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超高速!参勤交代 リターンズ

2016年09月16日 | 映画
超高速!参勤交代 リターンズ
を観ました。


松平信祝(陣内孝則)の陰謀を乗り越え無茶な参勤を終えた湯長谷藩・藩主の内藤政醇(佐々木蔵之介)たちは祝宴を上げていたが、湯長谷藩で一揆が起きたとの報告を受ける。
自分の領地での一揆は藩のお取り潰しの危機、目付けより早く到着するために行きの半分の時間で帰らなければならなくなり再び慌ただしく交代する羽目に。
徳川吉宗の日光社参の恩赦により自由になった松平信祝は内藤政醇への復讐するため道中に容赦ない障害を与える。
慌てて帰った内藤政醇だったが湯長谷藩は乗っ取られていた。
内藤政醇への復讐以外にも将軍暗殺計画を遂行する松平信祝、内藤政醇等一行は湯長谷藩を取り返し1000人の幕府軍に立ち向かう。


前作同様、本木克英監督です。

前作のスマッシュ・ヒットを経ての続編です。
個人的にはこの作品のヒットは少々意外にも思いますが、
この手の映画がヒットして続編が作られるのはいい事の様な気がします。

前作との繋がりはかなり強いので前作を観ていないとちょっと知識的にしんどい部分はあるかも知れません。
行きは参勤、帰りは交代。
2部作にするにふさわしい見事なテーマですね。
今作は往復の復路、まさにリターンズですね。

内容も前作から順当にパワーアップしていました。
スケール感も見事にアップしていて、
コメディもテンポも良くてなかなか笑えました。

そして敵のスケール感、悪の強さも増していて。
さほどチャンバラアクションイメージが無かった前作ですが、
今作はなかなか格闘していました。

コメディタッチの時代劇なのでさほど真に迫るものではありませんが、
それなりに見れる仕上がりでした。

前作も思いましたが、キャスティングが絶妙でいいですね。
売れっ子で集客するタイプで無ければ、マニアック役者を使うわけでもなく。
それなりに名前と実力がある役者たちを実に理に適った配役にしている印象です。

正直、集客力のあるネームバリューがあるわけではありませんが、
老若男女が楽しめるいいキャスティングとそれに見合った内容です。

その点で素晴らしい時代劇エンターテイメントですね。

主演を佐々木蔵之介にしているのが好感持てますね。
人情に溢れ農民たちに家族のように慕われる藩主様。
自ら先頭に立って様々な困難に立ち向かうヒーロー感はいいですね。

がっつりコメディキャラの西村雅彦はやっぱり魅力的です。
優しいコメディをやらせたら一級品ですね。

寺脇康文は剣豪の役ですが、コレも程よくていいです。
正直もっとふさわしい役者はいそうな気もしますが、
彼だから必要以上に目立たなくていいのだと思いました。

六角精児、柄本時生、知念侑李もそれぞれ活躍して痛快です。

忍の伊原剛志は前作よりは大分目立たなくなった気がしますが、
ちゃんとおいしい所はありました。

深田恭子は相変わらず可愛くていいスパイスになっています。

7人VS1000人はいくらなんでも非現実的ですが、
実在の歴史上の人物でエンターテイメントを作る見事な作品だと思います。

劇中のキャラたちがかなり愛すべき感じになっているので、
更にシリーズ化してもいい気がしますね。


そんなわけで7点。

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