メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
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陽気なギャングが地球を回す

2009年06月17日 | 映画
陽気なギャングが地球を回す を観た。

ある日偶然銀行強盗の現場に居合わせた4人の男女。
その銀行強盗に駄目だしをして、我々ならばもっと上手くやれるとチームを組む。
それぞれが特殊能力を持った4人組の銀行強盗団。

成瀬(大沢たかお)は公務員で人の嘘が見抜ける。
雪子(鈴木京香)は自動車教習所の教官で正確な体内時計を持っていて運転の達人。一人息子の慎一との母子家庭。
響野(佐藤浩市)は演説の達人で、とめどなく次々と言葉巧みに話を聞かせる。可愛い妻祥子(加藤ローサ)と派手な喫茶店ロマンを経営している。
久遠(松田翔太)は動物や自然をこよなく愛する大学生で、スリの天才。

ある日の彼らの強盗。
いつも通り成瀬、響野、久遠の3人が拳銃を持って銀行に乗り込み、雪子は指定した時間まで車を走らす。
3人は拳銃で行員と客を黙らせ、カウンターの上で響野が演説を始める。
その間に成瀬と久遠は金庫を開ける。
成瀬は嘘を見抜けるので支店長の言動で簡単に金庫の鍵を見つけられる。

そして金を詰め人々に紳士的に丁寧に挨拶をして外へ出ると、ぴったり雪子が現われる。

そして逃走する。

いつも通り完璧だったが、山道で別の強盗に襲われ金を奪われてしまう。

それをきっかけに成瀬はチームを解散させる。

響野は誰かが裏切ったのかもと疑う。

彼らに銃や特殊道具を提供しているのは田中商店の店主(古田新太)。

(ネタバレ)
成瀬と雪子は恋しそうな感じで響野は二人をくっつけようとしている。

強盗の際久遠がすった強盗一味の一人の財布から、成瀬と雪子は金を強奪した人間達を辿る。

すると彼らは山奥で誰かに襲われていた。

雪子は実は自分が裏切ったと成瀬に言う。
強盗の日息子が誘拐されていて脅迫されていた。

脅迫してきたのは元夫の地道(大倉孝二)。地道はさらにボスに脅されている。

そして再び雪子が襲われ慎一は誘拐される。

成瀬が慎一を取り戻すが顔を出さないボスに金を要求される。

蹴りをつける為に成瀬はチームを再結成して喫茶ロマンにてプランを発表する。
今度は地道も加わる。

銀行の訓練の日に訓練役の強盗のフリをして本物の金を盗み、敵の一味が現われたら偽札を渡し、田中商店作の特殊な車に閉じ込め、自分達は本物の金を持って逃げる作戦。

しかし、いつも喫茶ロマンを盗聴している謎の男がいる。

決行当日、作戦は順調だったが、早めに敵の一味が現われ本物の金を奪われる。
実は地道がボスだった。
最初から地道という男は存在しなかった。
そこに盗聴していた男が爆弾を抱え現われる。
彼は元行員で成瀬達によって人生を狂わされた男で、復讐に現われた。

外には訓練の為、本物の警察隊が沢山集まっており、様子がおかしいと包囲されている。

彼とドタバタやっているうちに、敵の一味に金を持って逃げられてしまう。

追いかけた成瀬は外で待っていた雪子の目の前で撃たれてしまう。

血だらけの成瀬は救急車へと運ばれる。

銀行内では爆弾を抱えた男が、強盗として取り押さえられる。

しかし成瀬は蘇る。

実は彼を撃ったのは顔見知りのニセ警官で、田中商店作のニセの弾丸とニセの血だった。

救急隊員も響野と祥子で上手く出し抜いた。

そして行内では爆弾魔が爆弾のスイッチを押してしまう。

しかし爆発したのは既に遠くに居た敵一味。

ハッピーエンドらしく成瀬と雪子はキスをする。
成瀬達が本当の金を手に入れたと思いきや、またもニセ札。

実は、久遠が爆弾を敵一味に、偽札を成瀬達に、本物の金は自分に。
そして一人でその大金を持って夢だったメキシコに渡ってしまう。

そしてそこで自然保護の為にその金を使い賞賛される。

(以下、声のみになる演出)
しかしメキシコの銀行に居るところ、成瀬達が現われ、銀行強盗を始める。
そして饗野の演説が始まる。
(ここまで)

5人はオープンカーでさわやかにアメリカ大陸の砂漠の道を去っていく。


(評価)
なかなかぶっ飛んだトリッキーなクライムムービーでした。

漫画みたいなCGが随所に使われていました。

正直ストーリーはイマイチ上手くまとまっていないといった印象でした。

どんでん返しのネタばらしするタイミングもイマイチだし、そんなどんでん返しでもないし。
簡単で、読めるし。

でも銀行強盗の仕方はなかなか楽しいです。

佐藤浩市の演説はかなり面白かったと思います。
台詞量も凄いし、間も凄い。

ラストのメキシコでの強盗は声だけで表現していて、映像は銀行の外観を写しているだけ。

そして饗野が選んだ演説のテーマは映画。
「映画は何処が終わりなのか?・・・・・・・・・エンドロールの後も何か始まったりするから油断できない・・・・・・・・」とか「隣の席の人と恋が始まるかもしれない・・・・・・」とかかなり面白い演説でした。

凄腕の強盗集団だけど、メンバーが4人って言うのと、それぞれの特技が微妙ってのはとてもいい設定と思いました。

この辺日本人ならではのセンスって感じがしました。
アメリカ人だともう少し派手な特技を持ったメンバーがもう少し沢山居る感じになってしまうと思います。

そんなわけで5点。

時間も短めなのでそれなりには楽しめました。

加藤ローサさんはそりゃ可愛いです。








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