その夜の侍 を鑑賞。
東京のはずれで小さな鉄工所を営む中村健一(堺雅人)。
5年前に最愛の妻久子(坂井真紀)をトラックの轢き逃げ事故で失い心を閉ざす。
妻の残した留守番電話を繰り返し聞きながら糖尿病気味にも関わらずプリンばかり食べ妻の衣類の臭いを嗅いで過ごす。
従業員の久保(高橋努)や佐藤(でんでん)は腫れ物に触れるように健一を扱う。
久子の兄青木(新井浩文)は健一に立ち直ってもらいたいと同僚教師の川村(山田キヌヲ)を紹介するが健一は拒む。
一方久子の轢き逃げ犯木島宏(山田孝之)は3年の服役後、轢き逃げトラックに同乗していた腐れ縁の友人小林(綾野剛)の部屋に転がり込んでいた。タクシー会社で研修してるが、同僚の星(田口トモロヲ)を殺そうとしたり無反省に生きている。
事件現場で警備員をしていた関(谷村美月)を手篭めにする。
そんな木島のもとに「お前を殺して俺も死ぬ。決行まで後○日」という脅迫状が毎日届くようになる。
やがてその決行の日が近づいてくる。
ってお話。
かなり楽しみにしていた映画でしたが案の定かなりハイセンスな映画で素晴らしかったです。
赤堀雅秋監督は初監督作品みたいですが、劇団経験が豊富なので流石のクオリティでした。
いかにも日本映画らしい独特なテイスト、繊細な描写が素晴らしかったです。
冒頭の意味深に包丁を持って彷徨う堺雅人のシーンでかなり心を鷲づかみされました。
寡黙であからさまに心を閉ざした感じ。
常に亡き妻のブラジャーをポケットに入れてる感じ、いいですね~。
相手役の山田孝之の最低男っぷりが半端無かったです。
あまりのクズ男なりきりっぷりに、この人普段からこんななんじゃないか?
って思うほどでした。
山田孝之大好きですが、このクズなチンピラ系はハズレ無しですね。
ホント嫌な奴でした。
同じく大好きな新井浩文が珍しくいい役で嬉しかったです。
この人の良さもふんだんに出てました。
つくづく素晴らしい役者だと思いました。
更に同じく僕の好きな高橋努もいい役でした。
この人もいい役だったり悪い役だったりとすっかり売れっ子脇役になりましたね。
今回も思いっきり脇役なポジションの役でしたが、
このポジションの役には珍しくちゃんとフューチャーされるシーンもあって嬉しかったです。
コレまた彼の良さがふんだんに出るいい役どころでした。
何故か涙が止まらない、ってシーンに僕も泣けました。
でんでんも今やすっかり名脇役、この人出てくるとめっちゃ引き締まります。
安藤サクラもすっかり売れっ子脇役ですね。
この人も替えの効かないオーラを持っていて素晴らしいです。
露出の多い役が多いですが、この陰のある感じは好きです。
田口トモロヲもらしい役どころでちゃんと人間性が出てました。
綾野剛も嫌味な役をやらせるといいですね。
コイツのムカつく感じは貴重ですね。
谷村美月も売れっ子ですね。
何か切ない役どころで良かったです。
山田キヌヲもいいですね。
この人の「何気ない会話がしたい」
というのがこの映画の強烈なメッセージだった気がします。
木南晴夏は唯一くらいフューチャーされない役でしたが、
この子結構好みで嫌いじゃないです。
売れてますね。
上記のような僕の好む役者が多く出ていて、
しかもストレートに彼らの良さが出る役どころばかりで文句ナシに素晴らしかったです。
クライマックス、雨の決戦のシーン。
堺雅人と山田孝之のやり取りにサブイボでした。
「こんばんわー!!!」っての最高でした。
「失敗した・・・さっき松屋でカレーを食べてきたんだけど
・・・こんな時だってのに・・・口がカレー臭い・・・」
は超名言だと思いました。
こんな台詞、僕大好物です。
そうして訪れるラストの堺雅人の一人演技。
結構長回しの一人演技。
忘れがたきシーンでした。
こんな気持ち僕にはひどくわかります。
とにかくこの監督さん、ハイセンスだなと思い知らされました。
そんなわけで8点です。
こういう魂に響くような映画をもっと観たいのだけど、
世の中の映画産業は悲しきかなこっちには一向にやってこないのよね。
だから余計僕が好きになれるのかも知れませんが・・・。
東京のはずれで小さな鉄工所を営む中村健一(堺雅人)。
5年前に最愛の妻久子(坂井真紀)をトラックの轢き逃げ事故で失い心を閉ざす。
妻の残した留守番電話を繰り返し聞きながら糖尿病気味にも関わらずプリンばかり食べ妻の衣類の臭いを嗅いで過ごす。
従業員の久保(高橋努)や佐藤(でんでん)は腫れ物に触れるように健一を扱う。
久子の兄青木(新井浩文)は健一に立ち直ってもらいたいと同僚教師の川村(山田キヌヲ)を紹介するが健一は拒む。
一方久子の轢き逃げ犯木島宏(山田孝之)は3年の服役後、轢き逃げトラックに同乗していた腐れ縁の友人小林(綾野剛)の部屋に転がり込んでいた。タクシー会社で研修してるが、同僚の星(田口トモロヲ)を殺そうとしたり無反省に生きている。
事件現場で警備員をしていた関(谷村美月)を手篭めにする。
そんな木島のもとに「お前を殺して俺も死ぬ。決行まで後○日」という脅迫状が毎日届くようになる。
やがてその決行の日が近づいてくる。
ってお話。
かなり楽しみにしていた映画でしたが案の定かなりハイセンスな映画で素晴らしかったです。
赤堀雅秋監督は初監督作品みたいですが、劇団経験が豊富なので流石のクオリティでした。
いかにも日本映画らしい独特なテイスト、繊細な描写が素晴らしかったです。
冒頭の意味深に包丁を持って彷徨う堺雅人のシーンでかなり心を鷲づかみされました。
寡黙であからさまに心を閉ざした感じ。
常に亡き妻のブラジャーをポケットに入れてる感じ、いいですね~。
相手役の山田孝之の最低男っぷりが半端無かったです。
あまりのクズ男なりきりっぷりに、この人普段からこんななんじゃないか?
って思うほどでした。
山田孝之大好きですが、このクズなチンピラ系はハズレ無しですね。
ホント嫌な奴でした。
同じく大好きな新井浩文が珍しくいい役で嬉しかったです。
この人の良さもふんだんに出てました。
つくづく素晴らしい役者だと思いました。
更に同じく僕の好きな高橋努もいい役でした。
この人もいい役だったり悪い役だったりとすっかり売れっ子脇役になりましたね。
今回も思いっきり脇役なポジションの役でしたが、
このポジションの役には珍しくちゃんとフューチャーされるシーンもあって嬉しかったです。
コレまた彼の良さがふんだんに出るいい役どころでした。
何故か涙が止まらない、ってシーンに僕も泣けました。
でんでんも今やすっかり名脇役、この人出てくるとめっちゃ引き締まります。
安藤サクラもすっかり売れっ子脇役ですね。
この人も替えの効かないオーラを持っていて素晴らしいです。
露出の多い役が多いですが、この陰のある感じは好きです。
田口トモロヲもらしい役どころでちゃんと人間性が出てました。
綾野剛も嫌味な役をやらせるといいですね。
コイツのムカつく感じは貴重ですね。
谷村美月も売れっ子ですね。
何か切ない役どころで良かったです。
山田キヌヲもいいですね。
この人の「何気ない会話がしたい」
というのがこの映画の強烈なメッセージだった気がします。
木南晴夏は唯一くらいフューチャーされない役でしたが、
この子結構好みで嫌いじゃないです。
売れてますね。
上記のような僕の好む役者が多く出ていて、
しかもストレートに彼らの良さが出る役どころばかりで文句ナシに素晴らしかったです。
クライマックス、雨の決戦のシーン。
堺雅人と山田孝之のやり取りにサブイボでした。
「こんばんわー!!!」っての最高でした。
「失敗した・・・さっき松屋でカレーを食べてきたんだけど
・・・こんな時だってのに・・・口がカレー臭い・・・」
は超名言だと思いました。
こんな台詞、僕大好物です。
そうして訪れるラストの堺雅人の一人演技。
結構長回しの一人演技。
忘れがたきシーンでした。
こんな気持ち僕にはひどくわかります。
とにかくこの監督さん、ハイセンスだなと思い知らされました。
そんなわけで8点です。
こういう魂に響くような映画をもっと観たいのだけど、
世の中の映画産業は悲しきかなこっちには一向にやってこないのよね。
だから余計僕が好きになれるのかも知れませんが・・・。