今夜、ロマンス劇場で
を観ました。
映画監督を夢見る青年・健司(坂口健太郎)が密かに想いを寄せるのは、通い慣れた映画館・ロマンス劇場の映写室で見つけた古いモノクロ映画のお姫様・美雪(綾瀬はるか)。
今は誰も見なくなったその映画を、毎日のようにくり返し見ていた健司の前に、ある日奇跡が起きる。
美雪が健司の目の前に突然現れたのだ。その日から2人の不思議な同居生活が始まった。
モノクロの世界しか知らない美雪にカラフルな現実世界を案内する健司。
同じ時間を過ごす中で、2人は次第に惹かれ合っていく。
しかし、美雪にはある秘密があった。現実の世界に来るための代償で、人のぬくもりに触れたら美雪は消えてしまうのだ。
そんな中、美雪は映画会社の社長令嬢・塔子(本田翼)が健司に想いを寄せていることを知る。
好きだから触れたい、でも触れられない……。この切ない真実に2人はどう向き合い、どんな答えを出すのか──
武内英樹監督作品です。
大衆映画が得意な印象がありますね。
今作も期待通りその手の映画でした。
自分的にはローセンスで映画慣れしてない人が観るようの映画って気がします。
白黒の銀幕のスターがスクリーンから飛び出してきて主人公と恋に落ちるというかなりのファンタジーな今作です。
正直、集客には弱い気がする設定ですね。
現代、年老いた孤独な老人がチャラい看護師に、昔書いた脚本を読み聞かせる回想劇の手法で見せていきます。
なのでこのあまりに信じられないファンタジックな展開が事実なのか?老人の作り話なのか?
という大前提で進む設定で、それはなかなか上手な見せ方だと思いました。
最初はヒロインだけ白黒で何か不思議とアーティスティックな絵面でした。
労力の問題なのか?ヒロインが白黒なのは最初だけです。
その後は化粧してるという設定でもう普通にその時代の人です。
せめて秘密を共有している二人だけの時間は白黒でみせたらもう少し雰囲気出たような気がしました。
なかなかわかり易いテンポで退屈せずにいい感じで起承転結して行く前半でした。
その分深さは足りない気がしましたが娯楽映画としては問題ないと思います。
コメディもそこそこ面白くて観心地を良くしていました。
とかくメチャクチャクセが凄いスターを演じていた北村一輝が面白くて場内はそれなりに笑い声が上がっていました。
自分としても結構シュールで面白いと思いました。
終盤は結構面倒臭い展開でなかなかの感動の押し売り状態でした。
泣かそう、泣かそうの波が一波二波と、最終的に四波くらいまである感じでした。
わかり易いフリからのロマンチック演出ドーン!大きめのBGMドーン!
な感じですね。
個人的にはコレってもう昭和な演出だと思っているので、心が無くても大きなBGM流せば泣くと思われてるのはちょっと馬鹿にされてる気分にはなります。
でも周りの女性は結構泣いていたのである種成功でしょうが、自分はそのターゲットからは外された気分でした。
ちょいとネタバレですが、最後は完全にタイタニック式です。
時々やってしまう人がいるタイタニック式です。
まあそれが似合う様な作品だったので良いかな?とは思いましたが。
セットがなかなか頑張っていて、昭和初期の映画作りの世界観、町並み、車や小道具まで。
かなりのノスタルジック感があってそれは好みでした。
その点ではタイトルにもなっているロマンス劇場って舞台もいい感じです。
回想シーンのファーストカットはドローンで幾つもの映画製作の現場を上空からのワンカットで移動しながら見せていく手法で。
コレは結構気持ちよくて、素晴らしいシーンだと思いました。
映画をテーマにした映画は基本的は結構好きです。
根本として世間からは消えてしまった映画がフォーカスされる設定で。
映画自体を語るシーンもあって、ニュー・シネマ・パラダイスっぽい雰囲気もちょっと感じました。
綾瀬はるかは流石の存在感で昭和美人を演じても流石のクオリティでした。
綾瀬はるかクラスになると企画に当てはめられた女優って感じがなく、綾瀬はるかでどんな作品を作ろう?な入りを感じさせますね。
もはや大喜利の題材みたいなスターですね。
次は綾瀬はるかに何をやらせよう、何をやらせればヒットするだろう?な状況ですね。
それくらい天真爛漫さが根にある感じで替えが効かないですね。
坂口健太郎はこういう人間味の強い役よりクールな役の方が合うとは思います。
なよなよした感じが今作には合っていましたが、個人的には余り気持ちよく見れませんでした。
イケメンを全面に出さない役をやるにはもう少し力が足りないかもですね。
大好きな本田翼は時々棒読みな感じになってしまいますが、今作もどちらかと言えばそれですかね。
令嬢の美人をやってましたが昭和な雰囲気はちょっと弱めでした。
でも可愛いので良いですけど。
北村一輝は今作では綾瀬はるかの次くらいに素晴らしかったですね。
とにかくオモシロ演技が素晴らしかったです。
この人ってコメディポテンシャル凄いですね。
先日見たばかりの羊の木の猟奇殺人犯とのギャップが面白かったです。
現代のストーリーテリングの役目をチャラい看護師として石橋杏奈がやってました。
この子も相当可愛くて素晴らしいですね。
昔から好きですが、最近密かに旬を迎えている気がします。
加藤剛が老い先短い役でしたが何か本当に痩せて老いていて。
役作りならば素晴らしいですが、ちょっと心配になるくらいでした。
イケメンオジサンなイメージがありましたが、ちょっとその影は無かったです。
柄本明はやっつけな感じですが、実力で流石のスパイスになってました。
大衆向けなローセンスなロマンス映画でしたが女性は楽しめるのかも知れないですね。
そんなわけで5点。
を観ました。
映画監督を夢見る青年・健司(坂口健太郎)が密かに想いを寄せるのは、通い慣れた映画館・ロマンス劇場の映写室で見つけた古いモノクロ映画のお姫様・美雪(綾瀬はるか)。
今は誰も見なくなったその映画を、毎日のようにくり返し見ていた健司の前に、ある日奇跡が起きる。
美雪が健司の目の前に突然現れたのだ。その日から2人の不思議な同居生活が始まった。
モノクロの世界しか知らない美雪にカラフルな現実世界を案内する健司。
同じ時間を過ごす中で、2人は次第に惹かれ合っていく。
しかし、美雪にはある秘密があった。現実の世界に来るための代償で、人のぬくもりに触れたら美雪は消えてしまうのだ。
そんな中、美雪は映画会社の社長令嬢・塔子(本田翼)が健司に想いを寄せていることを知る。
好きだから触れたい、でも触れられない……。この切ない真実に2人はどう向き合い、どんな答えを出すのか──
武内英樹監督作品です。
大衆映画が得意な印象がありますね。
今作も期待通りその手の映画でした。
自分的にはローセンスで映画慣れしてない人が観るようの映画って気がします。
白黒の銀幕のスターがスクリーンから飛び出してきて主人公と恋に落ちるというかなりのファンタジーな今作です。
正直、集客には弱い気がする設定ですね。
現代、年老いた孤独な老人がチャラい看護師に、昔書いた脚本を読み聞かせる回想劇の手法で見せていきます。
なのでこのあまりに信じられないファンタジックな展開が事実なのか?老人の作り話なのか?
という大前提で進む設定で、それはなかなか上手な見せ方だと思いました。
最初はヒロインだけ白黒で何か不思議とアーティスティックな絵面でした。
労力の問題なのか?ヒロインが白黒なのは最初だけです。
その後は化粧してるという設定でもう普通にその時代の人です。
せめて秘密を共有している二人だけの時間は白黒でみせたらもう少し雰囲気出たような気がしました。
なかなかわかり易いテンポで退屈せずにいい感じで起承転結して行く前半でした。
その分深さは足りない気がしましたが娯楽映画としては問題ないと思います。
コメディもそこそこ面白くて観心地を良くしていました。
とかくメチャクチャクセが凄いスターを演じていた北村一輝が面白くて場内はそれなりに笑い声が上がっていました。
自分としても結構シュールで面白いと思いました。
終盤は結構面倒臭い展開でなかなかの感動の押し売り状態でした。
泣かそう、泣かそうの波が一波二波と、最終的に四波くらいまである感じでした。
わかり易いフリからのロマンチック演出ドーン!大きめのBGMドーン!
な感じですね。
個人的にはコレってもう昭和な演出だと思っているので、心が無くても大きなBGM流せば泣くと思われてるのはちょっと馬鹿にされてる気分にはなります。
でも周りの女性は結構泣いていたのである種成功でしょうが、自分はそのターゲットからは外された気分でした。
ちょいとネタバレですが、最後は完全にタイタニック式です。
時々やってしまう人がいるタイタニック式です。
まあそれが似合う様な作品だったので良いかな?とは思いましたが。
セットがなかなか頑張っていて、昭和初期の映画作りの世界観、町並み、車や小道具まで。
かなりのノスタルジック感があってそれは好みでした。
その点ではタイトルにもなっているロマンス劇場って舞台もいい感じです。
回想シーンのファーストカットはドローンで幾つもの映画製作の現場を上空からのワンカットで移動しながら見せていく手法で。
コレは結構気持ちよくて、素晴らしいシーンだと思いました。
映画をテーマにした映画は基本的は結構好きです。
根本として世間からは消えてしまった映画がフォーカスされる設定で。
映画自体を語るシーンもあって、ニュー・シネマ・パラダイスっぽい雰囲気もちょっと感じました。
綾瀬はるかは流石の存在感で昭和美人を演じても流石のクオリティでした。
綾瀬はるかクラスになると企画に当てはめられた女優って感じがなく、綾瀬はるかでどんな作品を作ろう?な入りを感じさせますね。
もはや大喜利の題材みたいなスターですね。
次は綾瀬はるかに何をやらせよう、何をやらせればヒットするだろう?な状況ですね。
それくらい天真爛漫さが根にある感じで替えが効かないですね。
坂口健太郎はこういう人間味の強い役よりクールな役の方が合うとは思います。
なよなよした感じが今作には合っていましたが、個人的には余り気持ちよく見れませんでした。
イケメンを全面に出さない役をやるにはもう少し力が足りないかもですね。
大好きな本田翼は時々棒読みな感じになってしまいますが、今作もどちらかと言えばそれですかね。
令嬢の美人をやってましたが昭和な雰囲気はちょっと弱めでした。
でも可愛いので良いですけど。
北村一輝は今作では綾瀬はるかの次くらいに素晴らしかったですね。
とにかくオモシロ演技が素晴らしかったです。
この人ってコメディポテンシャル凄いですね。
先日見たばかりの羊の木の猟奇殺人犯とのギャップが面白かったです。
現代のストーリーテリングの役目をチャラい看護師として石橋杏奈がやってました。
この子も相当可愛くて素晴らしいですね。
昔から好きですが、最近密かに旬を迎えている気がします。
加藤剛が老い先短い役でしたが何か本当に痩せて老いていて。
役作りならば素晴らしいですが、ちょっと心配になるくらいでした。
イケメンオジサンなイメージがありましたが、ちょっとその影は無かったです。
柄本明はやっつけな感じですが、実力で流石のスパイスになってました。
大衆向けなローセンスなロマンス映画でしたが女性は楽しめるのかも知れないですね。
そんなわけで5点。