むかしむかし
何とかバネを元の位置に戻そうと
親指と人差し指で縮めながらそーっと隙間に押し込む
部屋の明かりがジジジーっと
僕を睨みつける
手が湿る
上手く収まってくれなかったバネは
僕の手から弾き飛び
見当たらない
直径5mm程の小ささなので
絨毯の上で消失している
そのバネが無い事により
それの機能はほぼ全てを失ってしまう
集中して探す
情けない格好で探す
何故こんな不用意な困難を
僕は背負わなければいけないのだろう?
と悲しくなる
遠くの方で貨物列車の汽笛が聞こえた
何とかバネを元の位置に戻そうと
親指と人差し指で縮めながらそーっと隙間に押し込む
部屋の明かりがジジジーっと
僕を睨みつける
手が湿る
上手く収まってくれなかったバネは
僕の手から弾き飛び
見当たらない
直径5mm程の小ささなので
絨毯の上で消失している
そのバネが無い事により
それの機能はほぼ全てを失ってしまう
集中して探す
情けない格好で探す
何故こんな不用意な困難を
僕は背負わなければいけないのだろう?
と悲しくなる
遠くの方で貨物列車の汽笛が聞こえた