メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

俺の奇妙な冒険

2012年10月09日 | 思い出
前投稿の続きの出来事。

アウトレイジビヨンドを見た帰りにちょっと遠回りしてラーメンを食って家を目指していた。

もう深夜3時過ぎで大通りでも殆ど車が走ってなくて、映画に良く出てきた様な状況にかなり似てて・・・。
何か変な妄想に取り付かれて、こんな深夜に信号待ちで隣に止まる車なんて絶対に発砲してくるやん~、ごって損やん~。
とビクビクしながら帰っていた。

そんな感じでビクビクしていたせいかうっかり曲がる場所を通り過ぎ、遠回りして帰る羽目になった。
もう夜中のバイクはすっかり寒くて凹んでいた。

駅も近くなった通りに入りテクテクと走っていると、暗闇の道路に何かがある。
かなり距離があったが車も走っておらず、障害物も無く遠くまで見える。
道に何かが落ちているのだ、段ボールか?猫の死体だったら嫌だな・・・。
とゆっくりと近づいていくが思ったより大きいことに気づく、見たことないサイズ・・・。
嫌な予感がする・・・。

暗闇に黒いものが落ちているので、認識が非常に困難だったが、十数メートルくらいでようやく分かる。

人間だ・・・。

深夜3時過ぎ、周りに何もない、車も走っていない車道の真ん中で人が倒れている!!
死んでいるのか?死んでいるのか??コレは死体なのか???
ひょっとしたら既に何かのスタンド攻撃が始まっているのかもしれない!
とかなりバクバクしながら近づく。

かなりスローで観察しながら少し通り過ぎ停まる。
コレに関わって何か厄介なことになったら面倒だ・・・このまま無視して帰ろうかな・・・
いやしかしもし生きてて、この後轢かれて死なれたりしたら夢見が悪いな・・・
どうしよう・・・と暫らく逡巡する。

意を決して引き返し「大丈夫ですか?」と声をかける。
すると少し手が動いた、生きているのは確かだ。
ひょっとすると声を出していたかも知れないが、自分のエンジン音とヘルメットのせいで全く聞こえなかった。

手以外はまるで動く気配がない、怖いのでバイクに乗ったまま周りを回って注意深く観察する。
体の側に液体で濡れた痕跡がありドキッ!とする。
え??コレは血か??轢かれた人なのか???と。

しかしよく見るとペットボトルの水が零れた跡だった。
紛らわしい・・・。

しかし未だに倒れている原因はさっぱりわからないので声をかける、
「大丈夫ですか?動けますか?危ないですよ?」等々

幸いに100メートルくらい先に交番がある。
警察に関わるのは面倒だが、
一先ず触れずに交番へ行こうとバイクの向きを整える。

そんな事してたら遠くの角を車が曲がりこちらに向かってくる。
あれ??コレって・・・この状況って他の人が見たらどう思うのかしら???
深夜3時過ぎの車通りの少ない道の真中で倒れている人と、すぐ脇でそれを見下ろしているバイクに乗った俺。

コレって血まみれの死体の側に落ちていたナイフを手にとった瞬間に人が現れ、
「きゃー!人殺しー!!」のパターンのヤーツなんじゃなかろうか?

遠くから近づく車に逃げようかどうしようかと再び逡巡。
非日常的な場面に出くわすと人は愚かだ、普段冷静な俺でさえ結構動揺するものだ。

案の定車が俺の側で徐行になり、少し通り過ぎたところでハザードを出して停まる。
コレは絶対に誤解されている!とチビリそうになる。
そしてUターンしてきたので先手を打つ。
「すいません!ちょっと人が倒れているので車が来たら危ないので見ててください、僕はあそこの交番へ行きます。」と
他の車も通り過ぎたが、それ以降停まる車は無かった。

そうして逃げるように交番へ、何故か車のおっちゃんも付いてきて一緒に説明してくれた。
「ちょっと道の真中で人が倒れてて、
黒い道路に黒い服で倒れているのでかなり危ないです。
手は動かしてたので生きています。」
・・・等々。

車のおっちゃんは新聞配達のおっちゃんですぐに去ってしまい、
僕が事情聴取的な事をした。

倒れてたのはただの酔っ払ったオッサンだった。
非常に迷惑な話である。

結果この間にトータル5台ほど車が通ったが(幸いにも全て僕と同じ反対車線)、
停まって助けようとしたのは二人ですよ。
俺、第一発見者的にちょっとした書類とか書かされたのよ。

内気なのにそんな事するなんて
もう善人でしょう、僕。
神様もちゃんと見ててくれて死後は天国行きでしょう。

私を天国に連れてって!
ですわ。

夜中に車道の真ん中で倒れている人を見るとかなりビックリするのでやめましょう!

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