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悪の教典

2012年11月17日 | 映画
悪の教典 を鑑賞。


英語教師の蓮実聖司(伊藤英明)は生徒からハスミンと呼ばれ慕われ、先生たちからの信頼も厚い理想の先生と言えるような人物。
しかしそれはあくまで表の顔。
彼は他人への共感能力を持たない、生まれながらのサイコパス。
ある時、学校にクレームをつけてきていたモンスターペアレントを事故に見せかけて殺す。
そんな彼の人間性に元々疑いの目を向けていた物理教師の釣井正信(吹越満)は彼への疑惑を確信するが自殺に見せかけて殺される。
釣井の影響で生徒の早見圭介(染谷将太)や片桐怜花(二階堂ふみ)も蓮実を疑い始める。
蓮実は女子生徒の安原(水野絵梨奈)と肉体関係を持ち情報源として利用する。
そして徐々にほころびが生まれてきたので、教え子の前島雅彦(林遣都)とゲイの関係を持っている久米剛毅(平岳大)の仕業に見せかけ、
学園祭の準備でクラスの全生徒が学校に泊まり込んでいる時を利用して全員を皆殺しにする。


ってお話。


過激な原作や刺激的な予告編などで公開前からそこそこ話題の映画ですね。

その通りかなり過激でした。
似た感覚としてパッと思い出されるのはバトルロワイヤルですが、
それよりは物語は怖くないですが、容赦の無さはそれ以上って感じですね。
そりゃR15でしょう。

最近やたら忙しそうな三池崇史監督作品です。
三池崇史監督のバイオレンスなのでそれはいいイマジネーションのバイオレンスです。
容赦無しです。

結構豪華な役者さん達が脇役をやってます。
でもホントゲームみたいにあっさりやられる感じがあります。

この子は生き残って欲しいな、とか普通思いますけど、
皆殺しって予告に嘘は無いですね。

伊藤英明はもう仙崎大輔よりハスミンって感じに見えるほど、なかなかの狂気っぷりでした。
原作は読んでませんがナイスキャスティングって感じはあります。
チョイ役で僕の大好きな山田孝之が出てますが、彼みたいに普段から影がある感じじゃないんでしょうね。
伊藤英明みたいな根っから明るいみたいなヤツの裏の狂気で怖さが出るのですね。
しかしながら行動は容赦無いですけど佇まいをもう少し怖く出来なかったかしら?って感じもあります。
言ってしまえば理不尽な殺人鬼でジェイソン的な感じですけど、ジェイソンみたいな方が怖いです。

大好きな山田孝之が残念ながら駄目な最低先生役でしたけど、相変わらずかっこ良かったです。
この人の佇まい大好きなんです。

染谷将太と二階堂ふみがヒミズに続いて共演でしたね。
二人とも順調に成長してます。

そこに僕の好みの吹越満もいい感じで重要な役をやっていたので園子温臭もちょっとしました。

殺した生徒たちを出席簿で几帳面にチェックしていく感じはなかなか良かったですね。
死体の山で密かに死んでるフリをしてる生徒も見逃さない。
銃を持った先生に追い回される生徒たち、物凄いパニック感がありました。
ちょっと痛快ですらある程の殺しっぷりです。

要所要所にちょっと笑える様なシーンがあるのでさほど怖くは感じませんでした。

しかしながらやはり余りいい趣味の映画とは思えませんね。
こういう刺激で観客を引きこむのは僕の中では賛否あります。
特にこの映画に関してはメッセージ性と言うものが皆無に近いです。
狂気を際立たせる為の敢えての感じもありますけど、ホント狂ったヤツがただ殺してるのを観るって作品ですね。

でもそれなりに面白いと思ったのも確か。


そんなわけで7点です。


ある種斬新なラストでそれは結構衝撃的というか、意外でした。

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