メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

真夜中の五分前

2014年12月29日 | 映画
真夜中の五分前 を観た。

中国で時計修理工をしているリュウ(三浦春馬)はある日スポーツジムで美しく泳ぐ美女ルオラン(リウ・シーシー)に目を奪われる。
その帰りに突然声をかけられ時計を買いに行くのを付き合ってくれと言われる。
なかなか見合う時計が見つけられなかった二人、リュウは自分が作った時計を彼女に渡す。
それをきっかけに二人は親しくなる。
ある日食事に行くと彼女と瓜二つ、双子の妹でモデル・女優をしているルーメイを紹介される。
仲良しな二人だが、おとなしいルオランとは反対に奔放なルーメイ。
ルーメイの婚約者、映画プロデューサーのレオン(ジョセフ・チャン)とリュウと双子で過ごす。
ルオランは幼いころからルーメイになんでも奪われてきた、レオンも奪われてしまったという苦悩をリュウに打ち明ける。
そしてリュウとルオランは付き合うようになるのだが、ルオランは旅行に行ったきり帰らぬ人となる。
しかし一年後、思いもよらない形で再び彼女はリュウの前に現れる。

って話。


僕の好きな巨匠・行定勲監督作品です。

もうすっかり自分のやりたいことをやってる感じですね。

終始ずーーっと静かで、めちゃめちゃ叙情的で詩のような映画でした。
無茶苦茶お洒落な質感で静かで退屈で。
わかりやすい説明も無く盛り上がりも無く淡々と進みます。

僕こういう映画・・・だ~ーーーい好きなんです!

いやー面白かったです。
前半は切なくも優しい優しい行定監督らしい大人な恋愛モノです。
後半は目の前の女性は姉なのか?妹なのか?という恋愛ミステリーです。

姉と妹に共通する部分、共通しない部分。
それを時計の僅かな設定の仕方だけで伝えて来ます。

死んでしまったリュウの元恋人はわざと時計を5分遅らせる。
5分多く生きれる気がすると。
双子は時計の音が好きと言う。
そんなささやかなやり取りを最大限に意味を持たせていきます。
そんな感じで終始心の描写を時計などに比喩するので、説明はかなり少ないです。
そんな演出の度にジーンとしてしまいました。
こういう素敵な大人なお洒落な恋愛大好きですね。

正直双子ものって苦手なんですが、コレくらい洒落てたらいいですね。

このテイストで描いてたらきっとオチはぼんやりだろうなーと思ってましたが案の定でした。
でも一応オチでした、でも答えじゃないです。
一番迷うポイントを残して終わりです。

おもいっきりいびきかいて寝てるおっさんが居てストレスでしたが。
映画観るセンスの低い人にはめっちゃ寝れる映画だと思います。

今年観た円卓とはまた全然違ったテイストですね。
やはり行定監督恐るべしです。


そんなわけで8点です。


なんというか恋愛はこう描くべきという気がします。

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