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20世紀少年 第一章 終わりの始まり

2008年09月01日 | 映画
20世紀少年 第一章 終わりの始まりを観て来た。

浦沢直樹のコミックはほぼ全て持っている僕です。

20世紀少年は1話目からスピリッツで全部読んだし、浦沢作品の中で最も好きな作品です。

それが豪華キャストと60億円の制作費でついに実写映画化されました。

期待と不安を抱きつつ映画館へ行きました。


(観てから読んで)
主人公のケンジは失踪した姉の娘カンナを育てながらコンビニの店長をしている。


少年時代にいつもみんなで遊んでいた秘密基地があった。
その秘密基地でケンジとオッチョを中心に気まぐれに「よげんの書」というのを作った。
「20世紀の終わりに悪の組織が世界征服を企み世界中に細菌をばら撒き空港、国会を爆破し地の底から巨大ロボットが現れ細菌をばら撒き世界中をパニックにする、しかし世界を守るため9人の戦士が立ち上がる」

大人になったケンジたちはよげんの書の事はすっかり忘れていた。

しかし世間では大学教授の敷島一家失踪、アフリカで謎のウイルス死亡事件、日本でもウイルス死亡事件、幼馴染のドンキーの自殺などの事件が起きている。

それらの裏にはともだちという宗教団体の影がある。

ケンジは配達先の敷島家の裏口とドンキーが死ぬ前に自分に送った手紙でともだちマークを見る。

それはケンジたちが子供の頃使っていた友達の証となるマークだった。

ともだちという宗教団体はこのマークをシンボルに使っていた。

そしてケンジが子供の頃考えた悪者による世界征服のシナリオが現実に実行されだし、警察や政界やらにも信者をはびこらすともだち教団によってその主犯はケンジ一派とされケンジは地下に隠れオッチョ、ユキジ、ヨシツネ、マルオ、モンちゃん、フクベエと友達との戦いの準備を始める。

そして大晦日に国会が爆破されロボットが現れ世界はパニックになる。
ケンジたちはそれに立ち向かう。
フクベエはその際ビルから落ちて死ぬ。

最後ダイナマイトでケンジがロボット爆破させる。

時は流れともだちに征服された日本をカンナが駆け抜けるシーンで終わり。


今回の第一章はここまで(漫画なら確か7巻くらい)。



いくら三部作といっても当然省かれている部分も多々あります。

ほぼ全ての登場人物のキャラを読者にわからせるためのくだりが微々又は無し。

オッチョのバンコクでのシーンもほんの僅かでオッチョがショーグンになった経緯は無し。

フクベエにいたっては何の絡みもキャラ説明もなく仲間内にちょこんといるだけです。

穴が開くほど漫画に熱中した僕からすると省かれた部分がかなり気になる仕上がりでした。

まず冒頭が海ほたるでショーグンが漫画家に語るシーンに置き換えられているのもちょっと・・・でした。

僕は漫画の一話目がすごく好きです。

何処かの演説で地球を救った人達が紹介される。
ロボットの音でおきる大人のカンナ。

その辺はとっても重要だと思うのですが、省かれてました。


観た結果、映像化する必要は無かったのではないかしらという感想です。

やはり漫画が漫画でしか出来ない好奇心をそそる構成、緻密なシナリオで出来ていた為映画でその面白さを表現出来なかったと思います。

漫画は読み返し自由ですからね。

とにもかくにも全体的に薄味で残念でした。

というわけで5点です。

漫画見てない人はわかるのかしら。

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