メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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ピンポン

2008年07月08日 | 映画
ピンポンを観た。
5回目くらいだけど。

卓球に青春をかける高校生達の挫折や苦悩を描く松本大洋原作の映画です。

幼い頃から何でも一番だった、特に卓球では最強を誇った少年時代のペコこと星野(窪塚洋介)。
そんなペコにいつも守られ憧れ卓球を始めた感情を表現しないスマイルこと月本(ARATA)。
同じくペコを目指して卓球をしていたアクマこと佐久間(大倉孝二)。

片瀬高校に入ったスマイルとペコ。
高校生になってもその構図は変わらないと思っていたが、みんながスマイルの才能に気付きだしスマイルは怪物のように強くなり、高校卓球界最強の男海王のドラゴンこと風間(中村獅童)に匹敵すると言われるようになる。
そんな折ペコは辻堂高校に来た助っ人チャイナこと孔文革(サム・リー)に負け、海王に入って死ぬほど努力したアクマにも負け現実をしり深く挫折し卓球を辞めてしまう。

しかしアクマ達の励ましを受けペコは再び頂点を目指し始める。
元々才能はあるが努力をしないペコだったが必死にトレーニングしてドラゴンを倒すまでのお話。
おかえりヒーローが大テーマ。

僕の場合原作がめちゃくちゃ好きなので映画にする必要もないと思ってたし、いかに原作を冒涜しないかが見所だった。
結果かなり原作を目指し、余計な事はせず頑張ったと思います。
構図なんかも原作を意識していたし。
ただ松本大洋作品の台詞はめっちゃ深くてクールでイカすのでそこには若干違和感を感じた。

ドラゴンの対決シーンは原作とはまた違った実写ならではのさぶいぼがあった。
連載で読んだ時、その一週は台詞が無くペコとドラゴンがひたすらラリーをする話があった。
二人とも極限の戦いで絵にも迫力があって、最後にドラゴンが乱れ高く上がったボールをペコがジャンプする時が止まる構図。
そして渾身のスマッシュを決めヒーローポーズを決めるさぶいぼ出るシーンがあった。
その後の背景が全て白くなりペコとドラゴン二人っきりになるシーンも良く再現されていました。

この映画は最初単館上映だったので公開初日に渋谷まで観に行きました。
同じく松本大洋原作の映画青い春と一緒にやっていたので両方観ました。
当時の単館ものとしては大きい企画でキャストも豪華でクドカン脚本で、この映画を機にミニシアター系とメジャー系の垣根が無くなったような気がします。

さすがに原作の方が全然面白いですが松本大洋を世に知らしめるいい機会になったと思います。

音楽もなかなか良かった。

そんなわけで6点。

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