メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ゆれる

2009年06月21日 | 映画
ゆれるを観た。

東京で写真家として活躍する早川猛(オダギリジョー)。
母の法事で帰郷し、元々ギクシャクしていた父早川勇(伊武雅刀)ともめる。

兄早川稔(香川照之)は素朴でまじめな男で、ガソリンスタンドで働いている。
そこでバイトしている幼馴染の川端智恵子(真木よう子)に片思いしている。

それを知りつつも猛は智恵子と寝る。
智恵子も稔が自分を好いている事を感ずいている。
2人はそれを稔には秘密にして過ごす。

猛は恐らく自覚の無い深層心理で兄を見下しており、智恵子の事をそれほど愛してもいない。

翌日3人は綺麗な渓谷へ遊びに行く。

猛は気まずさから2人から離れて写真を撮っていた。

智恵子と稔はつり橋の上に2人で居た。
そして智恵子は落下して死ぬ。


(ネタバレ)
事故として扱われていたが、少し精神を病んだ稔は自分が殺したと自首してしまう。

猛は智恵子が落下した時、気まずさから少し離れた場所に居た。

本当は稔が殺したんじゃないかと疑いつつも必死に兄をかばう。

いつも自分をかばってきてくれた恩返しの様に。

叔父の弁護士の早川修(蟹江敬三)に頼み弁護してもらう。

事件の時の細かい状況が暴かれ、二人の感情も暴かれる。

猛は自分と智恵子が愛し合っていた事は稔に感づかれていて、それも暴かれるのではないかと不安になる。

表面上は仲良しの兄弟だったが少し距離があり、稔に隠してきた数々の秘密が猛を苦しめる。

そして猛は稔を救おうと証言台に立つ。


やがて服役を終えた稔は猛の前から姿を消す。


(評価)
松田優作のような感じのオダギリジョーで始まりました。

対照的な兄弟。

少し、僕自身と兄の関係と近い気もしたので入りやすかったです。

仲良く遊んでいても、各々の心には闇があり、お互いはそれを腫れ物を触るように、なるべく見ないようにして過ごしている感じが良く出ていました。

やがて爆発する温厚な稔の感情などは素晴らしかった。

普段強気で東京でお洒落に成功している猛の弱い部分が出てくる感じも良かった。

なんとも言えない、人には見せていないそれぞれの心の部分が良かったんだと思います。

そんなわけで7点です。

しっとりと見入ってしまいました。









ゆれる [DVD]

バンダイビジュアル

このアイテムの詳細を見る
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 髪の毛ねじねじ | トップ | SHUNSUKE »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。