バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) を観た。
映画シリーズ終了から20年、今も世界中で愛されているスーパーヒーロー”バードマン”。
だが、バードマン役でスターになったリーガン(マイケル・キートン)は、その後のヒット作に恵まれず、私生活でも結婚に失敗し、失意の日々を送っていた。
再起を決意したリーガンは、レイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、演出と出演も兼ねてブロードウェイの舞台に立とうとしていた。
ところが、代役として現れた実力派俳優のマイク(エドワード・ノートン)に脅かされ、アシスタントに付けた娘のサム(エマ・ストーン)とは溝が深まるばかり。
しかも決別したはずの”バードマン”が現れ、彼を責め立てる。
果たしてリーガンは、再び成功を手にし、家族との絆を取り戻すことができるのか?
って話。
僕のかなり好むイニャリトゥ監督の最新作です。
本年度アカデミー賞を受賞したことで話題ですね、
昨年俺アカデミー賞の「6才のボクが、大人になるまで。」を抑えての受賞なのでかなり期待度高しでした。
いやぁ、流石に凄い映画でしたね。
冒頭からラスト手前の終盤まで2時間弱、
ワンカット(に見える演出)で描き切っております。
僕は長回しが結構好きなんですが。
で、自分で映画撮るなら・・・って妄想はもう子供の頃から散々してきたんだけど、
これ僕もやりたかったやつなんですよね。
全部ワンカットで撮ってしまう、ってヤツ。
カメラが描く人物の背中を追って、
そこで遭遇した人間の背中に移って今度はその人物を追っての繰り返しです。
なので大半人の背中を映しています。
その演出は半端ないライブ感を作り出していました。
映画の内容も舞台ですが、映画そのものも舞台みたいでした。
ただし、終始「どうやって撮ってるんだろう?」という、
技術的詮索が頭を支配して集中するのが難しかったです。
マイケル・キートンのキャスティングは素晴らしいですね。
僕の青春、エドワード・ノートンの面倒くさすぎるキャラも素晴らしかったです。
設定も内容も映画界への痛烈なメッセージが込められている感じですね。
かつてヒーロー映画で世界的スターになった俳優の没落を描いている時点で、
色々な役者が頭に浮かんでしまいましたね。
栄光から20年と言う設定なので、
僕が子供の頃に観ていたスターで今は見かけない人とかなんだろうな、
と想像してしまいました。
結構毒の強い設定ですよね。
実名も出しまくりでセリフにも毒は強かったです。
映画界で落ちぶれたヤツが舞台の世界に来るのが許せないと熱弁する批評家とか。
アメリカ人ならばもっと共感出来るんだろうな、と思いました。
アカデミー賞選ぶ人たちはこの手のモノが好きですね。
数年前のアーティストを思い出しました。
ハリウッドを弄るような映画は高評価を得やすい気がします。
全体的に物悲しくて切なくていい物語でした。
ただし、イニャリトゥ監督作品の中ではそこまで高評価じゃないかな?
とも思いました。
僕はアモーレス・ペロスと言う映画を最初に観て凄い衝撃を受けました。
僕の映画鑑賞人生でも、観てこんなにも疲れた映画のベスト3に入るくらいの凄い映画でした。
その後の21グラムと言う映画は僕の人生の相当上位に来る作品でした。
バベル以降は、今作もですが少々大衆感が強くなってしまってますね。
僕の好んだ彼の良さが消えてしまった気がします。
テーマは相変わらず深くていいんですが、
もっと魂の奥底に触れるような孤独感や魂のエネルギーや叙情性が好きだったんですよね。
今作も名画には違いないですが。
明らかに手法や目的が変わってるので印象が変わるのは当然ですが。
そんなわけで8点です。
あまり映画を観ない人に観てもらいたいような映画でした。
そういう人たちの入り口になり得る映画ですね。
映画シリーズ終了から20年、今も世界中で愛されているスーパーヒーロー”バードマン”。
だが、バードマン役でスターになったリーガン(マイケル・キートン)は、その後のヒット作に恵まれず、私生活でも結婚に失敗し、失意の日々を送っていた。
再起を決意したリーガンは、レイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、演出と出演も兼ねてブロードウェイの舞台に立とうとしていた。
ところが、代役として現れた実力派俳優のマイク(エドワード・ノートン)に脅かされ、アシスタントに付けた娘のサム(エマ・ストーン)とは溝が深まるばかり。
しかも決別したはずの”バードマン”が現れ、彼を責め立てる。
果たしてリーガンは、再び成功を手にし、家族との絆を取り戻すことができるのか?
って話。
僕のかなり好むイニャリトゥ監督の最新作です。
本年度アカデミー賞を受賞したことで話題ですね、
昨年俺アカデミー賞の「6才のボクが、大人になるまで。」を抑えての受賞なのでかなり期待度高しでした。
いやぁ、流石に凄い映画でしたね。
冒頭からラスト手前の終盤まで2時間弱、
ワンカット(に見える演出)で描き切っております。
僕は長回しが結構好きなんですが。
で、自分で映画撮るなら・・・って妄想はもう子供の頃から散々してきたんだけど、
これ僕もやりたかったやつなんですよね。
全部ワンカットで撮ってしまう、ってヤツ。
カメラが描く人物の背中を追って、
そこで遭遇した人間の背中に移って今度はその人物を追っての繰り返しです。
なので大半人の背中を映しています。
その演出は半端ないライブ感を作り出していました。
映画の内容も舞台ですが、映画そのものも舞台みたいでした。
ただし、終始「どうやって撮ってるんだろう?」という、
技術的詮索が頭を支配して集中するのが難しかったです。
マイケル・キートンのキャスティングは素晴らしいですね。
僕の青春、エドワード・ノートンの面倒くさすぎるキャラも素晴らしかったです。
設定も内容も映画界への痛烈なメッセージが込められている感じですね。
かつてヒーロー映画で世界的スターになった俳優の没落を描いている時点で、
色々な役者が頭に浮かんでしまいましたね。
栄光から20年と言う設定なので、
僕が子供の頃に観ていたスターで今は見かけない人とかなんだろうな、
と想像してしまいました。
結構毒の強い設定ですよね。
実名も出しまくりでセリフにも毒は強かったです。
映画界で落ちぶれたヤツが舞台の世界に来るのが許せないと熱弁する批評家とか。
アメリカ人ならばもっと共感出来るんだろうな、と思いました。
アカデミー賞選ぶ人たちはこの手のモノが好きですね。
数年前のアーティストを思い出しました。
ハリウッドを弄るような映画は高評価を得やすい気がします。
全体的に物悲しくて切なくていい物語でした。
ただし、イニャリトゥ監督作品の中ではそこまで高評価じゃないかな?
とも思いました。
僕はアモーレス・ペロスと言う映画を最初に観て凄い衝撃を受けました。
僕の映画鑑賞人生でも、観てこんなにも疲れた映画のベスト3に入るくらいの凄い映画でした。
その後の21グラムと言う映画は僕の人生の相当上位に来る作品でした。
バベル以降は、今作もですが少々大衆感が強くなってしまってますね。
僕の好んだ彼の良さが消えてしまった気がします。
テーマは相変わらず深くていいんですが、
もっと魂の奥底に触れるような孤独感や魂のエネルギーや叙情性が好きだったんですよね。
今作も名画には違いないですが。
明らかに手法や目的が変わってるので印象が変わるのは当然ですが。
そんなわけで8点です。
あまり映画を観ない人に観てもらいたいような映画でした。
そういう人たちの入り口になり得る映画ですね。