悪くなかったし小栗旬のハマりっぷりは良かった。
原作を知らないけど、結構途中で終わった感があるので映画が楽しみ。


・素敵な選TAXI(フジテレビ)

天才芸人のバカリズムがついにドラマ進出と言った感じ。
まーバカリズムらしいやり取りと設定でめちゃくちゃ面白かった。
人生は選択肢の連続でそこで大きく運命が変わっているという大いなる哲学を柱にして、
普通にタイムスリップ(過去にだけ)出来るタクシーの運転手とその乗客の物語。
竹野内豊がバッチリハマっていて非常に面白かった。
ネチネチとした論理的思考の屁理屈感がたまらないですね。
そして清野菜名が出ていたのも非常に嬉しかったね。


・すべてがFになる(フジテレビ)

Nのためにと被ってしまったタイトル、なんとなくお互い損したような感じですね。
コレは結構”金田一少年の事件簿”的なドラマですね。
結構残虐な殺人が起きて、結構なトリックと結構な謎解き。
クールな綾野剛と陽気で無鉄砲な武井咲のコンビでその謎に挑むという。
武井咲がかなり可愛く描かれていて良かったです。
この子はどんな役をやっても安定の可愛さを出しますね、演技も上手くていいです。
逆に綾野剛は少々影が薄かったような。
それなりに見応えはあったね。


・ファースト・クラス 2(フジテレビ)

僕の大好きなエリカ様ドラマの第二弾。
結構軽く見られがちな気がしますが、ストーリー展開の幅、発散と収束のさせ方は見事だと思います。
うんざりするほどの、疲れるほどの過激な展開の連続です。
そして、想像ですけど結構ファッション業界の核心を突いている気がします。
で、なんと言われようと僕はエリカ様が大好きなのです。
あの顔が好みなのです。


・ディア・シスター(フジテレビ)

自由奔放な妹を石原さとみ、それに振り回される真面目な姉を松下奈緒が演じている姉妹ドラマ。
最初は過激な妹の行動に面食らいますが。
そして、もはやサービスショットとしか思えない石原さとみのエロス。
コレ僕が中学生だったら結構大変だったと思いますよ。
世の男を狂わす石原さとみでした。
松下奈緒って今まであまり好みではないと思ってて気にもしてこなかった女優さんですが、
このドラマですっかり好感度あがりました。
すっげー素敵な姉妹でした。
初回から泣いたり微笑ましかったりの連続でした。
あと平山浩行もかなり好きな俳優ですが、いいひと役で良かったです。
終盤は幸せ過ぎる展開の連続で、もう結構泣いちゃいました。
こんな明らかなF1層ターゲットなドラマで泣くなんて俺はオカマか?と我ながら思いました。
三姉妹とか四姉妹とかにする物語多いけどこの2人のコントラストが本当に素晴らしかったです。
続編欲しいくらいの良いドラマでした。


・きょうは会社休みます。(日テレ)

綾瀬はるか演じる恋愛未経験の内気な30歳女子が大学生バイトの福士蒼汰と恋に落ちてこじらせてしまうお話。
まー面白かったですね。
綾瀬はるかの演技が素晴らしくて、独り言のセンスや結構お金のかかってる様な妄想ドラマも面白かった。
コメディだけどこじらせ描写が見事で、メールの返信が来るだけで泣いてしまうシーンなどはもらい泣き。
笑わされるし泣かされるし。
周りのいい人達にほっこりするし。
このドラマのもう一つの評価する面は、綾瀬はるかと両親のやりとりですね。
お互い詮索しあって娘の事を聞けない感じ、それでも思いやる感じ、30歳でも娘はやっぱり心配な感じ。
とてもリアルで現代日本を表していたと思います。
コレは世の恋愛苦手人間たちに大きな勇気を与えるドラマだったと思います。
終盤はちょっとありきたりの展開でしたが素晴らしいドラマでした。



そんなわけで今クールは賞賛したいドラマだらけで興奮しまくりでした。
あえて選ぶなら1位は
Nのために
かな?
ごめんね青春も互角ぐらいですね。
ディア・シスター、きょうは会社休みます。、素敵な選TAXI、信長協奏曲は同列で名ドラマでしたね。
個人的にSAKURAだけつまらなかったが、それ以外は本当に毎週楽しみだった(ビデオだけど)。

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