ドラマ批評 ２０２０夏 その２

クールの区切れ目がわかりにくくて漏れたドラマを追加。


・DIVER-特殊潜入班-（フジテレビ）
特殊潜入班の面々を描いたドラマ。
クライム・サスペンスでハードボイルドなテイストのドラマ。
なかなかクールだったりウィットなアメリカンやり取りで、なかなかシリアスな展開ですが。
正直日本向けでは無いのでこの方向性で様になるドラマはあまりないですね。
福士蒼汰が相変わらず自分にハマってないのがあるかもですが。
逆に昔から大好きな安藤政信は未だに素晴らしく、こういう役も全然こなします。
野村周平もなかなか良かったです。
６点。


・おカネの切れ目が恋のはじまり（TBS）
おもちゃ会社社長の道楽息子とお金に細かい経理の女のホームコメディ。
三浦春馬さんの急逝もありお蔵の可能性もあったけどなんとかオンエアされて良かった。
かなり上質で親しみやすい良いコメディ・ドラマでキャストも演出も映像の質感も秀逸でした。
これほど急ハンドルを切るドラマも無かったでしょうが。
最終回は三浦春馬さんの出番は無く、そうなると３話目のラストの松岡茉優とのキスシーンが最後の仕事くらいだったかもですが。
最終回は遠回しに三浦春馬さんへのメッセージ性になっている要素が強くて非常に胸を打たれました。
松岡茉優の演技力も非常に素晴らしく、こういう騒動の中でもその実力はより発揮されていました。
好みの三浦翔平や北村匠海などのイケメンも贅沢な使い方で良かったですね。
社会的ショックの大きい出来事に巻き込まれましたがそれが無くても全然ハイレベルドラマでした。
８点。


・私たちはどうかしている（日本テレビ）
老舗和菓子店を舞台に身分を偽り婚約する和菓子職人の女と後継者の男のサスペンスな恋愛もの。
大好きな浜辺美波と今旬な横浜流星なので期待値は高かったですが。
ちょっと昭和テイストな大映ドラマ的なテイストで期待とは違ってました。
４点。


・キワどい2人-K2-池袋署刑事課神埼・黒木（TBS）
兄弟バディによる王道的な刑事ドラマ。
大好きな関水渚やその他も魅力的なキャスティングでしたが、なかなかしんどい方のドラマでしたかね。
コメディ要素やおふざけやり取りがかなりサブめで。
田中圭はハマればポテンシャル凄いですがこの手の滑りコメディやらされたら結構サブさが目立ってしまいますね。
山田涼介はジャニーズの中では役者業を高評価しています。
どんでん返し的な展開を引っ張ってましたが想像の範疇でストーリーも弱かったですね。
４点。


ちょっと短い尺で作り手たちも色々臨機応変さを求められ難しいドラマ製作現場が想像されてしまいます。
観てる側は気楽にいつも通りを求めてしまいますが、作り手はそういうわけには行きませんからね。
この時期に連ドラを成立させてくれていることは感謝でしょう。