燃ゆる女の肖像
を観ました。
画家のマリアンヌはブルターニュの貴婦人から、娘のエロイーズの見合いのための肖像画を頼まれる。
だが、エロイーズ自身は結婚を拒んでいた。
身分を隠して近づき、孤島の屋敷で密かに肖像画を完成させたマリアンヌは、真実を知ったエロイーズから絵の出来栄えを否定される。
描き直すと決めたマリアンヌに、意外にもモデルになると申し出るエロイーズ。
キャンバスをはさんで見つめ合い、美しい島を共に散策し、音楽や文学について語り合ううちに、恋におちる二人。
約束の5日後、肖像画はあと一筆で完成となるが、それは別れを意味していた──。
セリーヌ・シアマ監督です。
気になったことのある作品はありましたが多分初めて観る監督かもです。
予告編くらいの情報しか持ってませんでしたが、漠然と好みの雰囲気が強くて観に行きました。
案の定、自分が欲する典型的なフランス映画なテイストで好みでした。
セリフ少なく説明はほぼ無く叙情的で芸術性の強い演出。
娯楽映画ではガッツリカットするであろう何気ない所作や生活のシーンをやたら長尺で見せるタイプです。
主人公が画家という点で芸術性が高いのですがロケーションも登場人物の雰囲気もハイセンスでアーティスティックでした。
何気ないシーンをセリフをなかなか言わないで溜めるので作品全体に緊張感が張り巡らされている感じでした。
村人たちが火を囲んで歌うシーンはその最たる例で相当のインパクトでした。
沢山映画を見てきていますが相当脳裏に焼き付くシーンでした。
静かな映画なので時々の音や音楽はこれ以上無いくらい非常に効果的でした。
途中から生活音すら心地よく感じる程でした。
他にも幻影的なシーンなどは一歩間違えればホラーってくらい緊張感があって。
ここで急に大きな音を出されたらどうしよう、、、ってドキドキするシーンがいくつかありました。
そして大きな特徴として非常に官能的な描写も印象的でした。
女性同士ですがとてもエロティックで引き込まれました。
どうやってこんな演出をするのだろう?と感心しました。
絵画を描くシーンも本格的でそういうのがあるので余計にアーティスティックに見えました。
すべての要素がなにかのメタファーのような意味深な雰囲気プンプンで。
楽しそうなシーンもあるのですがそれが刹那的で切なかったですね。
主演のノエミ・メルランは作品の世界観にピッタリの美女でした。
とても強くしっかりしてるようで脆さも危うさもあってとても魅力的な主人公でした。
体当たりな演技もありかなり良かったですね。
相手役のアデル・エネルも謎めいていて印象的でした。
主人公との対称性があるけど重なる部分もあり、何を考えているかわからない感じが作品の柱でした。
メイド役のルアナ・バイラミが予想外に重要な役でした。
結果この子を含め3人での関係性も重要なポイントでした。
この人は非常に若いのに監督デビューもしているようで才能ある感じなのでしょう。
知的な雰囲気は確かに溢れ出ていました。
美しくて引き込まれる映画ですが疲労感があったので睡眠導入にも良い映画でした。
そんなわけで7点。
を観ました。
画家のマリアンヌはブルターニュの貴婦人から、娘のエロイーズの見合いのための肖像画を頼まれる。
だが、エロイーズ自身は結婚を拒んでいた。
身分を隠して近づき、孤島の屋敷で密かに肖像画を完成させたマリアンヌは、真実を知ったエロイーズから絵の出来栄えを否定される。
描き直すと決めたマリアンヌに、意外にもモデルになると申し出るエロイーズ。
キャンバスをはさんで見つめ合い、美しい島を共に散策し、音楽や文学について語り合ううちに、恋におちる二人。
約束の5日後、肖像画はあと一筆で完成となるが、それは別れを意味していた──。
セリーヌ・シアマ監督です。
気になったことのある作品はありましたが多分初めて観る監督かもです。
予告編くらいの情報しか持ってませんでしたが、漠然と好みの雰囲気が強くて観に行きました。
案の定、自分が欲する典型的なフランス映画なテイストで好みでした。
セリフ少なく説明はほぼ無く叙情的で芸術性の強い演出。
娯楽映画ではガッツリカットするであろう何気ない所作や生活のシーンをやたら長尺で見せるタイプです。
主人公が画家という点で芸術性が高いのですがロケーションも登場人物の雰囲気もハイセンスでアーティスティックでした。
何気ないシーンをセリフをなかなか言わないで溜めるので作品全体に緊張感が張り巡らされている感じでした。
村人たちが火を囲んで歌うシーンはその最たる例で相当のインパクトでした。
沢山映画を見てきていますが相当脳裏に焼き付くシーンでした。
静かな映画なので時々の音や音楽はこれ以上無いくらい非常に効果的でした。
途中から生活音すら心地よく感じる程でした。
他にも幻影的なシーンなどは一歩間違えればホラーってくらい緊張感があって。
ここで急に大きな音を出されたらどうしよう、、、ってドキドキするシーンがいくつかありました。
そして大きな特徴として非常に官能的な描写も印象的でした。
女性同士ですがとてもエロティックで引き込まれました。
どうやってこんな演出をするのだろう?と感心しました。
絵画を描くシーンも本格的でそういうのがあるので余計にアーティスティックに見えました。
すべての要素がなにかのメタファーのような意味深な雰囲気プンプンで。
楽しそうなシーンもあるのですがそれが刹那的で切なかったですね。
主演のノエミ・メルランは作品の世界観にピッタリの美女でした。
とても強くしっかりしてるようで脆さも危うさもあってとても魅力的な主人公でした。
体当たりな演技もありかなり良かったですね。
相手役のアデル・エネルも謎めいていて印象的でした。
主人公との対称性があるけど重なる部分もあり、何を考えているかわからない感じが作品の柱でした。
メイド役のルアナ・バイラミが予想外に重要な役でした。
結果この子を含め3人での関係性も重要なポイントでした。
この人は非常に若いのに監督デビューもしているようで才能ある感じなのでしょう。
知的な雰囲気は確かに溢れ出ていました。
美しくて引き込まれる映画ですが疲労感があったので睡眠導入にも良い映画でした。
そんなわけで7点。