コロニア
を観ました。
フライトでチリを訪れたドイツのキャビンアテンダント・レナ(エマ・ワトソン)は、現地の情勢を確認していた恋人・ダニエル(ダニエル・ブリュール)と束の間の逢瀬を楽しんでいた。
しかし、突如チリ軍部によるクーデターが発生。ダニエルは反体制勢力として捕らわれてしまう。
レナは謎の施設<コロニア・ディグニダ>に彼が監禁されたことを突き止めるが、なんとそこは”教皇”と呼ばれるナチスの残党、パウエル・シューファー(ミカエル・ニクヴィスト)が軍部と結びつき、神の名の下に暴力で住人を支配する”脱出不可能”な要塞だった。
誰からの協力も得られないと悟ったレナは、ダニエルを助け出すため、ひとり無謀な潜入を決心する。
果たして、彼女は生きて愛する人を奪還することができるのかー。
ドイツのフロリアン・ガレンベルガー監督作品です。
あまり馴染みのないドイツ映画とその監督さんでしたが、結構普通の演出でした。
ハリウッド的な演出と見せ方で見やすかったです。
演出は一般的ですが、扱ってるテーマが独特です。
1973年の内戦状態のチリが舞台です。
近代史に関心が強いですが、チリが当時こういう国とはあまり知りませんでした。
冒頭に実話と書かれていましたし、コレは勉強になる!
と思いなかなかのめり込めました。
緊張状態、内戦状態の国家の恐ろしさがなかなか見事に描かれていました。
主人公たちはドイツ人ですが、そのせいかナチスのユダヤ人狩りのような嫌な恐怖感に満ちて居ました。
そして理不尽に拘束され送り込まれる謎の宗教施設。
そこが軍とつながっていて拷問施設になっています。
日本にも少なからずこの手の組織、集団、施設はありますが、
情勢が不安定な国家ならなおさら怖いですね。
刑務所とはまた違いますが、集団生活で完全管理されている感じは似ています。
いる人達も独特の信仰心を抱いていてなかなか不気味です。
そもそもそこを仕切っている教皇や看守的な女性が怖いです。
教皇には男の子を対象にした性癖があってそれがまた嫌な気分にさせます。
実話といっていますが、歴史的には何の裁きも受けて居ないようなので、
どの程度忠実なのか?は少々疑問でもありました。
映画の題材にするために大げさに描いたのかも知れないな・・・とも思ってしまいました。
無駄にクライムサスペンス風になるクライマックスもちょっと演出感が強くて。
史実ならばもう少しリアルにシリアスに描いてほしかったです。
予定調和的な展開も多くフリからその後の展開が読みやすいです。
エマ・ワトソンはすっかり美人女優さんになって。
なかなかセクシーな演技もしたりしていつの間にか子役から成長するものですね。
差し支えない演技をしていたと思いますが、そもそもこの役をやるには小奇麗過ぎる気がしました。
相手役のダニエル・ブリュールの役がイチイチアホでストレスでした。
「やめとけ!」を何度も言われた挙句にやめずに最悪の結末を導くタイプで。
まあ、そうしないと物語を転がせないので仕方ないですが。
彼を助けるために彼女が危険な施設で何ヶ月も過ごし必死に活路を見出します。
ようやく再会した時に「巻き込んですまない」とジャック・バウアーみたいな事をいいますが、
それでは済まされないえらい深刻な状況でした。
教皇役のミカエル・ニクヴィストの役作りはかなり見事でした。
胡散臭い宗教の教祖としての不気味さ、狂った感じは凄かったです。
最後に実物の写真が出てましたが似てました。
あまり知らなかったチリの勉強になったしわかりやすい演出で見やすかったですが、
もう少し重厚に描いて欲しかったと思いました。
チリを舞台にしたドイツ人が主役の映画なのに英語劇ってのも気になりました。
そんなわけで6点。
を観ました。
フライトでチリを訪れたドイツのキャビンアテンダント・レナ(エマ・ワトソン)は、現地の情勢を確認していた恋人・ダニエル(ダニエル・ブリュール)と束の間の逢瀬を楽しんでいた。
しかし、突如チリ軍部によるクーデターが発生。ダニエルは反体制勢力として捕らわれてしまう。
レナは謎の施設<コロニア・ディグニダ>に彼が監禁されたことを突き止めるが、なんとそこは”教皇”と呼ばれるナチスの残党、パウエル・シューファー(ミカエル・ニクヴィスト)が軍部と結びつき、神の名の下に暴力で住人を支配する”脱出不可能”な要塞だった。
誰からの協力も得られないと悟ったレナは、ダニエルを助け出すため、ひとり無謀な潜入を決心する。
果たして、彼女は生きて愛する人を奪還することができるのかー。
ドイツのフロリアン・ガレンベルガー監督作品です。
あまり馴染みのないドイツ映画とその監督さんでしたが、結構普通の演出でした。
ハリウッド的な演出と見せ方で見やすかったです。
演出は一般的ですが、扱ってるテーマが独特です。
1973年の内戦状態のチリが舞台です。
近代史に関心が強いですが、チリが当時こういう国とはあまり知りませんでした。
冒頭に実話と書かれていましたし、コレは勉強になる!
と思いなかなかのめり込めました。
緊張状態、内戦状態の国家の恐ろしさがなかなか見事に描かれていました。
主人公たちはドイツ人ですが、そのせいかナチスのユダヤ人狩りのような嫌な恐怖感に満ちて居ました。
そして理不尽に拘束され送り込まれる謎の宗教施設。
そこが軍とつながっていて拷問施設になっています。
日本にも少なからずこの手の組織、集団、施設はありますが、
情勢が不安定な国家ならなおさら怖いですね。
刑務所とはまた違いますが、集団生活で完全管理されている感じは似ています。
いる人達も独特の信仰心を抱いていてなかなか不気味です。
そもそもそこを仕切っている教皇や看守的な女性が怖いです。
教皇には男の子を対象にした性癖があってそれがまた嫌な気分にさせます。
実話といっていますが、歴史的には何の裁きも受けて居ないようなので、
どの程度忠実なのか?は少々疑問でもありました。
映画の題材にするために大げさに描いたのかも知れないな・・・とも思ってしまいました。
無駄にクライムサスペンス風になるクライマックスもちょっと演出感が強くて。
史実ならばもう少しリアルにシリアスに描いてほしかったです。
予定調和的な展開も多くフリからその後の展開が読みやすいです。
エマ・ワトソンはすっかり美人女優さんになって。
なかなかセクシーな演技もしたりしていつの間にか子役から成長するものですね。
差し支えない演技をしていたと思いますが、そもそもこの役をやるには小奇麗過ぎる気がしました。
相手役のダニエル・ブリュールの役がイチイチアホでストレスでした。
「やめとけ!」を何度も言われた挙句にやめずに最悪の結末を導くタイプで。
まあ、そうしないと物語を転がせないので仕方ないですが。
彼を助けるために彼女が危険な施設で何ヶ月も過ごし必死に活路を見出します。
ようやく再会した時に「巻き込んですまない」とジャック・バウアーみたいな事をいいますが、
それでは済まされないえらい深刻な状況でした。
教皇役のミカエル・ニクヴィストの役作りはかなり見事でした。
胡散臭い宗教の教祖としての不気味さ、狂った感じは凄かったです。
最後に実物の写真が出てましたが似てました。
あまり知らなかったチリの勉強になったしわかりやすい演出で見やすかったですが、
もう少し重厚に描いて欲しかったと思いました。
チリを舞台にしたドイツ人が主役の映画なのに英語劇ってのも気になりました。
そんなわけで6点。