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ブラック校則

2019年11月03日 | 映画
ブラック校則
を観ました。


さえない青春を生きていた高校生・創楽(佐藤勝利)と親友の中弥(髙橋海人)。彼らが通う高校には理不尽に生徒を縛り付ける校則=“ブラック校則”がはびこっていた。ある朝、登校してきた1人の女子生徒に創楽は心を奪われる。彼女の名前は希央(モトーラ世理奈)。生まれ持った美しい栗色の髪を黒く染めるよう強要された希央は、反発して不登校となり、退学寸前に。そして創楽と中弥は決意する。「ブラック校則をぶっ壊す!」。
1人では何もできなかった2人が、恋するあの子のため、そして500人の生徒の青春を取り戻すために、ブラック校則と大人たちに立ち向かう!恋と友情の行方は?果たしてブラック校則は?


菅原伸太郎監督です。

主にジャニーズ若手作品なので結構警戒してしまいますが。
ドラマを見ていて意外とハイセンスなやり取りが印象的でアイドルものって感じではなかったので見に行ってみました。
ドラマが映画化したり映画がドラマ化したりは今や山程ありますが、ドラマと映画を同時期にやるパターンは珍しいですね。
ドラマが最中なのにどうやって映画は絡むのだろう?となかなか疑問でした。

序盤がドラマの1話目だったので、「何だ、、、ドラマのダイジェストパターン??」って萎えましたが。
記憶はそれほどはっきりしてませんが、多分1話目の途中くらいから分岐して、そのテーマをより詳細により拡大させた内容でした。
ドラマは二人の高校生が公園で校則について語りながらその日に起きたことなどを振り返り考察するような。
セトウツミのパクリ的な雰囲気で、一応毎話小テーマが変わってコンパクトなドラマです。

そう思っていたら映画は回想的な設定も無く一本のストーリーを拡張したちゃんと映画スケールな物語展開でした。
登場人物はドラマ同様ですが、全てのキャラクターが見事に立っていて。
クライマックスにはそんな登場人物たち全員が見事に役割を果たし、時に偶然がそれを繋ぎ一つの奇跡を作り出していました。
なかなか高揚感があってちゃんと映画らしい山場でした。
ふと、今年盛り上がったラグビーワールドカップを彷彿とさせるような山場でした。
みんなが少しずつパスをつないで最後に見事なトライを決めるような。

ドラマで登場人物は把握していましたがどのキャラもそれ以上に深堀りされていて見事にキャラが立っていました。

主演は佐藤勝利です。
ドラマより熱血で大胆で良かったです。
ルックスもなかなか良いしジャニーズの中では役者として上々な方だと思います。

高橋海人が相棒役です。
ドラマでは佐藤勝利と二人組でかなりセトウツミ感ですが、映画では結構脇役になってました。
この子のキャラが一番ドラマと違っていた気もしてなかなか良い違和感を感じました。
この手の世渡りうまい怖いもの知らずのキャラって高校の頃居たなぁって思えるリアルなキャラと演技で高評価です。

物語のきっかけになる女の子をモトーラ世理奈が演じています。
かなりハイセンスな佇まいで将来ビッグになる予感強めですね。
ミニシアター系で重宝しそうです。

真面目生徒で箭内夢菜が出ています。
チアダン以降かなり注目して追ってますが人気学園モノにいつも出てきますね。
可愛くて演技も良くて見る度に好きになっています。

大好きな堀田真由は今作ではちょっと悪いキャラで出ています。
明確な悪役では無いですが憎まれ役って感じです。
今、とにかく好きな若手女優なので、正直この子を目当てに見に行ったと言っても過言ではありません。

田中樹が悪い生徒会長な役ですがジャニーズとは思えないルックスとキャラですね。
順調に行けば良い役者になりそうです。

星田英利が悪役先生役ですが今作の仕上がりはすごいですね。
近年もはや芸人より俳優になった印象ですが、そもそもポテンシャル高いですね。
ここまで憎く怖い感じをやりきれるのは芸人時代のメンタルと同じ感じがします。
タイトルのブラック校則を象徴するブラック校則そのものな、いわば裏の主役な超スパルタ、パワハラ教師です。
彼がこの強烈な圧力社会を生み出していると言ってもいいでしょう。

近年とてもハイセンスでいい仕事してる印象の坂井真紀は今作でも素晴らしいです。

好みの成海璃子はすっかり先生役をやる世代になりましたが未だに魅力的で好きですね。

結構好きな片山友希が嫌味の先生役でした。
まだ生徒役なイメージでしたが先生役でも行けるのは素晴らしいですね。
しっかり演技派でしっかり女優だと思います。

トリプルファイヤーの吉田靖直が生徒の味方のいい先生役ですが。
この人は役者としてめちゃくちゃアリだと思います。
相当唯一無二の雰囲気としっかりとしたインパクトを持っています。
彼を主演にした作品を見る日も近い気がします。
めちゃくちゃナチュラルなハイセンスな空気が最高です。

光石研、でんでん、薬師丸ひろ子など実力派ベテランもしっかりいい演技しています。

ドラマ同様ちゃんとハイセンスないい映画でした。
それでいてちゃんとドラマとの差別化しているのは見事でした。


そんなわけで7点。

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