ペレ 伝説の誕生
を観ました。
エドソン・アランチス・ドゥ・ナシメント。ペレと呼ばれた少年は、バウルという貧しい村で育ち、友人たちと共に洗濯物を丸めたものをボールがわりにサッカーをする日々を過ごしていた。
1950年、自国開催のW杯でブラジルは決勝で敗れ、ペレは涙に暮れる父親ドンジーニョに大胆な約束をする。「いつか僕がブラジルをW杯で優勝させる。約束する」
しかし、ペレの母親セレステは彼がサッカーをすることに反対した。サッカー選手だったドンジーニョが膝の怪我をきっかけにサッカー選手を引退、貧しい生活を余儀なくされていたからである。
スラムしか知らないペレの人生はここから始まる。ペレが歩むこととなる道は決して平坦なものではなかったー彼を待ち受けている困難とは?彼はいかにして世界を変えたのか?
彼が選択した絶望を希望に変える、"禁じられた切り札"とは?
サッカーの神様・ペレの伝記映画です。
ジェフ・ジンバリスト、マイケル・ジンバリストというジンバリスト兄弟監督による作品です。
サッカー馬鹿なので公開初日に観に行ってみました。
世代的にペレのことも知らないですし勉強しようと思いまして。
サッカーの神様、17歳でワールドカップ優勝に貢献した、
昔とんねるずの番組出た時かなり大人気ない人だった。
くらいのイメージしか無いです。
どんなプレーをしてどれだけ凄かったのかは正直イマイチわかっていませんでした。
少年のペレはスラムで掃除の仕事をしながら父親にサッカーのテクニックを習っていたんですね。
母親に反対されてサッカーチームに入れず、一体どうやってサッカー選手になるのか?
と不安になりました。
少年時代からずば抜けて上手いけど悲しい事故をきっかけに自分自身でもサッカーを封印してしまいます。
父親と仕事の休憩中にマンゴーでリフティングや足技の練習してました。
こういうスラムのサッカーの上達法って結構馬鹿にできない気がします。
近年のサッカーは科学的な目線ばかりで人間としてのタフさを鍛えられていない気もします。
若いころに恵まれて居ない環境を体験するのは大事だと思うんですよね。
一度サントスFCに入ってしまってからはプロのやり方に戸惑いやはり辞めかけます。
そもそも少年時代のサッカー大会で裸足でプレーしながら観客を魅了していたペレを見出し誘った恩人なスカウトマンが助けます。
事ある毎にこの人がペレを助けます。
ブラジルサッカーの歴史もわかりやすく描写されていましたが、
ポルトガル人に奴隷として連れてこられたアフリカの人々が森に逃げて暮らすようになり、
護身術としてカポエイラを生み出し発展させます。
格闘技を練習してるのが支配者にバレないようにサッカーにその技術を織り交ぜて練習したそうです。
それをジンガと呼ぶそうです。
奴隷から開放された後、それはサッカーとしてどんどん発展したようです。
ジンガとはもはや精神の事みたいなあつかいでした。
スターウォーズのフォースとかなり同じような扱いと思ったらいいと思います。
「お前の中のジンガを呼び覚ませ!」みたいな使い方です。
しかし当時のブラジル代表は衰退の一途で弱くて今までのジンガを元にした曲芸の様な美しいサッカーを捨て、
ヨーロッパの戦術を取り入れないとダメだと言う流れでした。
ジンガをやることは時代遅れでタブーの様な扱いです。
そんな時代に現れたジンガの達人のペレは監督に「絶対ジンガをやるな!」としきりに言われ迷ってしまいます。
サントスFCで監督に怒られながらも切羽詰まって出したジンガはチームを助け観客の心を掴んでいきます。
そして遂には監督にも「もう一度、それをやれ!」と言われるまでになり、
その活躍が認められ16歳にしてサプライズで初の代表選出、ワールドカップメンバーに選出されます。
スラムの実家でラジオで自分の代表選出を聴いていました。
ホント凄い生い立ちですね。
そして代表に入ったらやっぱり同じパターンです。
ジンガ禁止で最先端の戦術を学べ!と。
それを打開しようと練習中に個人プレーに走ったペレは怪我をしてワールドカップ出場が危ぶまれます。
さらにスラム出身の黒人系の選手と、富裕層なヨーロッパ系の選手との深い溝。
監督がヨーロッパ系なのでペレなど黒人系の選手は控えにされます。
しかしライバルが怪我をした事をきっかけに準々決勝で登場して禁断のジンガを出してゴール。
更にそんなライバルが自信を無くしたことをきっかけに準決勝で登場してハットトリックの大活躍。
決勝でも2得点の大活躍で大会得点王になります。
自分が知ってるのはこの決勝戦でも鮮やかなゴールとかその後のガッツポーズとか人々に抱え上げられる姿くらいですね。
実際はこんなテクニカルで魅せる選手だったのですね。
映画見終わった後、ユーチューブでプレー集観ましたが、めちゃくちゃ上手かったのですね。
この時代にこんなに想像力溢れるプレーしてたのは凄いです、
しかもフィジカルも強くスピードも高さもあって確かに神様ですね。
そしてペレって最初は本人も嫌がる嫌がらせのニックネームだったのですね。
彼が好きだった選手のビレの発音ができず間違えてペレと読んだことに由来するので、ペレと呼ぶと酷く怒ります。
劇中では主にジッコと呼ばれてました、恐らくジーコと同じ意味かもしれませんが。
映画としては冒頭からスポーツPVの様なスラムで卓越した技術で手作りのサッカーボールで遊ぶ姿が躍動的に描かれます。
その後なかなかいいテンポで物語は進むので見やすいです。
そしていよいよのワールドカップのシーンはなかなかの高揚感に満ちていて興奮しました。
ただ試合のシーンはまるでキャプテン翼みたいな極端に端的に描写されます。
一度ドリブル始めるとゴールまで一気に行ってしまいます。
リアリティには欠けますがテクニックの描写はなかなかでした。
主演のペレを演じたケヴィン・デ・バウラという人はキャスティングが決まらない中、
スタッフが偶然動画で観たサッカー選手を探して探してキャスティングしたそうです。
演技とサッカー両方出来るペレ似の人という条件があるのでそれは大変ですね。
自分はそんなに似てるとは思いませんでしたが、似たような雰囲気は出ていたと思います。
因みにペレ本人もホテルの客役でカメオ出演してました。
いつもの苦言ですがブラジル舞台の映画なのに英語劇というのはイマイチピンと来ません。
こんなスラムの人々が子供までもが流暢な英語で会話してるのはどうなのでしょうか?
やっぱりポルトガル語でやるべきだと思うのですが、その方が臨場感もリアリティも増すと思いますが。
そんなわけで6点です。
ペレ入りましたー。
を観ました。
エドソン・アランチス・ドゥ・ナシメント。ペレと呼ばれた少年は、バウルという貧しい村で育ち、友人たちと共に洗濯物を丸めたものをボールがわりにサッカーをする日々を過ごしていた。
1950年、自国開催のW杯でブラジルは決勝で敗れ、ペレは涙に暮れる父親ドンジーニョに大胆な約束をする。「いつか僕がブラジルをW杯で優勝させる。約束する」
しかし、ペレの母親セレステは彼がサッカーをすることに反対した。サッカー選手だったドンジーニョが膝の怪我をきっかけにサッカー選手を引退、貧しい生活を余儀なくされていたからである。
スラムしか知らないペレの人生はここから始まる。ペレが歩むこととなる道は決して平坦なものではなかったー彼を待ち受けている困難とは?彼はいかにして世界を変えたのか?
彼が選択した絶望を希望に変える、"禁じられた切り札"とは?
サッカーの神様・ペレの伝記映画です。
ジェフ・ジンバリスト、マイケル・ジンバリストというジンバリスト兄弟監督による作品です。
サッカー馬鹿なので公開初日に観に行ってみました。
世代的にペレのことも知らないですし勉強しようと思いまして。
サッカーの神様、17歳でワールドカップ優勝に貢献した、
昔とんねるずの番組出た時かなり大人気ない人だった。
くらいのイメージしか無いです。
どんなプレーをしてどれだけ凄かったのかは正直イマイチわかっていませんでした。
少年のペレはスラムで掃除の仕事をしながら父親にサッカーのテクニックを習っていたんですね。
母親に反対されてサッカーチームに入れず、一体どうやってサッカー選手になるのか?
と不安になりました。
少年時代からずば抜けて上手いけど悲しい事故をきっかけに自分自身でもサッカーを封印してしまいます。
父親と仕事の休憩中にマンゴーでリフティングや足技の練習してました。
こういうスラムのサッカーの上達法って結構馬鹿にできない気がします。
近年のサッカーは科学的な目線ばかりで人間としてのタフさを鍛えられていない気もします。
若いころに恵まれて居ない環境を体験するのは大事だと思うんですよね。
一度サントスFCに入ってしまってからはプロのやり方に戸惑いやはり辞めかけます。
そもそも少年時代のサッカー大会で裸足でプレーしながら観客を魅了していたペレを見出し誘った恩人なスカウトマンが助けます。
事ある毎にこの人がペレを助けます。
ブラジルサッカーの歴史もわかりやすく描写されていましたが、
ポルトガル人に奴隷として連れてこられたアフリカの人々が森に逃げて暮らすようになり、
護身術としてカポエイラを生み出し発展させます。
格闘技を練習してるのが支配者にバレないようにサッカーにその技術を織り交ぜて練習したそうです。
それをジンガと呼ぶそうです。
奴隷から開放された後、それはサッカーとしてどんどん発展したようです。
ジンガとはもはや精神の事みたいなあつかいでした。
スターウォーズのフォースとかなり同じような扱いと思ったらいいと思います。
「お前の中のジンガを呼び覚ませ!」みたいな使い方です。
しかし当時のブラジル代表は衰退の一途で弱くて今までのジンガを元にした曲芸の様な美しいサッカーを捨て、
ヨーロッパの戦術を取り入れないとダメだと言う流れでした。
ジンガをやることは時代遅れでタブーの様な扱いです。
そんな時代に現れたジンガの達人のペレは監督に「絶対ジンガをやるな!」としきりに言われ迷ってしまいます。
サントスFCで監督に怒られながらも切羽詰まって出したジンガはチームを助け観客の心を掴んでいきます。
そして遂には監督にも「もう一度、それをやれ!」と言われるまでになり、
その活躍が認められ16歳にしてサプライズで初の代表選出、ワールドカップメンバーに選出されます。
スラムの実家でラジオで自分の代表選出を聴いていました。
ホント凄い生い立ちですね。
そして代表に入ったらやっぱり同じパターンです。
ジンガ禁止で最先端の戦術を学べ!と。
それを打開しようと練習中に個人プレーに走ったペレは怪我をしてワールドカップ出場が危ぶまれます。
さらにスラム出身の黒人系の選手と、富裕層なヨーロッパ系の選手との深い溝。
監督がヨーロッパ系なのでペレなど黒人系の選手は控えにされます。
しかしライバルが怪我をした事をきっかけに準々決勝で登場して禁断のジンガを出してゴール。
更にそんなライバルが自信を無くしたことをきっかけに準決勝で登場してハットトリックの大活躍。
決勝でも2得点の大活躍で大会得点王になります。
自分が知ってるのはこの決勝戦でも鮮やかなゴールとかその後のガッツポーズとか人々に抱え上げられる姿くらいですね。
実際はこんなテクニカルで魅せる選手だったのですね。
映画見終わった後、ユーチューブでプレー集観ましたが、めちゃくちゃ上手かったのですね。
この時代にこんなに想像力溢れるプレーしてたのは凄いです、
しかもフィジカルも強くスピードも高さもあって確かに神様ですね。
そしてペレって最初は本人も嫌がる嫌がらせのニックネームだったのですね。
彼が好きだった選手のビレの発音ができず間違えてペレと読んだことに由来するので、ペレと呼ぶと酷く怒ります。
劇中では主にジッコと呼ばれてました、恐らくジーコと同じ意味かもしれませんが。
映画としては冒頭からスポーツPVの様なスラムで卓越した技術で手作りのサッカーボールで遊ぶ姿が躍動的に描かれます。
その後なかなかいいテンポで物語は進むので見やすいです。
そしていよいよのワールドカップのシーンはなかなかの高揚感に満ちていて興奮しました。
ただ試合のシーンはまるでキャプテン翼みたいな極端に端的に描写されます。
一度ドリブル始めるとゴールまで一気に行ってしまいます。
リアリティには欠けますがテクニックの描写はなかなかでした。
主演のペレを演じたケヴィン・デ・バウラという人はキャスティングが決まらない中、
スタッフが偶然動画で観たサッカー選手を探して探してキャスティングしたそうです。
演技とサッカー両方出来るペレ似の人という条件があるのでそれは大変ですね。
自分はそんなに似てるとは思いませんでしたが、似たような雰囲気は出ていたと思います。
因みにペレ本人もホテルの客役でカメオ出演してました。
いつもの苦言ですがブラジル舞台の映画なのに英語劇というのはイマイチピンと来ません。
こんなスラムの人々が子供までもが流暢な英語で会話してるのはどうなのでしょうか?
やっぱりポルトガル語でやるべきだと思うのですが、その方が臨場感もリアリティも増すと思いますが。
そんなわけで6点です。
ペレ入りましたー。