キング・アーサー
を観ました。
両親を殺され、スラムの売春宿で貧しく生き抜いてきた青年アーサー。彼はまだ、自分の偉大なる宿命に気づいていない。
アーサーの正体は、かつてのイングランド王の一人息子。暴君ヴォーティガン(ジュード・ロウ)は兄であるユーサー王(エリック・バナ)に謀反を起こし、殺害。
ユーサー王は絶命する寸前、まだ幼かったアーサーを船で逃したのだった。
過酷な環境で鍛えられながら成長し、優しくタフな男として仲間の信頼を集めていたアーサー。やがて聖剣エクスカリバーを手にした彼は、自らの過去、そして亡き父に代わり王の座を奪還するという運命を知ることになるー。
勇気ある仲間たちの力を借りて立ち上がった彼は、果たして宿敵ヴォーティガンを倒し、頂点の座に上り詰めることができるのかー。
大好きなガイ・リッチー監督作品です。
有名なエクスカリバー伝説の実写映画化です。
一見ハリウッド映画としてはあるあるな作品テーマも、ガイ・リッチーなのでかなりの期待値で観に行きました。
いやはや、流石に超面白かったです!
娯楽大作の最高到達点に達している作品でしょう。
個人的にガイ・リッチーは娯楽演出のパイオニア、革命を起こしたと思っています。
ハイテンポなカット割り、スタイリッシュなカメラワーク、早送り巻き戻し演出、同時進行の別場面の描写、
ウィットに富んだコメディセンスでそれらを見せていく手法。
それらを踏まえて完全に新しい作風を世に生み出した発明家だと思っています。
ガイ・リッチー以降、恐ろしいスピードでそれらの手法が世界中に広まったことを思うとその功績はやはり大きいですね。
日本のドラマでも多々観られますからね。
世の中でちょいちょい見受けられることですが、優れた才能あるクリエイターが現れた時、その手法が一気に広まってしまい、
逆にそのクリエイター自身がその手法から距離を置いてしまう悲しい現象があります。
ガイ・リッチー的演出もそんなモノの一つだと思います。
ところが今作では初期のガイ・リッチー作品に観られるようなハイテンポ演出がふんだんです。
往年のガイ・リッチーに影響を受けた人やそれに歓喜した人々を喜ばせるような仕上がりになっています。
物語としてはさほど珍しさを感じない中世的世界観の格闘アクションです。
何度も観たことあるようなあるあるなものではあります。
ただその素材を調理しているのがガイ・リッチーなので非常に娯楽性が高いです。
賢い人同士の騙し合いなストーリーは好みなので入りやすかったですね。
暴君がなかなか残虐でためらいがないです。
それもテンポの良さを崩さない素晴らしい要素でした。
冒頭の巨大な像との闘いのシーンはモンハンみたいでいきなりかなり食いつける掴みでした。
いきなり興奮でした。
そこからスラムに落ちた王子が青年になるまでの成長を、物凄い早いカット割りで大したセリフもなく描くのです。
5分位で15年くらいを見事に描いていました。
スナッチを彷彿とさせるようなカットもあって嬉しかったですね。
一つの冒険エピソード、そのミッションを説明している部分とその後の実際の冒険部分、
時系列で半日前か1日前くらいの事柄と現在の事柄をかなり激しいカット割りで交互に見せるのですが、
コレが非常に見事で、なんといいますか普通の倍の情報量が入っているように感じられました。
逆に30分かかるボリュームのエピソードが15分で描かれているような。
A「それをするには◯◯に行かないとダメだ」
B「◯◯には絶対行かないぞ!」
直後に少し先のカットになり
C「あそこが◯◯?」
ともうそこに居るパターンで、一応その場所が困難で行くには危険だと観客に知らせることをしながら、
そこでの冒険も同時に描いて行ってしまうような。
攻略法を説明してる部分と攻略している場面を交互に描いたり。
新しい手法というわけではないですが、このセンスとクオリティで見せられると新たらしいものを見せられた気分になります。
コレまた今後の映像作品の一つの手法になっていきそうな気がしました。
一番の特殊能力を発揮するような場面ではダイナミックなスパースローな映像で見せてわかりやすいです。
このエクスカリバーを両手で握ると突然色々起こるのはロード・オブ・ザ・リング的なあるあるではあります。
しかしながらスタイリッシュで見応えはありました。
下から見上げるようなあるあるな映像もカッコよくて印象的でした。
パシフィック・リムでお馴染みのチャーリー・ハナムが主演です。
ハンサムだし肉体美もあってストリートから王になるというこの物語の主人公にはピッタリだった気がします。
ストリート時代の仲間と元父親の部下などを率いる二面性を表現するにはピッタリでした。
クーデターを起こして悪魔に魂を売る暴君をジュード・ロウが演じていました。
元々、なかなかの悪人顔なのでかなりハマっていました。
かなり残虐で容赦なく、賢くて。
このキャラの設定のおかげでだいぶ無駄なシーンが削られて居るように思えました。
アストリッド・ベルジュ=フリスベが魔術師の生き残りの役でしたが非常に印象的な女優さんでした。
能力ははっきり説明されてない感じがしましたが、動物を軽く操る感じで。
ちょっと怖くてちょっと美人で程よく、今後も活躍が期待できそうな女優さんでした。
非常にエンターテイメント性に優れた面白い映画でした。
とにかく退屈させない工夫が随所にされておりあっという間の2時間ちょいだった気がします。
そう言えばベッカムに似てる人がいるなーと思って観てたらその人にセリフが合って、
声もベッカムでした、驚きました。
そんなわけで9点。
を観ました。
両親を殺され、スラムの売春宿で貧しく生き抜いてきた青年アーサー。彼はまだ、自分の偉大なる宿命に気づいていない。
アーサーの正体は、かつてのイングランド王の一人息子。暴君ヴォーティガン(ジュード・ロウ)は兄であるユーサー王(エリック・バナ)に謀反を起こし、殺害。
ユーサー王は絶命する寸前、まだ幼かったアーサーを船で逃したのだった。
過酷な環境で鍛えられながら成長し、優しくタフな男として仲間の信頼を集めていたアーサー。やがて聖剣エクスカリバーを手にした彼は、自らの過去、そして亡き父に代わり王の座を奪還するという運命を知ることになるー。
勇気ある仲間たちの力を借りて立ち上がった彼は、果たして宿敵ヴォーティガンを倒し、頂点の座に上り詰めることができるのかー。
大好きなガイ・リッチー監督作品です。
有名なエクスカリバー伝説の実写映画化です。
一見ハリウッド映画としてはあるあるな作品テーマも、ガイ・リッチーなのでかなりの期待値で観に行きました。
いやはや、流石に超面白かったです!
娯楽大作の最高到達点に達している作品でしょう。
個人的にガイ・リッチーは娯楽演出のパイオニア、革命を起こしたと思っています。
ハイテンポなカット割り、スタイリッシュなカメラワーク、早送り巻き戻し演出、同時進行の別場面の描写、
ウィットに富んだコメディセンスでそれらを見せていく手法。
それらを踏まえて完全に新しい作風を世に生み出した発明家だと思っています。
ガイ・リッチー以降、恐ろしいスピードでそれらの手法が世界中に広まったことを思うとその功績はやはり大きいですね。
日本のドラマでも多々観られますからね。
世の中でちょいちょい見受けられることですが、優れた才能あるクリエイターが現れた時、その手法が一気に広まってしまい、
逆にそのクリエイター自身がその手法から距離を置いてしまう悲しい現象があります。
ガイ・リッチー的演出もそんなモノの一つだと思います。
ところが今作では初期のガイ・リッチー作品に観られるようなハイテンポ演出がふんだんです。
往年のガイ・リッチーに影響を受けた人やそれに歓喜した人々を喜ばせるような仕上がりになっています。
物語としてはさほど珍しさを感じない中世的世界観の格闘アクションです。
何度も観たことあるようなあるあるなものではあります。
ただその素材を調理しているのがガイ・リッチーなので非常に娯楽性が高いです。
賢い人同士の騙し合いなストーリーは好みなので入りやすかったですね。
暴君がなかなか残虐でためらいがないです。
それもテンポの良さを崩さない素晴らしい要素でした。
冒頭の巨大な像との闘いのシーンはモンハンみたいでいきなりかなり食いつける掴みでした。
いきなり興奮でした。
そこからスラムに落ちた王子が青年になるまでの成長を、物凄い早いカット割りで大したセリフもなく描くのです。
5分位で15年くらいを見事に描いていました。
スナッチを彷彿とさせるようなカットもあって嬉しかったですね。
一つの冒険エピソード、そのミッションを説明している部分とその後の実際の冒険部分、
時系列で半日前か1日前くらいの事柄と現在の事柄をかなり激しいカット割りで交互に見せるのですが、
コレが非常に見事で、なんといいますか普通の倍の情報量が入っているように感じられました。
逆に30分かかるボリュームのエピソードが15分で描かれているような。
A「それをするには◯◯に行かないとダメだ」
B「◯◯には絶対行かないぞ!」
直後に少し先のカットになり
C「あそこが◯◯?」
ともうそこに居るパターンで、一応その場所が困難で行くには危険だと観客に知らせることをしながら、
そこでの冒険も同時に描いて行ってしまうような。
攻略法を説明してる部分と攻略している場面を交互に描いたり。
新しい手法というわけではないですが、このセンスとクオリティで見せられると新たらしいものを見せられた気分になります。
コレまた今後の映像作品の一つの手法になっていきそうな気がしました。
一番の特殊能力を発揮するような場面ではダイナミックなスパースローな映像で見せてわかりやすいです。
このエクスカリバーを両手で握ると突然色々起こるのはロード・オブ・ザ・リング的なあるあるではあります。
しかしながらスタイリッシュで見応えはありました。
下から見上げるようなあるあるな映像もカッコよくて印象的でした。
パシフィック・リムでお馴染みのチャーリー・ハナムが主演です。
ハンサムだし肉体美もあってストリートから王になるというこの物語の主人公にはピッタリだった気がします。
ストリート時代の仲間と元父親の部下などを率いる二面性を表現するにはピッタリでした。
クーデターを起こして悪魔に魂を売る暴君をジュード・ロウが演じていました。
元々、なかなかの悪人顔なのでかなりハマっていました。
かなり残虐で容赦なく、賢くて。
このキャラの設定のおかげでだいぶ無駄なシーンが削られて居るように思えました。
アストリッド・ベルジュ=フリスベが魔術師の生き残りの役でしたが非常に印象的な女優さんでした。
能力ははっきり説明されてない感じがしましたが、動物を軽く操る感じで。
ちょっと怖くてちょっと美人で程よく、今後も活躍が期待できそうな女優さんでした。
非常にエンターテイメント性に優れた面白い映画でした。
とにかく退屈させない工夫が随所にされておりあっという間の2時間ちょいだった気がします。
そう言えばベッカムに似てる人がいるなーと思って観てたらその人にセリフが合って、
声もベッカムでした、驚きました。
そんなわけで9点。