メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

GONIN サーガ

2015年10月04日 | 映画
GONIN サーガ を観た。

石井隆監督のGONINの続編です。

GONINは20年前のバイオレンス映画ですが、
ビートたけしのサイコなヒットマンが怖かったですね~。

あれが後の北野武映画のバイオレンスに影響を与えている気がします。

追い詰められた5人が極道から金を奪ってヒットマンに追われる物語の前作、
全滅中の全滅な前作にどうやって続編を作るのか?

かなり関心がありましたが、コレは見事!

前作を上手いことドキュメンタリー風に扱い、
事件簿風に回想しつつ、今作のシーンを差し込んでました。

その映像の質感、世界観、文字も音楽もそのままで冒頭からハイテンションに物語に導入していきます。

昔のヒット作を時間あけて続編作る事って結構ありますけど、
コレほどスムーズな続編を観たことは無いかもしれません。

今作は前作の事件で人生狂わされた家族たちが主人公となり、
前作みたいに極道から金を盗む流れになってしまいます。

GONINと言っても基本4人です。
前作全滅と思いきや一人植物状態で生きていてその人足せば5人です。

前作のあんなにシッチャカメッチャカな事件を丁寧に噛み砕いてその筋をイチイチ繋げていく物語。
見事でした。

前作、リストラサラリーマンだった竹中直人が今作はヒットマンで出てて、
別人だったけど何か繋がりあるのかな?とちょっとややこしかったです。

東出昌大は意外とバイオレンス系にハマりますね。
いい雰囲気持った役者だと思います。
下手な純愛モノとか辞めて本格的なコッチ方面目指したほうがいいかもしれませんね。

僕の好きな桐谷健太は流石の演技力です。
本格派俳優ですね、石井隆の世界にピッタリハマってました。

土屋アンナはべっぴんだしセクシーだったし良かったです。

柄本佑は上手いしやっぱりハマっていました。

結構僕の青春な安藤政信が久々に見れて嬉しかったです。
変わらないし格好いいし上手いし。
今作は敵役でしたが上手かったです。

石井隆作品は相変わらず日本とは思えない銃社会な設定でバンバン撃ちまくりで。
前作同様、過剰な程に土砂降りシーン多くて。
ハードボイルドな世界観をちゃんと作ってました。

何か最近小奇麗になってきた日本映画の中で、
久々にこういう世界観を体験出来て良かったです。

とにかくバイオレンスワールドで、
こういうのに日本映画を感じたりするんですよね。

相変わらず壮絶な展開と壮絶な終わり方でした。
面白かったです。


そんなわけで7点です。


前作を見てから劇場へ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。