映画 えんとつ町のプペル
を観ました。
厚い煙に覆われた“えんとつ町”。
煙の向こうに“星”があるなんて誰も想像すらしなかった。
一年前、この町でただ一人、紙芝居に託して“星”を語っていたブルーノが突然消えてしまい、人々は海の怪物に食べられてしまったと噂した。
ブルーノの息子・ルビッチは、学校を辞めてえんとつ掃除屋として家計を助ける。
しかしその後も父の教えを守り“星”を信じ続けていたルビッチは町のみんなに嘘つきと後ろ指をさされ、ひとりぼっちになってしまう。そしてハロウィンの夜、彼の前に奇跡が起きた。ゴミから生まれたゴミ人間・プペルが現れ、のけもの同士、二人は友達となる。
そんなある日、巨大なゴミの怪物が海から浮かび上がる。
それは父の紙芝居に出てきた、閉ざされたこの世界には存在しないはずの“船”だった。
父の話に確信を得たルビッチは、プペルと「星を見つけに行こう」と決意する。
しかしこの町の治安を守る異端審問官が二人の計画を阻止するために立ちはだかる。
それでも父を信じて、互いを信じあって飛び出した二人が、大冒険の先に見た、えんとつ町に隠された驚きの秘密とは?
廣田裕介監督です。
自分の大好きなSTUDIO4℃の制作です。
西野亮廣の絵本が原作で彼が原作・製作総指揮・脚本とかなり関わっています。
自分はお笑い好きなのでキングコングアレルギーでずっと苦手でしたが彼のお笑い以外の活動には一定のリスペクトがあります。
向き不向きはあれど多くの人々の啓発になっているのは素晴らしいことだと思います。
ちなみに絵本ということもあり最近では珍しく原作を読んでいるやつの映画化でした。
ただ絵や世界観はよく覚えていますがストーリーは曖昧で、こんな話だったっけ?ってちょいちょいなりました。
映画なので色々脚色、肉付けされているのだとは思いますが。
その点では非常に新鮮な気持ちで終始見れました。
西野亮廣は以前にヒット映画の品評で音楽とのシンクロ、ミュージカルに近い構造が重要と語っているのを聞いたことがありますが。
それを聞いていたのできっと音楽強めだと予想して観に行ったら案の定そうでした。
色んな名作の美味しい部分をかき集めたような演出と作りで予想外は無いのでとても見やすかったです。
基本的にはベタの中で起承転結する物語なので派手で華やかな展開の割にはちょっと冗長に思えたりもしましたが。
映像や世界観は結構ありがちでとてもSTUDIO4℃向きな作品だと思いました。
個人的な好みではこんなにわかりやすい世界観や起承転結ならばテーマやオチは思いっきり難解な要素があっても良い気がしました。
ゴミ人間という素晴らしい存在がそのままで何のメタファーにもなってないのが惜しい気がしました。
コメディ要素もちょいちょいありますがテンポ感だけで全然笑いにならないのはとてもキングコングっぽいと思いました。
別にそこまで笑いが必要な作品では無いと思うので。
そんな感じで絵本原作ということもあり老若男女をターゲットにしてると言うのはよく伝わり上質だと思いますが、
すべての要素のメモリがちょっとずつ下に設定しすぎに感じました。
世界観が素敵なだけにそういうのをちょっと感じやすかったですね。
丁寧な展開で徐々に物語が集約していきクライマックスにはちゃんと大きなスケール感で高揚します。
素晴らしいイマジネーションで良い感動を作っていました。
とにかく全体を通して非常に映画館のスクリーン映えするので劇場で見るべき映画だなと思いました。
作り手が有名人だとついつい厳しい目で観たくなるものですが、逆にその経緯を見れるのはポジティブな要素だと思います。
この作品は絵本の作成から考えれば非常に長い年月かかっているし、このプロジェクトを遂行したのは凄いと思います。
それをこのクオリティと規模で仕上げたのは素直に讃えられるべきだと思います。
アニメ映画の評価を大きく左右する声優は結構上質な方でした。
主人公のルビッチは芦田愛菜でしたが素晴らしかったです。
昨年観たSTUDIO4℃の海獣の子供でも主人公でしたが。
その時はちょっと低い声の内気な女の子で、今回は元気な高い声の男の子で。
全然違う演技で器用で感心しました。
ゴミ人間のプペルは窪田正孝でした。
正直最初はちょっとしっくりこない印象でしたが、後半にはそこそこ慣れました。
ただもっとマッチする声があったような気がしなくもない私見でした。
個人的に藤森慎吾の声はとても声優向きで良いと思いますね。
喋りが上手くて声もいいのでもっと声優の仕事をしてもいいですね。
立川志の輔、小池栄子、野間口徹、伊藤沙莉、宮根誠司、飯尾和樹、山内圭哉、國村隼、大平祥生などその他の声優陣もいい感じでした。
世界観、完成度の点ではとても上質な映画だと思います。
そんなわけで8点。
を観ました。
厚い煙に覆われた“えんとつ町”。
煙の向こうに“星”があるなんて誰も想像すらしなかった。
一年前、この町でただ一人、紙芝居に託して“星”を語っていたブルーノが突然消えてしまい、人々は海の怪物に食べられてしまったと噂した。
ブルーノの息子・ルビッチは、学校を辞めてえんとつ掃除屋として家計を助ける。
しかしその後も父の教えを守り“星”を信じ続けていたルビッチは町のみんなに嘘つきと後ろ指をさされ、ひとりぼっちになってしまう。そしてハロウィンの夜、彼の前に奇跡が起きた。ゴミから生まれたゴミ人間・プペルが現れ、のけもの同士、二人は友達となる。
そんなある日、巨大なゴミの怪物が海から浮かび上がる。
それは父の紙芝居に出てきた、閉ざされたこの世界には存在しないはずの“船”だった。
父の話に確信を得たルビッチは、プペルと「星を見つけに行こう」と決意する。
しかしこの町の治安を守る異端審問官が二人の計画を阻止するために立ちはだかる。
それでも父を信じて、互いを信じあって飛び出した二人が、大冒険の先に見た、えんとつ町に隠された驚きの秘密とは?
廣田裕介監督です。
自分の大好きなSTUDIO4℃の制作です。
西野亮廣の絵本が原作で彼が原作・製作総指揮・脚本とかなり関わっています。
自分はお笑い好きなのでキングコングアレルギーでずっと苦手でしたが彼のお笑い以外の活動には一定のリスペクトがあります。
向き不向きはあれど多くの人々の啓発になっているのは素晴らしいことだと思います。
ちなみに絵本ということもあり最近では珍しく原作を読んでいるやつの映画化でした。
ただ絵や世界観はよく覚えていますがストーリーは曖昧で、こんな話だったっけ?ってちょいちょいなりました。
映画なので色々脚色、肉付けされているのだとは思いますが。
その点では非常に新鮮な気持ちで終始見れました。
西野亮廣は以前にヒット映画の品評で音楽とのシンクロ、ミュージカルに近い構造が重要と語っているのを聞いたことがありますが。
それを聞いていたのできっと音楽強めだと予想して観に行ったら案の定そうでした。
色んな名作の美味しい部分をかき集めたような演出と作りで予想外は無いのでとても見やすかったです。
基本的にはベタの中で起承転結する物語なので派手で華やかな展開の割にはちょっと冗長に思えたりもしましたが。
映像や世界観は結構ありがちでとてもSTUDIO4℃向きな作品だと思いました。
個人的な好みではこんなにわかりやすい世界観や起承転結ならばテーマやオチは思いっきり難解な要素があっても良い気がしました。
ゴミ人間という素晴らしい存在がそのままで何のメタファーにもなってないのが惜しい気がしました。
コメディ要素もちょいちょいありますがテンポ感だけで全然笑いにならないのはとてもキングコングっぽいと思いました。
別にそこまで笑いが必要な作品では無いと思うので。
そんな感じで絵本原作ということもあり老若男女をターゲットにしてると言うのはよく伝わり上質だと思いますが、
すべての要素のメモリがちょっとずつ下に設定しすぎに感じました。
世界観が素敵なだけにそういうのをちょっと感じやすかったですね。
丁寧な展開で徐々に物語が集約していきクライマックスにはちゃんと大きなスケール感で高揚します。
素晴らしいイマジネーションで良い感動を作っていました。
とにかく全体を通して非常に映画館のスクリーン映えするので劇場で見るべき映画だなと思いました。
作り手が有名人だとついつい厳しい目で観たくなるものですが、逆にその経緯を見れるのはポジティブな要素だと思います。
この作品は絵本の作成から考えれば非常に長い年月かかっているし、このプロジェクトを遂行したのは凄いと思います。
それをこのクオリティと規模で仕上げたのは素直に讃えられるべきだと思います。
アニメ映画の評価を大きく左右する声優は結構上質な方でした。
主人公のルビッチは芦田愛菜でしたが素晴らしかったです。
昨年観たSTUDIO4℃の海獣の子供でも主人公でしたが。
その時はちょっと低い声の内気な女の子で、今回は元気な高い声の男の子で。
全然違う演技で器用で感心しました。
ゴミ人間のプペルは窪田正孝でした。
正直最初はちょっとしっくりこない印象でしたが、後半にはそこそこ慣れました。
ただもっとマッチする声があったような気がしなくもない私見でした。
個人的に藤森慎吾の声はとても声優向きで良いと思いますね。
喋りが上手くて声もいいのでもっと声優の仕事をしてもいいですね。
立川志の輔、小池栄子、野間口徹、伊藤沙莉、宮根誠司、飯尾和樹、山内圭哉、國村隼、大平祥生などその他の声優陣もいい感じでした。
世界観、完成度の点ではとても上質な映画だと思います。
そんなわけで8点。