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WE ARE X

2017年03月20日 | 映画
WE ARE X
を観ました。


ご存知、人気ロックバンド、X JAPANのドキュメンタリーです。

自分は今でこそそこまでファンでは無いが中学生の当時、Xの人気は凄くて少なからず夢中になっていた。
バンドをやっていたこともあり殆どの曲のギターやベースをコピーしていた。
全然できなかったけどドラムも練習していた。
当時のドラムをやっている人は少なからずみんなYOSHIKIの影響を受けていた。
それくらい凄い存在感だった。

そんなX JAPANのデビュー当時から現在までの歴史、
主にYOSHIKIのドキュメンタリーとも言えるのでYOSHIKIの幼少期から現在までのドキュメンタリーです。
メンバーのインタビュー、7割くらいはYOSHIKIのインタビューで構成されています。
世界向けなのか、大半は英語です。
かなりのめりこめる良いクオリティのドキュメンタリーでした。
メンバーHIDEや元メンバーTAIJIの死、TOSHIの洗脳脱退という、
人気ロックバンドとしてはかなり壮絶で異質なエピソードを持つX JAPANはドキュメンタリーにするに十分な素材でしょう。

自分は音楽マニアだったので大半のエピソードは知っていましたが、
YOSHIKIの家庭環境の話は全然知りませんでした。
自分はX好きと言うよりTAIJIが好きだったので、Xに夢中だったのもTAIJIが脱退するまででしたが、
TAIJIの脱退時のエピソードは初耳で結構衝撃的で今聴いてもショックでした。
理由は明かされませんでしたがそんなやり取りがあったのか、と切なかったです。

後はYOSHIKIは本能的だけどまさしくXのブレインとして動いていたのはHIDEで、
様々な重要な場面でYOSHIKIをコントロールしていたのはHIDEだったのだなと知りました。
裏でのやり取りを観てても一人だけしっかりした大人って感じです。

TOSHIの洗脳問題もかなり深く扱っています。
1997年、TOSHIの洗脳で解散が決まったがHIDEの提案で解散ライブをすることになったようで。
ただその解散ライブが大変だったようで。
TOSHIはメンバーと一切喋らずにリハをやってステージに上りたくなくてたまらなかったという。
TOSHIがまともな状態じゃなかったのでYOSHIKIとHIDEはTOSHIが変な事をしゃべらない様にマイクを切る準備をしていたとの事。
その話を聞いた後に解散ライブのYOSHIKIとHIDEの映像が出ると、確かに二人共複雑な表情をしている様に見えました。

現在のYOSHIKIとTOSHIはすっかり仲良しで、かなり開けっぴろげなトークをしてました。
「あの時はまだ洗脳抜けてなかったの?」なんて喋ってました。

X JAPANはもはやイチアーティストというより日本の当時の時代が生んだ現象という感じですね。
当時も凄い熱量を持った異質さは感じていましたが、今振り返るとその凄さは改めて感じますね。
ビジュアルもパフォーマンスもそこに備わるクオリティを含め、
日本のロックはあそこで一度マックスに達していますね。

HIDEの自殺にまつわるシーンはやはりしんどいものがありました。

ここに来てX JAPANが海外で評価されているのが複雑で何か切ない感じがありました。
海外進出を一番夢見ていたのはHIDEとTAIJIだったというので。

そしてYOSHIKIの人生の壮絶さは世界のトップロックミュージシャンに引けを取らないですね。
世界の人々に見てもらいたいと思える日本の一つの側面だと思います。


そんなわけで8点。

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