少女
を観ました。
読書好きで授業中も小説を書いている由紀(本田翼)。親友の敦子(山本美月)が集団でいじめにあっているのに助けられずにいた。
敦子の本音を聞いた由紀は書きかけの小説を完成させるが翌日その原稿が学校で盗まれてしまう。
元剣道日本一の敦子は過去の団体戦のミスをきっかけにいじめの対象になり、怪我した足が治っても足を引きずって過ごしている。
唯一の親友の由紀との関係もぎくしゃくしてきて距離を置くようになるが、彼女のことが心配でひっそりと見守っている。
三島有紀子監督です。
過去非常に評価してきた好みの監督さんです。
監督以上に宣伝文句になる湊かなえ原作です。
結構読んでいる湊かなえですが、コレはまだ未読です。
結構ほのぼのヒューマンドラマを撮る印象が強い三島有紀子監督なので湊かなえのイヤミス原作をやるのは意外でした。
その分、それなりの期待感もありましたが。
舞台の演劇みたいなシーンで始まり、少女たちの心の闇のようなものが語られます。
そこからは中島哲也監督の告白みたいなダークなタッチの学園生活の描写へ。
意味深な描写とストーリーの描写が交互に差し込まれスローモーションも多く。
かなり世界観が強いタッチです。
本田翼が鉄仮面の様にまるで感情を出さずに怖い感じです。
なので何を考えているかもわからずな序盤です。
物語の概要や登場人物のキャラクターを把握するのに少々の時間を要する感じです。
何か現代的に壊れた女子の関係を描いている怖い物語かな?と思いましたが、
深い深い女子の友情のお話ですね。
お互いに問題を抱えている同士が酷く不器用にお互いを思いやっているような。
守ってるのか守られているのかがわかりにくいくらいの深みのあるやり取りでした。
クールで強気な本田翼と弱々しくて優しい山本美月のコントラストな感じで描かれますが、
本質は違った感じで実に深みのある関係性でした。
流石の湊かなえ原作ですね。
ところで予告編で衝撃的なシーンがありますが、見る前から、”夢か、空想か、幻覚か”と予想してましたが。
案の定でした。
最近、この手の手法が多すぎる気がするので少々気になります。
なんだ、予告編のインパクトシーンは夢かい!そこを予告編に使うのズルいな!
ってよく思います。
劇中では本田翼演じる由紀の書く小説の内容が象徴的に語りで入ります。
それがなかなか詩的でいい文章でした。
「夜の綱渡り」という小説で。
空中の綱と思っていたものは頑丈な橋の上に置かれているだけだった、
夜の綱渡りは終わりだ。
みたいな感じですが、非常にいいたとえだと思って素直に感化されました。
本田翼側と山本美月側でそれぞれの登場人物でそれぞれの世界が広がって行きますが、
不自然なくらい登場人物達に関係性があってかなり収束していく感じです。
実際はありえないようなものばかりですが、敢えてそうしてるのでしょうが、
狭い世界だなーと思いました。
キャスティングはなかなか見事ですね。
本田翼と山本美月という旬の美形二人を主演に据えて、体型も同じような感じで。
ある部分は似て見えてある部分は違って見えます。
普通はもっとコントラストがはっきりするようなキャスティングにしたくなりそうなところですが、
なかなか良い線をついてきたと思いました。
本田翼は可愛くて非常に好みですが、時々この手のダークな感じの役をやりますね。
笑わないと結構怖いオーラ出すので役の幅は広いですね。
自分としてはキュートな役どころで見ていたいですが、結構クール系が多いですね。
山本美月は元々さほど好みでは無かったのですが、売れてきて頻繁に観るようになると流石に可愛いですね。
最初はモデルあがりの見た目だけの子かと思ってましたが、流石に演技上手くなって来てますね。
独特の声質も非常にいい武器だと思います。
今、ナイーブなSMAPの稲垣吾郎が出ていますが、すっかりいい役者ですね。
最近は危なかったりダサかったりな役が多いですがとても好感持てますね。
アイドル出身者がネームバリューを持ったままこうした役者キャリアを積むのは良いと思います。
以下にカッコつけの呪縛から脱却するか、はテーマですね。
アンジャッシュ児島は不思議といい作品に出てきますが、その需要は謎です。
好きなので全然ありなのですが、逆に児島でいいのかな?と思ってしまうこともあります。
佐藤玲はドラマやCMで見かけた記憶がありますが、
なかなかの役者オーラを出しているので今後に期待します。
今や旬になりつつある真剣佑は今作でもハンサムさを発揮しています。
このキャラが結構湊かなえ感を醸し出すような現代の若者的なクレイジーさを持っています。
そこまで極端な感じでは無いですが、要所要所で冷徹な感じを出します。
期待したほどでは無かったですが、流石の品質はありました。
結構トリッキーな演出もあり、絵力のある印象的なシーンも結構ありました。
そんなわけで7点。
を観ました。
読書好きで授業中も小説を書いている由紀(本田翼)。親友の敦子(山本美月)が集団でいじめにあっているのに助けられずにいた。
敦子の本音を聞いた由紀は書きかけの小説を完成させるが翌日その原稿が学校で盗まれてしまう。
元剣道日本一の敦子は過去の団体戦のミスをきっかけにいじめの対象になり、怪我した足が治っても足を引きずって過ごしている。
唯一の親友の由紀との関係もぎくしゃくしてきて距離を置くようになるが、彼女のことが心配でひっそりと見守っている。
三島有紀子監督です。
過去非常に評価してきた好みの監督さんです。
監督以上に宣伝文句になる湊かなえ原作です。
結構読んでいる湊かなえですが、コレはまだ未読です。
結構ほのぼのヒューマンドラマを撮る印象が強い三島有紀子監督なので湊かなえのイヤミス原作をやるのは意外でした。
その分、それなりの期待感もありましたが。
舞台の演劇みたいなシーンで始まり、少女たちの心の闇のようなものが語られます。
そこからは中島哲也監督の告白みたいなダークなタッチの学園生活の描写へ。
意味深な描写とストーリーの描写が交互に差し込まれスローモーションも多く。
かなり世界観が強いタッチです。
本田翼が鉄仮面の様にまるで感情を出さずに怖い感じです。
なので何を考えているかもわからずな序盤です。
物語の概要や登場人物のキャラクターを把握するのに少々の時間を要する感じです。
何か現代的に壊れた女子の関係を描いている怖い物語かな?と思いましたが、
深い深い女子の友情のお話ですね。
お互いに問題を抱えている同士が酷く不器用にお互いを思いやっているような。
守ってるのか守られているのかがわかりにくいくらいの深みのあるやり取りでした。
クールで強気な本田翼と弱々しくて優しい山本美月のコントラストな感じで描かれますが、
本質は違った感じで実に深みのある関係性でした。
流石の湊かなえ原作ですね。
ところで予告編で衝撃的なシーンがありますが、見る前から、”夢か、空想か、幻覚か”と予想してましたが。
案の定でした。
最近、この手の手法が多すぎる気がするので少々気になります。
なんだ、予告編のインパクトシーンは夢かい!そこを予告編に使うのズルいな!
ってよく思います。
劇中では本田翼演じる由紀の書く小説の内容が象徴的に語りで入ります。
それがなかなか詩的でいい文章でした。
「夜の綱渡り」という小説で。
空中の綱と思っていたものは頑丈な橋の上に置かれているだけだった、
夜の綱渡りは終わりだ。
みたいな感じですが、非常にいいたとえだと思って素直に感化されました。
本田翼側と山本美月側でそれぞれの登場人物でそれぞれの世界が広がって行きますが、
不自然なくらい登場人物達に関係性があってかなり収束していく感じです。
実際はありえないようなものばかりですが、敢えてそうしてるのでしょうが、
狭い世界だなーと思いました。
キャスティングはなかなか見事ですね。
本田翼と山本美月という旬の美形二人を主演に据えて、体型も同じような感じで。
ある部分は似て見えてある部分は違って見えます。
普通はもっとコントラストがはっきりするようなキャスティングにしたくなりそうなところですが、
なかなか良い線をついてきたと思いました。
本田翼は可愛くて非常に好みですが、時々この手のダークな感じの役をやりますね。
笑わないと結構怖いオーラ出すので役の幅は広いですね。
自分としてはキュートな役どころで見ていたいですが、結構クール系が多いですね。
山本美月は元々さほど好みでは無かったのですが、売れてきて頻繁に観るようになると流石に可愛いですね。
最初はモデルあがりの見た目だけの子かと思ってましたが、流石に演技上手くなって来てますね。
独特の声質も非常にいい武器だと思います。
今、ナイーブなSMAPの稲垣吾郎が出ていますが、すっかりいい役者ですね。
最近は危なかったりダサかったりな役が多いですがとても好感持てますね。
アイドル出身者がネームバリューを持ったままこうした役者キャリアを積むのは良いと思います。
以下にカッコつけの呪縛から脱却するか、はテーマですね。
アンジャッシュ児島は不思議といい作品に出てきますが、その需要は謎です。
好きなので全然ありなのですが、逆に児島でいいのかな?と思ってしまうこともあります。
佐藤玲はドラマやCMで見かけた記憶がありますが、
なかなかの役者オーラを出しているので今後に期待します。
今や旬になりつつある真剣佑は今作でもハンサムさを発揮しています。
このキャラが結構湊かなえ感を醸し出すような現代の若者的なクレイジーさを持っています。
そこまで極端な感じでは無いですが、要所要所で冷徹な感じを出します。
期待したほどでは無かったですが、流石の品質はありました。
結構トリッキーな演出もあり、絵力のある印象的なシーンも結構ありました。
そんなわけで7点。