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河童のクゥと夏休み

2010年10月29日 | 映画
河童のクゥと夏休み を観た。

カラフルを観た流れで原恵一作品を観てみました。



(お話)
江戸時代、夜道で名主と武士に沼の埋め立てを止めてもらおうと河童の親子が現れる。
自分たちの悪巧みを聞かれたと勘違いした武士は河童の親を斬り殺す。
そこに大地震が起きて河童の子供は地割れに落ちてしまう。

現代、小学校5年生の上原康一は学校の帰り道いじめられっ子の女の子菊池紗代子と偶然一緒になり二人は亀の化石のような不思議な石を見つける。

康一が家に持って帰って水で洗うとなんと小さい河童になり母の友佳里、妹の瞳は怖がる。
康一は河童にクゥと名づけ、何の違和感もなく飼い始め、父親も怖がること無く相手する。

少しずつ大きくなり、元気になっていく河童。
なんと喋りだし、しかも行儀が良い。

自分が300年石になってた事を知らないので、沼に帰ると言い出すが家族は世間に見つかったら大変な事になると必死に止める。
そして上原家とクゥの生活が始まる。

妹の瞳は幼稚園児でクゥをライバル視して嫌う。

飼い犬のオッサンは前の飼い主に虐待を受けており、クゥとテレパシーで会話出来る。

瞳が外でしゃべったり、夜中こっそり水浴びしてるところを人に見つかったり、徐々にクゥの存在は世間にバレていく。

クゥは河童は自分しか生き残っていないのか?と寂しがる。
康一は夏休みを利用してクゥをリュックに隠して二人で河童の里と言われる遠野に河童探しの旅に出る。



(評価)
なかなか素敵なお話でした。

カラフルのが先に観てしまいましたがこっちの方が若干好きですかね。

クゥの可愛らしさがとてもいいセンスでした。
そしてたった一人の河童という切なさも何かいい感じでした。
瞳とのライバル関係、その他の家族との優しい関係もいい感じでした。

夏休みの田舎の感じもとても良かったです。

世間の人間達のいやらしさも実に上手いこと嫌な感じが出てました。

全体的に爽やかでラストもハッピーエンドって感じで良かったです。

そんなわけで7点。

クゥは小さいけととても行儀がいいし。
世のお母さん、この映画は是非お子さんに勧めてあげてください。




(ネタバレ)
遂にマスコミにバレて世間の晒し者になるクゥ。

上原家に迷惑をかけている事を申し訳なく思うクゥ。
テレビ出演も応じるクゥと上原家。

そこで河童研究科が河童のミイラという腕を持ってくる。
その研究科はクゥの父親を切った武士の子孫でその腕はクゥの父親のものだった。

取り乱して超能力で機械を壊すクゥ。
そして腕を持ちオッサンに乗ってスタジオを飛び出す。
ひたすら逃げるが何処へ行っても晒し者。
クゥを助ける為オッサンは車にはねられ死んでしまう。

東京タワーに登りもうどうやって生きて行ったらいいかわからず飛び降り自殺を考える。
しかし父の意志と思われる大きな龍が現れクゥは頑張って生きていく事にする。

再び上原家とクゥの生活が始まる。
連日マスコミと野次馬と反対運動の人間たちに囲まれるが、堂々と暮らし抵抗と父は言う。

そんな時沖縄の妖怪から一緒に暮らそうという手紙が来てクゥは直感でそうすべきと考え急に家を出て行く事にする。

ダンボールに詰められ康一と出て行く。
最後に会って欲しいと一緒にクゥを見つけた紗代子を紹介する。
お前らが俺を見つけてくれて俺は幸せだったと言うクゥ。

康一は最後までクゥを見送る。
クゥはダンボールの中からテレパシーで康一に話しかける。

そして沖縄でキジムナーのおっさんと暮らし始める。



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冨澤風斗,横川貴大
アニプレックス

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