メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

Dr.パルナサスの鏡

2010年02月01日 | 映画
Dr.パルナサスの鏡を観た。

比較的僕の好きなテリー・ギリアム監督作品です。
ダークナイトで凄まじいジョーカーを演じ、この映画の撮影中に亡くなってしまったヒース・レジャーの遺作です。
ジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウが代役をつとめ完成しました。

ぶっ飛んでてかなり面白かったです。

(お話)
舞台は2007年のロンドン。
パルナサス博士率いる旅芸人一座。
古くからの小人の相棒パーシー(ヴァーン・J・トロイヤー)、弟子のアントン(アンドリュー・ガーフィールド)、娘のヴァレンティナ(リリー・コール)。
舞台にあるDr.パルナサスの鏡に入るとそこは入った人間の心の欲が具現化されどんな願いも叶う。
胡散臭くてなかなか客は集まらず警察沙汰ばかり。

パルナサスには秘密があった。
悪魔のMr.ニック(トム・ウェイツ)と過去に賭けをしてわざと勝たされた為に不老不死になっており実は既に1000歳。
しかも娘が16歳の誕生日に悪魔に差し出さなければならない。
誕生日はもうすぐ。

そんな時博士の不吉な予感の中嵐の夜、橋に吊るされた記憶喪失の男トニー(ヒース・レジャー)をパーシーとアントンとヴァレンティナが助ける。

トニーはすぐにヴァレンティナといい感じになり、ひとまず一座と一緒に旅をする事になる。


(ネタバレ)
博士は再び悪魔と賭けをして舞台を繁盛させて娘を守ろうとする。
トニーは記憶を無くす前に詐欺まがいの金儲けをしてたようで商才があり客を呼ぶ。
ヴァレンティナはどんどんトニーに惹かれて行く。
前からヴァレンティナが好きだったアントンは失恋。

トニー自信も鏡の世界に入ってみるが鏡の世界では顔が変わる。
記憶喪失以前の因縁がある借金取りが現れトニーは鏡の世界に逃げ込み借金取りと追いかけっこをする。

諦めかけた博士だったが、なんとかヴァレンティナを助けたいトニーはヴァレンティナと共に鏡の世界へ。
そこは幸せな世界だったが徐々にトニーの本性が現れる。

ヴァレンティナはアントンに助けられトニーは鏡の世界で居なくなる。

絶望した博士は浮浪者の様になるが、家族を築いたヴァレンティナとアントンを見る。

そして再びパーシーと共に紙芝居のような商売を始める。


(評価)
かなりいい作品でした。
世界観が素晴らしく、とても楽しい気分で観れました。

博士たちが暮らしてる家がそのまま車であり、開くとそのまま舞台になる。
秘密基地と言うか不思議ハウスというか、子供時代にワクワクして想像したものの実物って感じでした。

鏡の世界の映像もとっても幻想的で雰囲気最高でした。

そして何と言ってもヒース・レジャーの演技というか存在感は良かったです。
死んだから評価されてるとかじゃなくて純粋にいいです。
何とも言えない微妙な男を演じてます。
良い人風で腹黒く、いい奴なんだか悪い奴なんだかって感じがすごくしっくりきてました。

友人たちが後をついで完成させたのはとても素晴らしい事と思います。
が、やはりそこが萎えるポイントでもありました。
あと役者が入れ替わる繋ぎが苦しい場面もありました。
それは仕方ない事ですが、すべてヒース・レジャーが演じていればかなり素晴らしい作品になったと思います。
とっても残念です。

「パコと魔法の絵本」的にあまりに見事な世界観でとっても素直に楽しめました。
ぶっ飛んでるので意味不明な要素もありますがそれも含めいい世界観でした。

そんなわけで8点です。

ダークナイトをもう一度観たくなってきました。



Dr.パルナサスの鏡 [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ジェネオン・ユニバーサル

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。