メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

の・ようなもの のようなもの

2016年01月22日 | 映画
の・ようなもの のようなもの
を観ました。


の・ようなものの35年後の世界を描いています。
行方知れずになった志ん魚の落語を聴きたいという会長の機嫌を取るために志ん魚の行方を探す志ん田。
見つけたが落語をする気がない志ん魚にもう一度落語をやらせるように奮闘する志ん田。
ってお話です。


の・ようなものは観てないのですが。
観てなくても十分楽しめるハッピーな映画でした。

この映画の最大のポイントは故・森田芳光監督へ捧げる映画であることです。
森田芳光監督の助監督をしていた杉山泰一監督が初監督しています。

コレほどまでにとある監督へのオマージュに満ちた作品はあまり記憶にありません。

森田芳光監督は好きな作品と嫌いな作品がくっきり分かれる監督でしたが、
その僕が好む方の作品を柱としたような作品です。

自分に馴染みで好きな谷中付近が舞台になっていたのも嬉しかったです。

これだけ時間が経っているにも関わらず、
前作のキャストはそのままの役で出ています。

そして森田芳光にゆかりの役者陣が作品の枠を超えて、
そのままの役で出ているというかつて観たことが無いような手法です。

主演の松山ケンイチは僕達急行の役どころでしょうか?
神経質で几帳面で食べるのが遅くて。
まるで自分を観ているようでかなり好感持てました。

そして大好きな北川景子は間宮兄弟の時の奔放なキャラのままで出ていました。
自分はエリカ様目当てで観に行った間宮兄弟で北川景子を観て一目惚れしたので。
この役はたまらないのです。
しかし、今、どのような目で北川景子を観たらいいのやら・・・何か酷いロス感です。

前作の主演の伊藤克信は実にいい味出してました。
松山ケンイチと対照的にガサツで、下町に馴染んでいて。

尾藤イサオの演技力と存在感には驚かされました。
非常に素晴らしい役者ですね。

そして森田芳光作品の出演者達がカメオで沢山出ていて実に豪華です。
しかもその作品の役どころのまま出ているという遊び心。

同一人物では無いですが、完全にそれを髣髴とさせるキャラクターでみんな出てきます。
嬉しくて泣きそうになる素晴らしい演出だと思いました。

映画としても非常に面白くて、
コメディ要素も秀逸でハイセンスなものでした。

映画もこれくらい遊び心入れてもいいですね。
優しくて面白くて痛快で自分は好きでした。


そんなわけで8点です。
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