メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

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DIVE!!

2010年08月29日 | 映画
DIVE!! を観た。

飛び込みに青春をかける若者たちのスポーツモノです。
熊澤尚人監督作品です。


(お話)
MDCという飛び込みクラブに所属している坂井知季(林遣都)は平凡な選手。
むしろ下っ端の方の普通の選手だった。

MDCは経営難から閉鎖の危機を迎えていた。
元選手の監督の富士谷敬介(光石研)は優秀なコーチの麻木夏陽子(瀬戸朝香)を迎える。
MDCは存続の条件としてオリンピック代表選手をクラブから出さなければならない。

麻木は知季の才能を見抜き、その優れた動体視力をダイヤモンドの目と呼ぶ。
そして特別扱いで特訓する。

MDCには富士谷監督の息子富士谷要一(池松壮亮)がエースとして君臨している。
安定した演技で国内でもトップクラスの選手。

麻木はさらに沖津飛沫(溝端淳平)という選手を青森から連れてくる。
祖父が伝説的な天才ダイバー沖津白波、自然の中で飛び込みをしていた。

この3人の友情と挫折と成長の物語。


(評価)
普通のスポーツ青春モノって感じでした。

熊澤尚人監督は、ニライカナイからの手紙、虹の女神、おと・な・り、等結構好きな作品があります。
岩井俊二を意識したような映像世界を感じます。

飛び込みをテーマにするってのがなかなかのもんです。
林遣都君はスポーツモノに引っ張りだこですね。
野球やらマラソンやら。
クセがなくていいのでしょう。
すっかり売れっ子ですね。

池松壮亮君は個人的に好きですね。
美形でもないのにカッコいいオーラを出しますね。
ちょっと抑えた演技が出来て上手と思います。
きっと賢い子なんだと思います。

溝端淳平君はイケメンでした。
整ったお顔です。
この子が最後にスワンダイブという一番シンプルな技で勝負して満点を出すシーンがピークでした。

飛び込みという一瞬で終わってしまう競技をドラマティックに描くのって結構難しいなぁ、と思いながら観てました。
やはり飛ぶまでの引っ張りとかで粘るしかないようです。

ラストのオリンピック選考会では知季は足を痙攣、要一は熱を出す、飛沫は持病の腰痛の再発。
ドラマティックにするにはそうするしか無いのですね。

しかし全体的にそんな無理な引っ張りは無くサラサラと結果が出て行く感じは気持ちよかったです。

知季が飛び込みに没頭する隙に大好きな彼女をこっそり弟に取られるという衝撃的な場面もあってびっくりしましたけど。
この映画の空気感でなかなかのダークやなーと思いました。

ところで光石研はめっちゃ沢山映画に出てますな。
何観ても出てますな。

そんなわけで5点です。

少なからずウォーターボーイズの残党的な映画な気がしました。

飛び込み競技の仕組みがわかったのが収穫でした。

三度の飯より飛び込みが好きって人にお薦めな映画です。


(ネタバレ)
オリンピックに繋がる北京合宿への3名の参加者を決める全国大会に3人は出場する。
要一は安定して妥当に1位となる。
飛沫は思い切ったダイナミックな演技で一番観客を湧かせるが得点は出ず。
知季は惜しくも4位となるが中国人監督の希望で3位の選手の変わりに参加出来るようになる。

飛沫は挫折して青森に帰る。
しかしわざわざ会いに来た要一と知季の説得と友情で再びプールに戻る。

選考会を前にして日本の飛び込み会のエース寺本健一郎と彼を引き立たせる安定した演技が出来る要一がオリンピックに内定してしまう。
最大3名の枠だったが2名の枠となる。

みんな納得がいかず不満を抱き練習をやめるが、知季は変わらず練習を続け4回転半の技を新たに練習し始める。
そんな知季の姿にオリンピック出場に関して葛藤していた要一はオリンピックを辞退する。

そして要一のその行為のおかげで選考会が開かれる事になるが、オリンピック出場の条件として500点越えでの優勝と言う条件が出された。
(500点はオリンピックでメダルが取れるくらいの難しい得点)

飛び込みは6回飛んで得点を足していく。

飛沫は腰痛を再発させながらも麻木に薦められた祖父の得意技スワンダイブを飛ぶ。
満点を出さなければ500点に届かないというプレッシャーの中見事満点を出す。

要一は安定した飛び込みを捨て父に難しい技の特訓をお願いしていた。
そのせいで熱を出してフラフラ。
なかなか飛べず失格寸前。
しかし見事技を成功させて飛沫と同じ得点となる。

知季は足が痙攣しだしてラストは厳しくなるが4回転半の中で応援に来た色んな人の姿を確認して最後は見事に水面を捉え成功。
最高得点を出してオリンピック出場を決める。



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