人間失格 太宰治と3人の女たち
を観ました。
天才作家、太宰治。身重の妻・美知子とふたりの子どもがいながら恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返すー。
その破天荒な生き方で文壇から疎まれているが、ベストセラーを連発して時のスターとなっていた。
太宰は、作家志望の静子の文才に惚れこんで激しく愛し合い、同時に未亡人の富栄にも救いを求めていく。
ふたりの愛人に子どもがほしいと言われるイカれた日々の中で、それでも夫の才能を信じる美知子に叱咤され、遂に自分にしか書けない「人間に失格した男」の物語に取りかかるのだが・・・
蜷川実花監督です。
今年はDiner公開したばかりなのにって感覚です。
正直今までそこまでピンと来たことが無いですがオリジナリティは強いですね。
かなりクセの強い極彩色のぶっ飛んだセットと印象的なスローモーションとか緊張感ある効果音とかが特徴だと思いますが。
個人的には今作はそんな彼女の方法論が非常によくハマってマッチしていたと思います。
題材が良かったのか監督の技量が成熟してきたのかはわかりませんが。
そして非常に豪華で贅沢なメインキャストの4人でした。
やってることはヘルタースケルターと大きく変わってないので明確なポリシーがあるのだと思います。
太宰治という日本人にとっては強烈なインパクトを持っている素材の映画ですが、それに負けないくらい蜷川実花作品になってるのはさすがです。
もちろんそれで成立しているからですが。
個人的に思春期に太宰治にドハマリして相当強い影響を受けたのですが。
そこから大分成長してそういうナルシスト的な自暴自棄な思想からは脱却出来た気がしますが。
やはりこういう生き方に憧れ落ちて行く人は居るでしょうね。
死ぬも生きるも若いエネルギーがさせる気がしますね。
若い時は生命が重く感じるので逆に死にも近づいてしまうのかも知れませんね。
適度に歳を重ねると生きることにも死ぬことにもバイタリティは減ってきたそれなりにこなせるようになります。
個人的にはそうはなりたくないのですが、死にたい気持ちは必然的に減っていきます。
映像の極彩色感は今作も健在で太宰治の人生にマッチしていて良い企画だと思いました。
舞台みたいな見せ方や、障害物越しのカットやらも非常に印象的で良かったです。
そしてちゃんとエロスもあってそれは個人的には嬉しかったです。
ただR15+にするほどのものとは思わなかったのでその辺の判断はちょっと謎です。
終盤は個人的にはちょっと苦手なひとつの要素にフォーカスして感情的に冗長に描くタイプですが、蜷川実花作品だと意外と見れました。
主演の太宰治は大好きな小栗旬でした。
彼が今まで築いてきた彼の引き出しやスキルを存分に発揮してると思います。
ちょっとおちゃらけた破滅型で斬新な太宰治像でした。
太宰治演じる人って特別見た目を近づけない事が多い印象ですが、それでも成立する感じは不思議ですね。
色んな人の中に太宰治が居るってことでしょうか。
宮沢りえは太宰治の妻役でした。
すっかり実力派、演技派女優ですがそれを存分に発揮していました。
表情でセリフ以上の感情を伝えるスキルとかは見事です。
大好きな沢尻エリカが愛人役でした。
濡れ場もありちょっとマッドな雰囲気も実にいい感じでした。
ルックスは相変わらず綺麗で素晴らしいですね。
最後の愛人になる女性を二階堂ふみが演じていました。
最初は堅い真面目な女性なのにどんどん落ちていくさまは見事でした。
体当たり演技も素晴らしかったですね。
そのやっていることほどエロスを感じさせないのは逆に上手いと思いました。
成田凌が担当編集でした。
良い熱演で小栗旬と上手く絡んでいました。
ダイナーで主演した藤原竜也が坂口安吾役でした。
ダイナーの時と同じようなキャラでしたがもうひとつのお家芸ですね、引き込まれました。
千葉雄大、高良健吾、瀬戸康史など若手から中堅になりつつある実力派も出ていて非常に素晴らしいキャスティングでした。
新たな太宰治像を独自の作風で見せる一本で見る価値ある映画でした。
そんなわけで7点。
を観ました。
天才作家、太宰治。身重の妻・美知子とふたりの子どもがいながら恋の噂が絶えず、自殺未遂を繰り返すー。
その破天荒な生き方で文壇から疎まれているが、ベストセラーを連発して時のスターとなっていた。
太宰は、作家志望の静子の文才に惚れこんで激しく愛し合い、同時に未亡人の富栄にも救いを求めていく。
ふたりの愛人に子どもがほしいと言われるイカれた日々の中で、それでも夫の才能を信じる美知子に叱咤され、遂に自分にしか書けない「人間に失格した男」の物語に取りかかるのだが・・・
蜷川実花監督です。
今年はDiner公開したばかりなのにって感覚です。
正直今までそこまでピンと来たことが無いですがオリジナリティは強いですね。
かなりクセの強い極彩色のぶっ飛んだセットと印象的なスローモーションとか緊張感ある効果音とかが特徴だと思いますが。
個人的には今作はそんな彼女の方法論が非常によくハマってマッチしていたと思います。
題材が良かったのか監督の技量が成熟してきたのかはわかりませんが。
そして非常に豪華で贅沢なメインキャストの4人でした。
やってることはヘルタースケルターと大きく変わってないので明確なポリシーがあるのだと思います。
太宰治という日本人にとっては強烈なインパクトを持っている素材の映画ですが、それに負けないくらい蜷川実花作品になってるのはさすがです。
もちろんそれで成立しているからですが。
個人的に思春期に太宰治にドハマリして相当強い影響を受けたのですが。
そこから大分成長してそういうナルシスト的な自暴自棄な思想からは脱却出来た気がしますが。
やはりこういう生き方に憧れ落ちて行く人は居るでしょうね。
死ぬも生きるも若いエネルギーがさせる気がしますね。
若い時は生命が重く感じるので逆に死にも近づいてしまうのかも知れませんね。
適度に歳を重ねると生きることにも死ぬことにもバイタリティは減ってきたそれなりにこなせるようになります。
個人的にはそうはなりたくないのですが、死にたい気持ちは必然的に減っていきます。
映像の極彩色感は今作も健在で太宰治の人生にマッチしていて良い企画だと思いました。
舞台みたいな見せ方や、障害物越しのカットやらも非常に印象的で良かったです。
そしてちゃんとエロスもあってそれは個人的には嬉しかったです。
ただR15+にするほどのものとは思わなかったのでその辺の判断はちょっと謎です。
終盤は個人的にはちょっと苦手なひとつの要素にフォーカスして感情的に冗長に描くタイプですが、蜷川実花作品だと意外と見れました。
主演の太宰治は大好きな小栗旬でした。
彼が今まで築いてきた彼の引き出しやスキルを存分に発揮してると思います。
ちょっとおちゃらけた破滅型で斬新な太宰治像でした。
太宰治演じる人って特別見た目を近づけない事が多い印象ですが、それでも成立する感じは不思議ですね。
色んな人の中に太宰治が居るってことでしょうか。
宮沢りえは太宰治の妻役でした。
すっかり実力派、演技派女優ですがそれを存分に発揮していました。
表情でセリフ以上の感情を伝えるスキルとかは見事です。
大好きな沢尻エリカが愛人役でした。
濡れ場もありちょっとマッドな雰囲気も実にいい感じでした。
ルックスは相変わらず綺麗で素晴らしいですね。
最後の愛人になる女性を二階堂ふみが演じていました。
最初は堅い真面目な女性なのにどんどん落ちていくさまは見事でした。
体当たり演技も素晴らしかったですね。
そのやっていることほどエロスを感じさせないのは逆に上手いと思いました。
成田凌が担当編集でした。
良い熱演で小栗旬と上手く絡んでいました。
ダイナーで主演した藤原竜也が坂口安吾役でした。
ダイナーの時と同じようなキャラでしたがもうひとつのお家芸ですね、引き込まれました。
千葉雄大、高良健吾、瀬戸康史など若手から中堅になりつつある実力派も出ていて非常に素晴らしいキャスティングでした。
新たな太宰治像を独自の作風で見せる一本で見る価値ある映画でした。
そんなわけで7点。