メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

さや侍

2011年06月13日 | 映画
さや侍 を観た。


僕の崇拝する松本人志監督の最新作。

なんといっても今回は働くおっさんシリーズでおなじみの野見さんが主演。
あんな簡単な日本語も全く話せない人を映画に出すなんて、もうワクワクして仕方なかったです。

そして観た映画の感想としてはちょっと消化不良でした。

野見さんを主演にした時点で映画の既成概念をブチ壊し、もの凄く破天荒な作品を狙ったのだと思っていましたが、違ってました。
ぶっ飛んだちょっと頭のおかしいおっさんを何とか映画の枠にハメたって感じのベクトルです。

リアルに鼻からうどんをすすったり、金魚食べたり、蛇に噛まれたり、本気で走らされたり、縄跳びさせられたり、ふすま破りで流血したり・・・と野見さんじゃなきゃ出来ない演出もあります。

しかし上手い役者にアホをやらせるか、アホな人にまともな演技をやらせるか、どっちがいいのだろうか?とちょっと思わされる演出です。
僕はアホな人にアホな演技をやらせて欲しかったというのが希望でした。
セリフ全然言えてないけどそのまま行ってしまうみたいな。

やはりバラエティと違って映画の枠に収まって綺麗に綺麗に演出されています。

最後には感動の展開になりますが、正直予想の範囲内で、コレといった斬新さはないです。

当然、松本人志じゃなきゃありえない絶妙のセンス、シュールなコメディ要素は健在で笑えます。

全体的にちょっと説明が多い映画で、僕は説明が少ない映画が好きなのでそこも残念ではありました。
大衆向けな説明説明した展開でちょっと今まで長年観てきた松本人志と違う違和感を感じてしまいました。

子役の熊田聖亜ちゃんはとってもしっかりした演技をしてました。

他の脇役はそこそこでした。

板尾さんもいい人役なのでおもいっきり笑えるような場面はありません。

基本、松本人志と言う事でハードルが上がってしまってますが、普通におもしろい事には間違いないです。

野見さんの独特の表情、佇まいはやはり一見の価値があります。


そんなわけで6点です。


松本人志にトリッキーなモノを期待してしまうのは僕の我がままでしょうか。

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