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「ごらん、世界は美しい」

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エヴェレスト 神々の山嶺

2016年03月19日 | 映画
エヴェレスト 神々の山嶺
を観ました。


1993年カトマンズ。エヴェレスト遠征隊にカメラマンとして参加していた深町だが失敗に終わりカトマンズを歩いている際に骨董品屋で古いカメラを見つける。
それが1924年にエヴェレスト初登頂を目指して行方不明になったジョージ・マロリーのカメラかも知れないと気付く。
そしてその持ち主は数年前に消息を絶った伝説のクライマー羽生だった。
ジョージ・マロリーのカメラは歴史を覆す世紀の発見になるかもしれない。
様々な逸話を持つ羽生は新たな挑戦を企んでいると深町は気付き羽生に密着することを決意する。


平山秀幸監督です。
日本映画界では大作を撮る印象が強いですね。

実際にエヴェレストでも撮影をしたようで、なかなか迫力満点の映像で見応え充分でした。
昨年もエヴェレスト3Dという映画を観たのでエヴェレストの風景がすっかり馴染みになってきました。

この時期に岡田准一と阿部寛をこの役どころで共演させるだけでも価値のある作品だと思います。
ストーリーもなかなかの好奇心を煽る要素に満ちていて。
ベタなやり取りも多いですがなかなかのお話だと思います。

まあ、ちょっと説明的なやり取りに時間を費やしすぎの感じはありましたが。

しかし寒そうで寒そうで、
カトマンズにはとても行きたい衝動がありますがエヴェレストには絶対に登りたくないですね。
そもそもかなりのお金がかかるので無理ですが。

岡田准一は日焼けしたりとかなり役作りに力を入れているのがわかりました。
この人を主演にしておけばそれなりに引き締まる安牌的な俳優になりましたね。
存在感あるし、演技も上手だと思います。

阿部寛も相変わらずハズレ無しの役者です。
この人を使っておけば作品は引き締まりますし、替えの効かない演技をしてくれます。

二人で無謀なチャレンジをしますがなかなか壮絶なラストでびっくりでした。

クライマックスの羽生のメッセージは相当凄いです。
コレほどまでに魂を焦がすようなフレーズはなかなか出会えないですね。
超真っ向からの超熱血です。

これくらいの精神力を持たないとエヴェレストにはチャレンジしてはいけないのでしょう。
爆音と映像と表情でひたすら情熱を伝えていました。
この手の爆音の音楽で無理矢理盛り上げる感じのローセンスな演出はあまり好きでは無いですが、
ここまで情熱的だと流石に胸に来るものはありました。
ちょっとトイレにでも貼っておきたいフレーズでした。

ただ昨年みたエヴェレスト3Dに比べると映像面で大分負けてしまうのは致し方無いですね。
まあ、いつもながらこういう感想になってしまい不本意ですが、日本映画にしては頑張っていたと思います。

いつかカトマンズに行こうと決意しました。


そんなわけで7点です。

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