メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ドラマ批評 2018秋

2018年12月27日 | テレビ
今クールのドラマ批評です。


・半分、青い。(NHK)
大好きな永野芽郁がヒロインをやったこともあり、内容も近代的で演出も若者向けで。
個人的には非常に評価が高い忘れがたい朝ドラでした。
こんなに意味が深い遠回りの物語が素敵すぎて感動でした。
印象深いセリフも多く、やたら胸に響く最高峰の朝ドラでした。
個人的にはダントツ抜けている名作あまちゃんの次くらいには来たかもしれません。
8点。


・SUITS/スーツ(フジテレビ)
月九の織田裕二が帰ってきて鈴木保奈美と共演という。
我々世代には感慨深すぎる企画ですが内容はそれほどの古さも新しさもなく。
個人的には僕の大好きな映画の大好きな主演コンビ”僕らのご飯は明日で待ってる”の中島裕翔と新木優子が再共演している方が嬉しかったですね。
二人共どんどん垢抜けていくし、新木優子の綺麗になりっぷりはかなりすごいですね。
物語はいかにも破綻寸前な設定の上で行われてどう破綻するのか?ってのを期待してたのですが、意外と丸く収まっていました。
それでも織田裕二は魅力的な役者だと思います。
6点。


・ハラスメントゲーム(テレビ東京)
スーパーマーケット企業のコンプライアンス室を舞台に描かれたいかにも現代的なドラマです。
またテレビ東京が最近力を入れているビジネスドラマの新作って感じでした。
唐沢寿明が主演でしたがもう彼の良さがふんだんに出ていて。
毎度リアルな社会派なテーマでありながら、ダイナミックな展開とどんでん返しのオチで。
ヒロインの広瀬アリスとの掛け合いがよく彼女の良さもふんだんに出ていました。
広瀬アリスっていろんな俳優と絶妙な掛け合いができて素晴らしい若手女優ですね。
7点。


・中学聖日記(TBS)
大好きな有村架純が中学校教員を演じて生徒と禁断の恋をするタブーなお話でした。
現代では珍しく禁断をテーマにするような物語でとうか?という不安はありましたが。
案の定コンプライアンスを意識しすぎたというか、コレが現代的なバランスなのかな?って内容でした。
主人公たちへの感情移入と同レベルくらいに反対するう周囲の人々に感情移入出来るような構造で。
むしろ周りに同情する人のほうが多い気もしました。
懸念どおりでしたが中学生役が中学生に見えませんでしたね。
稀に大人っぽい子は居ますけど、やっぱりしっくりは来なかったです。
それでも有村架純の魅力で見れる仕上がりにはなっていました。
5点。


・僕らは奇跡でできている(フジテレビ)
天然で自由人な大学教員を高橋一生が演じたヒューマンドラマです。
とっても暖かく優しい気持ちになれるいいドラマでした。
高橋一生じゃなきゃできない、成立させられないであろうキャラクターと物語でした。
全く人間的な打算を持たず真理のみを貫く主人公に周りがいい影響を受けていくお話で。
近年あまりない感じの優しいドラマだったと思います。
ヒロイン役の榮倉奈々もとってもいい感じでした、密かに良いポジション築いていますね。
7点。


・獣になれない私たち(けもなれ)(日本テレビ)
新垣結衣と松田龍平が大人の恋、、、のその手前位を描いたドラマでした。
現代のドラマとしては設定が弱く、社会的な刺激が足りず盛り上がりにかけていました。
が、個人的には非常にいい塩梅で適度な生々しさがありました。
あんな美女が居ないって事以外は意外と都会に暮らすコレくらいの世代の人々の日常って感じがしました。
松田龍平、新垣結衣、田中圭、黒木華ってだけで現代の相当上澄みの素晴らしいキャスティングでした。
盛り上がりには欠けましたが終わり方が素敵で結果いいドラマだったと思いました。
7点。


・リーガルV~元弁護士・小島遊翔子(たかなし・しょうこ)~(テレビ朝日)
テレ朝ドラマの顔・米倉涼子が今度は弁護士モノって感じで。
ドクターXほどスケール感は無いですがキャラ設定やらドラマの雰囲気はほぼ同じです。
毎度見事な脚本で予測不能な展開とどんでん返しで面白くなかったです。
テレビ朝日の一点集中のドラマ作りは意外と時代に合っている気がします。
こういう痛快で爽快なドラマは非常に現代的ですね。
世の中の需要を超えて米倉涼子の価値を作っているのも凄いと思います。
8点。


・黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~(フジテレビ)
漫画原作の大人の恋愛ドラマですね。
大人と言ってもかなり年配の方の恋愛ドラマでした。
久々にガッツリ木10な感じのドラマだなって感じでした。
大好きな佐々木蔵之介が新しい引き出しを開いた感じがあって良かったです。
中川家礼二が出てましたがガッツリラグビーネタやってました。
5点。


・ブラックスキャンダル(日本テレビ)
業界を干された女優が整形して別人に成り代わり芸能マネージャーとなって復習していく物語です。
なかなかダークなお話で強烈に復習をするけど芋づる式に黒幕が次々と出てきて、最後は案の定な黒幕でした。
敵も強烈な復習返しをしてくるのでなかなかの見ごたえがありました。
山口紗弥加の評価は比較的高いですが正直連ドラ主演には若干弱い気がして、
期待値はさほどなかったのでその分面白く感じました。
芸能事務所の闇を扱う内容も嫌いじゃなかったです。
5点。


・このマンガがすごい!(テレビ東京)
蒼井優がストーリーテラーとなっていろんな役者が自分が実写化したい漫画キャラを実際に実写化するまでのドキュメンタリー。
もはやテレ東でしか見れないタイプのイノベーションがすぎるタイプのドラマです。
フェイクドキュメンタリーを通過しての普通のドキュメンタリーって感じで。
出てくる役者のチョイスも見事すぎて流石でした。
知ってる漫画がテーマのときはやっぱり食いついたし、つげ義春の回は最高でした。
6点。


・大恋愛〜僕を忘れる君と(TBS)
若年性アルツハイマー病になった女医の妻を支える小説家の夫の物語です。
もうドラマチックに感動的になることはわかりきっているような設定ですが。
二人が出会うところから始まり、恋に落ちるところ、結ばれて夫婦になり、家族になり。
その過程でどんどん病状が進行していく妻のアルツハイマー。
なかなか切ない物語でしたが戸田恵梨香とムロツヨシという攻めたキャスティングが功を奏して非常に好感持てるテイストでした。
切ないですが、悲しくはなくてこのドラマに救われる人も居たかもって感じでした。
5点。


・昭和元禄落語心中(NHK)
昭和を生きた噺家、とその親友でライバルだった噺家との物語。
なかなかがっつり落語世界のお話で落語好きの自分はとてものめり込んで見れました。
たまに知らない古典落語なんかも聴けて嬉しかったです。
岡田将生のなりきりはなかなかでしたが、そのライバルの山崎育三郎は非常に良かったです。
普通にこの人の落語を聴いてみたいって思えるクオリティでした。
5点。


・こんな未来は聞いてない!!(フジテレビ)
未来から来た自分が最悪の未来を変えるために現在の自分に色々恋愛を仕掛けてくるお話。
未来の自分が野呂佳代っていうのが一つも出オチでしたが。
内容は相当チープなラブコメでなかなか見れたものではなかったです。
まあ中高生の女子向けでしょう。
2点。


・僕とシッポと神楽坂(テレビ朝日)
神楽坂のペット病院を預かることになった獣医と彼を手伝う動物看護師のお話。
ペット大好きの自分には毎度涙涙の優しく素敵な物語でした。
動物番組やってるイメージもあるので相葉雅紀の主演は最適でした。
今までみた相葉雅紀の演技の中で一番良かった気がします。
広末涼子も相変わらず美人で素晴らしかったし、趣里もとても魅力的な女優さんですね。
尼神インターの渚が意外と演技がうまくて驚きました、今後普通に女優として活躍すると思います。
7点。


・ドロ刑-警視庁捜査三課-(日本テレビ)
伝説的などろぼうと仲良くなった新米刑事がなかなかマイペースに常識外れな言動をする物語。
雰囲気はなかなかおもしろく、キャスティングもなかなか良かったのですがイマイチ弾けきらない印象でした。
もう少し面白くなりそうな雰囲気はあったのですが、パッとしないまま終わってしまいました。
4点。


・深夜のダメ恋図鑑(テレビ朝日)
深夜に女子がそれぞれのダメ男にまつわる恋愛トークを再現方式で伝えるドラマです。
知人が音楽をやっていたこともあり見てみました。
非常に現代の女子っぽさを出そうとして意外とエピソードごとの切り口もいい感じでした。
想像通りチープでしたが、その割にはなかなかの爽快感もあって。
男ながらクズ男たちへのストレスがすごくいい感じに積もったところでちゃんと精算してくれる展開だったので見心地は良かったです。
この女子3人のキャスティングも妙にいい塩梅でした。
4点。


・西郷どん(NHK)
西郷隆盛を描いた大河ドラマです。
以前より興味はあれど無知のまま来てしまった西郷隆盛だったのでこの機会に勉強しようと見ました。
内容の娯楽性は少なく、リアルさもそこまででは無いらしいですが、大枠は史実ですし勉強になりました。
方言のクセがすごく、見ている間は大分癖になりました。
鈴木亮平の役作りが今回も発揮され作品中での変わり方はすごかったですね。
他も豪華キャストだらけで、また斬新なキャスティングもあって。
とても壮大な物語を見れて良かったです。
8点。


・今日から俺は!!(日本テレビ)
昔の人気ヤンキー漫画の実写ドラマ化です。
僕はまさしくこの漫画の世代なので中学生の頃に流行っていて読んだものです。
当時としては斬新なキャラ設定で笑えるヤンキー漫画でしたが、それを福田雄一が実写化するということで期待大でした。
福田雄一はちゃんと自分の世界観に持ち込める素材選びしますね。
原作はうろ覚えで記憶していますがそんなのを超越する福田雄一ワールドでした。
今までの福田雄一作品でもいい味出していた賀来賢人が遂に主演で、今自分が推している伊藤健太郎が相棒で。
賀来賢人って僕の好きな映画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」が個人的には印象的ですが、思えばここから福田雄一ですね。
言わずもがなのコメディ全開で面白かったですね。
しかし橋本環奈は福田雄一と化学反応を起こしてかなり凄い若手女優になってますね。
佐藤二朗とムロツヨシの安定感も大好きです。
8点。


今クールは取り立てて高評価する作品はなかったですが、平均的に見心地の良いドラマが多かった印象です。
なんか時代のせいか優しいドラマがいい感じですね。
物語に優しさが必要な時代かもしれません。
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