メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

キツツキと雨

2012年02月17日 | 映画
キツツキと雨 を観た。


ど田舎の村で木こりをやってる岸克彦(役所広司)の元に映画の撮影隊がやってくる。
轍でロケ車が動けなくなったのを助けた克彦。
若いくせに働かない田辺幸一(小栗旬)に説教をするが実は幸一が映画監督だった。
ロケ地を探す手伝いをした流れでゾンビのエキストラをやらされてちょっとハマってしまう。
自信を無くし映画撮影からこっそり逃げ出す幸一。
克彦はそんな幸一を励まし、村の人に呼びかけ映画作りを全面的にサポートしてスタッフの空気もよくなり映画作りは活気を帯びていく。


ってお話でした。

南極料理人がとても良かった沖田監督ですが、今作も非常に素晴らしかったです。
日本映画らしい繊細でしっとりとした空気感、でもクスっと笑えるユーモアをあちこちに散りばめている。
とても優しく癒されるコメディを作るトップクラスの監督だと思います。

細部まで細かい演出があって、玄人に楽しめる要素を沢山用意してる感じです。

カット割りも長めで僕好みでした。
印象的なカットも多かったです。

役所広司が珍しく間抜けというか天然な役で、小栗旬も珍しく内気でモジモジした役でした。
でも二人ともとてもハマってました。
ちょっとした演技対決って感じもありました。

南極料理人同様、そんなに劇的な事が起こるわけでもなく、ドラマティックなお話でもないのですが、観た後幸せな気持ちになれます。

一目で、ああ繊細な心を持ったセンスのいい人が作った映画なんだなぁってわかるような映画でした。


そんなわけで8点です。


日本人には日本人にしか撮れない映画があると思うんですよね。
こういう映画が日本代表として世界に評価されたら嬉しいな、なんて思ってしまいました。

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