オリエント急行殺人事件
を観ました。
中東での仕事を終えたポアロは、イスタンブール発カレー行きのオリエント急行に乗り、ヨーロッパへの帰途に就く。
一等車両にはポアロの他、様々な職業、国の出身者が乗り合わせ、季節外れの満席となっていた。
その中の1人、アメリカの富豪サミュエル・ラチェットがポアロを知り、話しかけてくる。
彼は脅迫状を受け取っており、身の危険を感じてポアロに護衛を依頼する。しかしポアロは興味を持たず、またラチェットに良い印象を持たず、これを断る。
列車が積雪による吹き溜まりに突っ込み立ち往生する中、翌朝、ラチェットの死体が彼の寝室で発見される。
彼は、何らかの刃物により全身を12か所に渡ってメッタ刺しにされて殺害されていた。
現場には燃やされた手紙が残されており、そこからラチェットがかつてアームストロング誘拐事件に関わっていたことを知る。
ラチェットの正体を知ったポアロは捜査を始め、友人で国際寝台車会社重役であるブークと共に事情聴取を行う。
雪に閉ざされた列車からは犯人は逃げられないはずだが、乗客たちのアリバイは互いに補完されており、誰も容疑者に該当しない。
少女を誘拐し殺害したラチェットは復讐のため殺されたのか?
殺害犯は乗客の中にいるのか、それとも・・・?
ケネス・ブラナーの監督・製作・主演です。
リドリー・スコットも製作に加わっています。
かの有名なアガサ・クリスティのミステリー小説の実写化ですね。
昔も実写化されてますが観たこと無いです。
原作も読んだこと無かったのでかなり新鮮な気持ちで見れました。
大陸を横断する寝台列車という舞台、
犯人はこの中にいる的設定、
巧妙なトリック、
大どんでん返し、
いやはや、ミステリー映画の最高峰な雰囲気で大変好みのテイストでした。
有名なオチのようですが、知らないので観てたので、
「どうなるの??誰が犯人なの??」
とめちゃくちゃのめり込んでしまいました。
プロローグとしてイスタンブールでの窃盗事件、
多くの人を騒がす事件を主人公の天才探偵ポアロがあっさりと謎解きします。
そこでポアロのクセの強いキャラ、天才的推理力がわかりやすく伝わります。
こんな洞察力鋭い人が推理するなんてワクワクすると素直に思えました。
そこから寝台列車に乗り込む人々の描写。
これから物語が始まる、、、という高揚感の演出は素晴らしかったです。
そしてイスタンブールの風情ふんだんな町並みを駆け抜けるオリエント急行。
めちゃくちゃ世界観強くて惹き込まれました。
題材がミステリー感に満ちていますがとことんそれに沿ったテイストの演出でした。
鉄道の映像も相関で雰囲気たっぷりで、鉄道ファンも喜びそうな品質です。
クセの強い登場人物たち。
特に被害者は極悪人で、それが劇中の殺人事件の倫理的難しさを生み出しています。
非常に価値観がねじれる物語でした。
クライマックスには真相解明シーンでなかなか凄惨な描写がありますが、
なんと非常にそれが感動的なのです。
悲しすぎて切なすぎて泣けるのです。
こういうシーンで泣いたのは初めてな経験な気がしました。
日本人だと横溝正史だったり金田一的な奴です。
悲しきバックボーンから倫理的に悩ましい悲しき殺人犯な奴です。
80年以上前の作品ですが、今でも全然通用するのは見事ですね。
殺人事件が発覚するシーン。
俯瞰的な構図で長回しな描写でした。
フレームインしたりフレームアウトしたり、セリフと動きで殺人事件が起きたことを伝えていました。
演劇的遊び心ある描写で非常に印象的でした。
ケネス・ブラナーはクセの強い名探偵を演じていましたがかなり様になっていました。
この手の作品は名探偵のクセをいかに楽しめるか、も大きな要因ですが。
なかなか良いキャラでした。
天才的推理力で紳士的ですが自惚れ強めで。
ちょっと右京さん的な感じでしょうか。
ジョニー・デップは脅迫状を送られ危険を感じている極悪人の役でした。
根っからの悪人でしたがジョニー・デップってこの手の役をやらせると一流だと思います。
ミシェル・ファイファーがらしい貴婦人的な役でした。
今のところルックスの雰囲気があまり変わらないのが凄いですね。
ジュディ・デンチも公爵夫人な役でしたが作品の雰囲気にぴったりでした。
出番は意外と少なめですが、最近のハリウッドのこの世代ではトップクラスに活躍していますね。
ペネロペ・クルスは宣教師の役でした、そこまで目立ってませんが、流石に存在感があって良いです。
デイジー・リドリーは恋する家庭教師な感じです。
今やスター・ウォーズの新シリーズの主人公として世界でも最も急上昇な女優でしょう。
その女優の使い方としては贅沢に思いましたが、美人で存在感を出していました。
ウィレム・デフォーは独特なルックスが印象的で結構好みの俳優ですが、今作もいい味出してます。
ジョシュ・ギャッドは最近バイプレーヤーとしてちょいちょい見かけますね。
他にもインパクトある脇役で固め非常に豪華キャストでした。
女性陣は新旧の美人を揃えた感じで素晴らしかったです。
最初からずっと面白いと思って観ていたので、オチで躓かないでほしいと思って観ていましたが、
オチも素晴らしかったです。
ストーリーもさることながら演出が非常に素晴らしかったですね。
そんなわけで8点。
を観ました。
中東での仕事を終えたポアロは、イスタンブール発カレー行きのオリエント急行に乗り、ヨーロッパへの帰途に就く。
一等車両にはポアロの他、様々な職業、国の出身者が乗り合わせ、季節外れの満席となっていた。
その中の1人、アメリカの富豪サミュエル・ラチェットがポアロを知り、話しかけてくる。
彼は脅迫状を受け取っており、身の危険を感じてポアロに護衛を依頼する。しかしポアロは興味を持たず、またラチェットに良い印象を持たず、これを断る。
列車が積雪による吹き溜まりに突っ込み立ち往生する中、翌朝、ラチェットの死体が彼の寝室で発見される。
彼は、何らかの刃物により全身を12か所に渡ってメッタ刺しにされて殺害されていた。
現場には燃やされた手紙が残されており、そこからラチェットがかつてアームストロング誘拐事件に関わっていたことを知る。
ラチェットの正体を知ったポアロは捜査を始め、友人で国際寝台車会社重役であるブークと共に事情聴取を行う。
雪に閉ざされた列車からは犯人は逃げられないはずだが、乗客たちのアリバイは互いに補完されており、誰も容疑者に該当しない。
少女を誘拐し殺害したラチェットは復讐のため殺されたのか?
殺害犯は乗客の中にいるのか、それとも・・・?
ケネス・ブラナーの監督・製作・主演です。
リドリー・スコットも製作に加わっています。
かの有名なアガサ・クリスティのミステリー小説の実写化ですね。
昔も実写化されてますが観たこと無いです。
原作も読んだこと無かったのでかなり新鮮な気持ちで見れました。
大陸を横断する寝台列車という舞台、
犯人はこの中にいる的設定、
巧妙なトリック、
大どんでん返し、
いやはや、ミステリー映画の最高峰な雰囲気で大変好みのテイストでした。
有名なオチのようですが、知らないので観てたので、
「どうなるの??誰が犯人なの??」
とめちゃくちゃのめり込んでしまいました。
プロローグとしてイスタンブールでの窃盗事件、
多くの人を騒がす事件を主人公の天才探偵ポアロがあっさりと謎解きします。
そこでポアロのクセの強いキャラ、天才的推理力がわかりやすく伝わります。
こんな洞察力鋭い人が推理するなんてワクワクすると素直に思えました。
そこから寝台列車に乗り込む人々の描写。
これから物語が始まる、、、という高揚感の演出は素晴らしかったです。
そしてイスタンブールの風情ふんだんな町並みを駆け抜けるオリエント急行。
めちゃくちゃ世界観強くて惹き込まれました。
題材がミステリー感に満ちていますがとことんそれに沿ったテイストの演出でした。
鉄道の映像も相関で雰囲気たっぷりで、鉄道ファンも喜びそうな品質です。
クセの強い登場人物たち。
特に被害者は極悪人で、それが劇中の殺人事件の倫理的難しさを生み出しています。
非常に価値観がねじれる物語でした。
クライマックスには真相解明シーンでなかなか凄惨な描写がありますが、
なんと非常にそれが感動的なのです。
悲しすぎて切なすぎて泣けるのです。
こういうシーンで泣いたのは初めてな経験な気がしました。
日本人だと横溝正史だったり金田一的な奴です。
悲しきバックボーンから倫理的に悩ましい悲しき殺人犯な奴です。
80年以上前の作品ですが、今でも全然通用するのは見事ですね。
殺人事件が発覚するシーン。
俯瞰的な構図で長回しな描写でした。
フレームインしたりフレームアウトしたり、セリフと動きで殺人事件が起きたことを伝えていました。
演劇的遊び心ある描写で非常に印象的でした。
ケネス・ブラナーはクセの強い名探偵を演じていましたがかなり様になっていました。
この手の作品は名探偵のクセをいかに楽しめるか、も大きな要因ですが。
なかなか良いキャラでした。
天才的推理力で紳士的ですが自惚れ強めで。
ちょっと右京さん的な感じでしょうか。
ジョニー・デップは脅迫状を送られ危険を感じている極悪人の役でした。
根っからの悪人でしたがジョニー・デップってこの手の役をやらせると一流だと思います。
ミシェル・ファイファーがらしい貴婦人的な役でした。
今のところルックスの雰囲気があまり変わらないのが凄いですね。
ジュディ・デンチも公爵夫人な役でしたが作品の雰囲気にぴったりでした。
出番は意外と少なめですが、最近のハリウッドのこの世代ではトップクラスに活躍していますね。
ペネロペ・クルスは宣教師の役でした、そこまで目立ってませんが、流石に存在感があって良いです。
デイジー・リドリーは恋する家庭教師な感じです。
今やスター・ウォーズの新シリーズの主人公として世界でも最も急上昇な女優でしょう。
その女優の使い方としては贅沢に思いましたが、美人で存在感を出していました。
ウィレム・デフォーは独特なルックスが印象的で結構好みの俳優ですが、今作もいい味出してます。
ジョシュ・ギャッドは最近バイプレーヤーとしてちょいちょい見かけますね。
他にもインパクトある脇役で固め非常に豪華キャストでした。
女性陣は新旧の美人を揃えた感じで素晴らしかったです。
最初からずっと面白いと思って観ていたので、オチで躓かないでほしいと思って観ていましたが、
オチも素晴らしかったです。
ストーリーもさることながら演出が非常に素晴らしかったですね。
そんなわけで8点。