ヒトラー暗殺、13分の誤算 を観た。
ミュンヘンで恒例の講演会をしていたヒトラーを狙い時限爆弾が爆発するが、
悪天候のためヒトラーは13分早く切り上げていて暗殺は失敗。
その暗殺はしがない家具職人ゲオルグ・エルガーが一人で実行したものだった。
その計画性、高性能、大胆さからゲシュタポは黒幕を探そうとゲオルグを拷問する。
ってお話。
久々にがっつりドイツ映画でした。
ヒトラー最後の12日間のオリバー・ヒルシュビーゲル監督作品です。
またまたヒトラー系映画です。
実話だそうです。
一人の男がものすごい緊張感の中暗闇に隠れて爆弾を仕掛けているシーンから始まりなかなかのつかみです。
いやいや久々の大作ヨーロッパ映画はやっぱり高品質で叙情的でハリウッドみたいな極端なドラマで見せなくて見応え充分ですね。
いきなり暗殺失敗のシーンと逃走失敗で捕まるシーンから始まります。
捕まり黒幕の名前を言え!と拷問を受けるが彼は一切ナチスには従わない。
そしてなぜ彼が暗殺を計画するに至ったか、拷問を受ける極限状況で回想していく。
拷問、尋問を受けるシーンと回想シーンの2つのシーンで見せていく手法です。
幸せに音楽家をしていた数年前。
共産党を破りナチス党が政権を取り徐々に酒場の雰囲気も変わっていく。
ナチス党に反対するものも沢山居てしょっちゅう政治論争と乱闘が起きるが徐々に力を増すナチス党は共産指示の人間を逮捕して強制労働施設に送る。
エルガーも徐々に暮らしにくい過酷な生活になり、強制労働施設で働く友人たちの現状を目の当たりにして。
ナチス党は間違えている、と確信するようになる。
そして回想シーンは冒頭の爆破シーンに近づいていく。
ところで僕はドイツの近代史研究の趣味を持っています。
数年前にあんなことをしていた国が、なぜ今ヨーロッパ経済のリーダーにまで復活してるのか?
それが気になって気になって実際にドイツに行って主要都市を巡ったほどです。
それは日本がアジアで大戦の呪縛から飛躍するヒントが多くあると思って。
ざっくり言ってしまえばドイツと日本の一番の違いは
ドイツ・・・憲法を時勢に合わせて適宜変える
日本・・・憲法を全く変えない
それが今の2つの国の差になってるのは間違いなく大きな要因ですが。
自分が実際に行って思ったのはヨーロッパ特有の伝統は守るが確かに変化を受け入れる国という印象です。
でいて過去の過ちを認めている印象です。
こうしてドイツ人がドイツの当時の様子を描写して表現してくれるのは信憑性があってありがたいです。
ナチス党と共産党の戦いってこんな感じだったのか、と刺激的でした。
やっぱり日本と似てますよね。
今で言う正常な価値観を持っていた人間は非国民などと罵られ。
ドイツでもナチス党、ヒトラー総統を支持しないと酷い抑圧を受ける。
「挨拶は”ハイル・ヒトラー”」とあちこちに書かれている。
今作の主人公は普通に当時のドイツ政権に勇気を持ってノーを突き付け続け拷問を受け続けます。
最後の説明でこういう人がいた事がずっと伏せられてきて世に伝わってるのが最近だそうです。
非常に重厚でお勉強になる映画でした。
ただ拷問シーンは苦手です。
そんなわけで7点です。
ミュンヘンで恒例の講演会をしていたヒトラーを狙い時限爆弾が爆発するが、
悪天候のためヒトラーは13分早く切り上げていて暗殺は失敗。
その暗殺はしがない家具職人ゲオルグ・エルガーが一人で実行したものだった。
その計画性、高性能、大胆さからゲシュタポは黒幕を探そうとゲオルグを拷問する。
ってお話。
久々にがっつりドイツ映画でした。
ヒトラー最後の12日間のオリバー・ヒルシュビーゲル監督作品です。
またまたヒトラー系映画です。
実話だそうです。
一人の男がものすごい緊張感の中暗闇に隠れて爆弾を仕掛けているシーンから始まりなかなかのつかみです。
いやいや久々の大作ヨーロッパ映画はやっぱり高品質で叙情的でハリウッドみたいな極端なドラマで見せなくて見応え充分ですね。
いきなり暗殺失敗のシーンと逃走失敗で捕まるシーンから始まります。
捕まり黒幕の名前を言え!と拷問を受けるが彼は一切ナチスには従わない。
そしてなぜ彼が暗殺を計画するに至ったか、拷問を受ける極限状況で回想していく。
拷問、尋問を受けるシーンと回想シーンの2つのシーンで見せていく手法です。
幸せに音楽家をしていた数年前。
共産党を破りナチス党が政権を取り徐々に酒場の雰囲気も変わっていく。
ナチス党に反対するものも沢山居てしょっちゅう政治論争と乱闘が起きるが徐々に力を増すナチス党は共産指示の人間を逮捕して強制労働施設に送る。
エルガーも徐々に暮らしにくい過酷な生活になり、強制労働施設で働く友人たちの現状を目の当たりにして。
ナチス党は間違えている、と確信するようになる。
そして回想シーンは冒頭の爆破シーンに近づいていく。
ところで僕はドイツの近代史研究の趣味を持っています。
数年前にあんなことをしていた国が、なぜ今ヨーロッパ経済のリーダーにまで復活してるのか?
それが気になって気になって実際にドイツに行って主要都市を巡ったほどです。
それは日本がアジアで大戦の呪縛から飛躍するヒントが多くあると思って。
ざっくり言ってしまえばドイツと日本の一番の違いは
ドイツ・・・憲法を時勢に合わせて適宜変える
日本・・・憲法を全く変えない
それが今の2つの国の差になってるのは間違いなく大きな要因ですが。
自分が実際に行って思ったのはヨーロッパ特有の伝統は守るが確かに変化を受け入れる国という印象です。
でいて過去の過ちを認めている印象です。
こうしてドイツ人がドイツの当時の様子を描写して表現してくれるのは信憑性があってありがたいです。
ナチス党と共産党の戦いってこんな感じだったのか、と刺激的でした。
やっぱり日本と似てますよね。
今で言う正常な価値観を持っていた人間は非国民などと罵られ。
ドイツでもナチス党、ヒトラー総統を支持しないと酷い抑圧を受ける。
「挨拶は”ハイル・ヒトラー”」とあちこちに書かれている。
今作の主人公は普通に当時のドイツ政権に勇気を持ってノーを突き付け続け拷問を受け続けます。
最後の説明でこういう人がいた事がずっと伏せられてきて世に伝わってるのが最近だそうです。
非常に重厚でお勉強になる映画でした。
ただ拷問シーンは苦手です。
そんなわけで7点です。