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猿の惑星:新世紀(ライジング)

2014年09月15日 | 映画
猿の惑星:新世紀(ライジング) を観た。

天性のリーダーシップを備えた猿のシーザー(アンディ・サーキス)が、仲間を率いて人類への反乱を起こしてから10年後。
より勢力を拡大して、手話と言語を操る猿たちは森の奥に文明的なコロニーを築いていた。
一方、約90%が絶滅した人類の僅かな生存者グループは、荒れ果てた都会の一角に身を潜め希望なき日々を過ごしていた。
そんなある日、人間たちがエネルギー資源を求めて猿のテリトリーに足を踏み入れたことから、一触即発の事態が勃発。
シーザーと生存者グループの穏健派マルコム(ジェイソン・クラーク)は和解の道を探るが憎しみを抑えられない両陣営の対立は激化していく。
共存か、闘いか。
破滅的な最終決戦のカウントダウンが刻まれる中、シーザーは生き残るための重大な決定を迫られる。

って話。


前作はかなりの高評価でしたが・・・今回もかなり高評価です。
毎作高評価なマット・リーヴス監督が手がけています。
案の定、監督の良さもよく出ていました。

このスケールで猿の躍動感を描いたのは前作同様素晴らしいです。
ただし前作はこの手の映像世界の最初だったからその斬新さの刺激があったけど、
今作はそういう斬新さには欠けたかな?
でも質は素晴らしいです。

ベタだけどわかりやすい物語展開でした。
僕の大嫌いな散々な止めろの忠告を無視するハリウッド馬鹿が結構居て、
それが物語のコアになっていたのが残念でしたが。
まあそういう奴が居ないとこの手の物語は進まないですからね。

猿と人間の緊張状態がいい感じで描かれていました。
そしてその崩壊の仕方も結構自然で見やすかったです。
グループとしては対立しながらも、
直接接しているもの同士は分かり合い、お互いを助けあったりして共存への希望が見えそうだったのに。
その辺の少数のメンバーたちの思惑とは裏腹に種族同士が争ってしまうのは、
20世紀の人間社会を描いているような感じでした。
そしてそれは現在でも少なからず続いているし。

純粋にグループマネジメントのお話だなと、勉強になりました。
自分と大きく違う思想を持つ部下をどのように管理するか?
その辺が大きなテーマですね。
リーダー同士はわかり合ってるのに、
お互いの部下に酷く相手を憎むメンバーが居るがゆえそれを抑えられない。

僕はシーザー同様にとことん愛を説いていきたいと思いました。


そんなわけで8点です。


どこか物悲しいマット・リーヴスの演出はいい感じです。

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