サウスポー
を観ました。
誰もが認める無敗の世界ライトヘビー級王者、ビリー・‘ザ・グレート’・ホープは、ボクシングの聖地マディソン・スクエア・ガーデンで行われた試合で強烈な右で逆転KOを決め、脚光を浴びていた。彼の武器は怒りをエネルギーにする過激なスタイルだが、妻と娘の心配は絶えない。
そして、その怒りが引き金となり、最愛の妻の死を招いてしまう。
悲しみに暮れ自暴自棄な生活を送るビリーは、ボクシングにも力が入らず世界チャンピオンの称号を失い、信頼していた仲間、そして娘まで失ってしまう。
もはや何もない。明日の生活にさえ困るどん底の境遇の中、ビリーは第一線を退き古いジムを営むティックに救いの手を求める。
彼は、無敗を誇った自分を唯一苦しめたボクサーを育てたトレーナーだった。
「お前にはしばらくグローブを握らせない」「お前の短気は命取りだ」「ボクシングはチェスのようなものだ」ボロボロの元チャンプ、ビリーへのティックの罵詈雑言。
しかしその言葉には再生のための鍵が隠されていた。やがてビリーは、過去の自分とひたむきに向き合うことで、闇の中に光を見出していく。
「娘を取り戻したい」ビリーはプライドも名声もかなぐり捨て、父として、ボクサーとして最愛の娘のために自分を変え、再びリングに上ることを決意する。
そして、ティックは復活のための秘策をビリーに授けるのだった…。
僕の大好物のアントワン・フークア監督作品です。
ハリウッドの王道映画のふりをしてお約束を裏切り、
斬新な感触の映画を作る印象のアントワン・フークアです。
今作は気性が荒いスーパースターのボクサーが最愛の妻を失ってどん底からやり直す物語です。
ボクシングをテーマにしていて、逆転的に這い上がることを目的としてるので遠からずロッキー式な映画ですね。
演出は流石の高品質ですが、特別常識を裏切る様な斬新さは無かったです。
なのでアントワン・フークア監督的な期待感は残念ながら空振りでした。
こういう人が過去の自分を変えて現実に目覚めて立ち直る物語は良く有りますが、
そのきっかけがいつも気になるのです。
え?それで変わってしまうの?と思わされることはよくあります。
それは今作でも同じでした。
物語にするほどですからかなかなクセの強い性格なのですが、
それが結構簡単に変わってしまうんですよね。
なかなか直せなかった性格が繰り返された普通の説得で直ってしまったのはイマイチピンと来なかったです。
しかしジェイク・ギレンホールの熱演はなかなか目をみはるものがありました。
かなり鍛え上げられた肉体、キレやすく頭があまり良くない性格。
孤児院育ちで妻に依存してチャンピオンとして成功していたけどそこから一気の転落。
転落後のハードボイルドな孤独感の醸し出し方、小さなジムの掃除係からのやり直しはアントワン・フークア作品らしさがありました。
賞レースを賑わせても良さそうな演技でした。
自分の大好きなレイチェル・マクアダムスが美人妻役でしたが、相変わらずとてもいいですね。
いつもながらこの人の笑顔を観るだけでハッピーな気持ちになります。
残念ながら序盤で死んでしまうので寂しかったですが。
出番は短めでしたが存在感は十分で非常にらしさが出ていました。
美人でクレバーな役で嬉しかったですね。
フォレスト・ウィテカーは非常に好みの俳優です。
名脇役として主にいい人を演じることが多いですが、今作もそんな感じです。
孤高の人格者としてジェイク・ギレンホール演じるボクサーを立ち直らせます。
代えの効かない名優ですね。
ボクシングモノとしてはやはりロッキーは偉大ですがその現代的なモノって感じですね。
クリードという映画を昨年観ましたが遠からずと言った感じです。
孤独感や淋しげな感じはミリオンダラー・ベイビーにも通ずるモノを感じましたが。
自分としてはアントワン・フークアらしいぶっ飛んだモノを期待していたのでそれは残念ではありました。
意外に普通の王道ボクシングモノになってしまっていました。
そんなわけで6点です。
を観ました。
誰もが認める無敗の世界ライトヘビー級王者、ビリー・‘ザ・グレート’・ホープは、ボクシングの聖地マディソン・スクエア・ガーデンで行われた試合で強烈な右で逆転KOを決め、脚光を浴びていた。彼の武器は怒りをエネルギーにする過激なスタイルだが、妻と娘の心配は絶えない。
そして、その怒りが引き金となり、最愛の妻の死を招いてしまう。
悲しみに暮れ自暴自棄な生活を送るビリーは、ボクシングにも力が入らず世界チャンピオンの称号を失い、信頼していた仲間、そして娘まで失ってしまう。
もはや何もない。明日の生活にさえ困るどん底の境遇の中、ビリーは第一線を退き古いジムを営むティックに救いの手を求める。
彼は、無敗を誇った自分を唯一苦しめたボクサーを育てたトレーナーだった。
「お前にはしばらくグローブを握らせない」「お前の短気は命取りだ」「ボクシングはチェスのようなものだ」ボロボロの元チャンプ、ビリーへのティックの罵詈雑言。
しかしその言葉には再生のための鍵が隠されていた。やがてビリーは、過去の自分とひたむきに向き合うことで、闇の中に光を見出していく。
「娘を取り戻したい」ビリーはプライドも名声もかなぐり捨て、父として、ボクサーとして最愛の娘のために自分を変え、再びリングに上ることを決意する。
そして、ティックは復活のための秘策をビリーに授けるのだった…。
僕の大好物のアントワン・フークア監督作品です。
ハリウッドの王道映画のふりをしてお約束を裏切り、
斬新な感触の映画を作る印象のアントワン・フークアです。
今作は気性が荒いスーパースターのボクサーが最愛の妻を失ってどん底からやり直す物語です。
ボクシングをテーマにしていて、逆転的に這い上がることを目的としてるので遠からずロッキー式な映画ですね。
演出は流石の高品質ですが、特別常識を裏切る様な斬新さは無かったです。
なのでアントワン・フークア監督的な期待感は残念ながら空振りでした。
こういう人が過去の自分を変えて現実に目覚めて立ち直る物語は良く有りますが、
そのきっかけがいつも気になるのです。
え?それで変わってしまうの?と思わされることはよくあります。
それは今作でも同じでした。
物語にするほどですからかなかなクセの強い性格なのですが、
それが結構簡単に変わってしまうんですよね。
なかなか直せなかった性格が繰り返された普通の説得で直ってしまったのはイマイチピンと来なかったです。
しかしジェイク・ギレンホールの熱演はなかなか目をみはるものがありました。
かなり鍛え上げられた肉体、キレやすく頭があまり良くない性格。
孤児院育ちで妻に依存してチャンピオンとして成功していたけどそこから一気の転落。
転落後のハードボイルドな孤独感の醸し出し方、小さなジムの掃除係からのやり直しはアントワン・フークア作品らしさがありました。
賞レースを賑わせても良さそうな演技でした。
自分の大好きなレイチェル・マクアダムスが美人妻役でしたが、相変わらずとてもいいですね。
いつもながらこの人の笑顔を観るだけでハッピーな気持ちになります。
残念ながら序盤で死んでしまうので寂しかったですが。
出番は短めでしたが存在感は十分で非常にらしさが出ていました。
美人でクレバーな役で嬉しかったですね。
フォレスト・ウィテカーは非常に好みの俳優です。
名脇役として主にいい人を演じることが多いですが、今作もそんな感じです。
孤高の人格者としてジェイク・ギレンホール演じるボクサーを立ち直らせます。
代えの効かない名優ですね。
ボクシングモノとしてはやはりロッキーは偉大ですがその現代的なモノって感じですね。
クリードという映画を昨年観ましたが遠からずと言った感じです。
孤独感や淋しげな感じはミリオンダラー・ベイビーにも通ずるモノを感じましたが。
自分としてはアントワン・フークアらしいぶっ飛んだモノを期待していたのでそれは残念ではありました。
意外に普通の王道ボクシングモノになってしまっていました。
そんなわけで6点です。