ビニー/信じる男
を観ました。
ロードアイランド州出身の自惚れ屋のボクサー、ビニー・パジェンサ(マイルズ・テラー)別名“パズマニア・デビル”は、スーパーライト級チャンピオンのロジャー・メイウェザーに滅多打ちにされ、プロモーターのルー・デュバ(テッド・レヴィン)から引退を勧告される。
それをきっかけにビニーは、実力はあるが飲んだくれのトレーナー、ケビン・ルーニー(アーロン・エッカート)の元、無謀にも2つ上の階級に挑む。ケビンの徹底したトレーニングが功を奏し、地元の人々が見ている前でフランス人ボクサーのジルベール・デュレを下し、世界ジュニアミドル級チャンピオンになる。
だがビニーはその試合のすぐ後、正面衝突の交通事故を起こし、首を骨折し瀕死の重傷を負ってしまう。医師たちからは、二度と歩くことはできなくなるかもしれないため、脊椎を固定する手術を勧められる。だがその手術を受ければ体を動かすことはできるようになるが、ボクサーとしての再起は不可能になってしまう。ビニーは、遥かにリスクの高いハローという脊椎固定手術を受け、半年間も頭の回りに金属の装具を付けて過ごす。
気性は荒いが献身的な父親のアンジェロ(キアラン・ハインズ)と心配性の母親ルイーズ(ケイティ・セイガル)と共に彼は穏やかな日々を過ごす。ビニーの周囲の人間たちは、彼はもうリングに立つことはないだろうと思っていた。離れていくプロモーターやガールフレンドたち。だが、ビニー本人はベッドにただ横たわるだけの命の使い方に疑問を抱いていた。ビニーはケビンを説得し密かにトレーニングを始める。しかしそれが父アンジェロに見つかり、ビニーとケビンは激しく非難されてしまう。愛する家族の反対にあいながらも、ビニーはトレーニングを続ける。
そして事故から1年が過ぎた頃、彼は生涯で最も大きな試合となるスーパーミドル級チャンピオンのロベルト・デュラン(エドウィン・ロドリゲス)との対戦のために再びリングを目指す――。
ベン・ヤンガー監督作品です。
マーティン・スコセッシ製作総指揮です。
実在したボクサーの事を描いたノンフィクション映画です。
予告編から本格派な雰囲気があったのでちょっと高めの期待値で観に行きました。
マイルズ・テラーが主演っていうのも本格派な予感がありました。
予想通り本格的な作品でした。
マーティン・スコセッシっぽいアウトロー感はプンプンです。
ボクシング映画って比較的ハズレが少ないジャンルなイメージがあります。
チャンプ、ロッキー、レイジング・ブル、ザ・ファイター、サウスポー、ミリオンダラー・ベイビー、百円の恋・・・。
非常に名画が多い分ハードルも高い気がしますが、今作はそのハードルをクリアしていると思います。
今作はノンフィクションですが、その素材がなかなか強烈です。
こんな人が存在したことがそもそも驚きですね。
チャンピオンから交通事故で死にかけ、首の骨を折ったので再び歩けるようになるのも難しい状況になり。
そこから再び復帰するという相当なアップダウンアップです。
ボクシング映画では試合のシーンのリアリティだったり、高揚感は非常に重要なファクターだと思います。
今作ではそのクオリティはなかなか高く、作りは成功していたと思いました。
どの試合もどっちが勝つかわからず、ハラハラドキドキで見ることが出来ました。
なので逆転の展開で勝ったりするとガッツポーズしたくなるような興奮度はありました。
マイルズ・テラーはセッションの迫真の演技が印象深いですが、今作も遠からずそんな感じです。
体はしっかりと鍛えられていてちゃんとボクサー体型でした。
最初は情熱はあるけどギャンブルや女遊びが激しいチャラい男と思わされますが、
想像以上にボクシングにかける情熱が凄かったです。
なかなか痛々しいシーンもありましたが、ボクシングをしなきゃ生きれない感じはよく出ていました。
何故かファザコン的なキャラクターでした。
クライマックスにお約束で本物の画像が出ます。
この手の映画にしては珍しく、マイルズ・テラーとは全く似てない人でした。
それを差し置いてもこの人を主演にしただけの価値はあるでしょう。
トレーナー役がアーロン・エッカートでした。
まるでRGがやる細川たかしみたいにかなり凄いヘアスタイルの変え方と、太ったボディの役作りで。
最初は「え?これはアーロン・エッカート??」ってなるほどでした。
観ていけば慣れてきますが、この役にここまでの役作りしなくても・・・という気分はありました。
ただ流石の実力派なので作品がよく引き締まりました。
父親役のキアラン・ハインズも非常に印象的なキャラクターで良かったです。
なかなかのクセを出していました。
ボクシング映画的満足度は十分な名画だったと思います。
そんなわけで8点。
を観ました。
ロードアイランド州出身の自惚れ屋のボクサー、ビニー・パジェンサ(マイルズ・テラー)別名“パズマニア・デビル”は、スーパーライト級チャンピオンのロジャー・メイウェザーに滅多打ちにされ、プロモーターのルー・デュバ(テッド・レヴィン)から引退を勧告される。
それをきっかけにビニーは、実力はあるが飲んだくれのトレーナー、ケビン・ルーニー(アーロン・エッカート)の元、無謀にも2つ上の階級に挑む。ケビンの徹底したトレーニングが功を奏し、地元の人々が見ている前でフランス人ボクサーのジルベール・デュレを下し、世界ジュニアミドル級チャンピオンになる。
だがビニーはその試合のすぐ後、正面衝突の交通事故を起こし、首を骨折し瀕死の重傷を負ってしまう。医師たちからは、二度と歩くことはできなくなるかもしれないため、脊椎を固定する手術を勧められる。だがその手術を受ければ体を動かすことはできるようになるが、ボクサーとしての再起は不可能になってしまう。ビニーは、遥かにリスクの高いハローという脊椎固定手術を受け、半年間も頭の回りに金属の装具を付けて過ごす。
気性は荒いが献身的な父親のアンジェロ(キアラン・ハインズ)と心配性の母親ルイーズ(ケイティ・セイガル)と共に彼は穏やかな日々を過ごす。ビニーの周囲の人間たちは、彼はもうリングに立つことはないだろうと思っていた。離れていくプロモーターやガールフレンドたち。だが、ビニー本人はベッドにただ横たわるだけの命の使い方に疑問を抱いていた。ビニーはケビンを説得し密かにトレーニングを始める。しかしそれが父アンジェロに見つかり、ビニーとケビンは激しく非難されてしまう。愛する家族の反対にあいながらも、ビニーはトレーニングを続ける。
そして事故から1年が過ぎた頃、彼は生涯で最も大きな試合となるスーパーミドル級チャンピオンのロベルト・デュラン(エドウィン・ロドリゲス)との対戦のために再びリングを目指す――。
ベン・ヤンガー監督作品です。
マーティン・スコセッシ製作総指揮です。
実在したボクサーの事を描いたノンフィクション映画です。
予告編から本格派な雰囲気があったのでちょっと高めの期待値で観に行きました。
マイルズ・テラーが主演っていうのも本格派な予感がありました。
予想通り本格的な作品でした。
マーティン・スコセッシっぽいアウトロー感はプンプンです。
ボクシング映画って比較的ハズレが少ないジャンルなイメージがあります。
チャンプ、ロッキー、レイジング・ブル、ザ・ファイター、サウスポー、ミリオンダラー・ベイビー、百円の恋・・・。
非常に名画が多い分ハードルも高い気がしますが、今作はそのハードルをクリアしていると思います。
今作はノンフィクションですが、その素材がなかなか強烈です。
こんな人が存在したことがそもそも驚きですね。
チャンピオンから交通事故で死にかけ、首の骨を折ったので再び歩けるようになるのも難しい状況になり。
そこから再び復帰するという相当なアップダウンアップです。
ボクシング映画では試合のシーンのリアリティだったり、高揚感は非常に重要なファクターだと思います。
今作ではそのクオリティはなかなか高く、作りは成功していたと思いました。
どの試合もどっちが勝つかわからず、ハラハラドキドキで見ることが出来ました。
なので逆転の展開で勝ったりするとガッツポーズしたくなるような興奮度はありました。
マイルズ・テラーはセッションの迫真の演技が印象深いですが、今作も遠からずそんな感じです。
体はしっかりと鍛えられていてちゃんとボクサー体型でした。
最初は情熱はあるけどギャンブルや女遊びが激しいチャラい男と思わされますが、
想像以上にボクシングにかける情熱が凄かったです。
なかなか痛々しいシーンもありましたが、ボクシングをしなきゃ生きれない感じはよく出ていました。
何故かファザコン的なキャラクターでした。
クライマックスにお約束で本物の画像が出ます。
この手の映画にしては珍しく、マイルズ・テラーとは全く似てない人でした。
それを差し置いてもこの人を主演にしただけの価値はあるでしょう。
トレーナー役がアーロン・エッカートでした。
まるでRGがやる細川たかしみたいにかなり凄いヘアスタイルの変え方と、太ったボディの役作りで。
最初は「え?これはアーロン・エッカート??」ってなるほどでした。
観ていけば慣れてきますが、この役にここまでの役作りしなくても・・・という気分はありました。
ただ流石の実力派なので作品がよく引き締まりました。
父親役のキアラン・ハインズも非常に印象的なキャラクターで良かったです。
なかなかのクセを出していました。
ボクシング映画的満足度は十分な名画だったと思います。
そんなわけで8点。