奇跡を観た。
子供漫才コンビのまえだまえだが主演した少年冒険活劇です。
今やかなりの巨匠となった是枝監督最新作です。
大阪で仲良く暮らしていた4人家族が両親の離婚をきっかけに鹿児島と福岡の二手に別れて暮らすようになるが、子供はもう一度家族みんなで暮らしたい夢を抱く。
その為に奇跡が起きるという噂を頼りに旅の計画を立てて実行するお話。
設定からして僕の大好物です。
少年の冒険モノには非常に弱いのです。
岩井俊二の「打ち上げ花火・・・」的な感じもあります。
鹿児島で母と暮らす小6の兄航一は火山灰が降る街で暮らすことに非常に違和感を感じてイライラもしている。
「なんでこんな火山の近くで暮らしてんねん」と。
それがそこに生活する人々の温度感、空気感を絶妙に伝えていました。
元々暮らしている人間と新しくやってきた人間との差の表現です。
福岡でミュージシャンを目指す父と暮らす小4の弟龍之介はとことん明るくて駄目な父の面倒を必死に見る。
どことなく松本大洋漫画「花男」のような状況です。
航一が友達と立てる奇跡の計画に弟も福岡から参加させる。
田舎道を無計画に歩く少年少女たちの情景は胸に深く染み入るものがありました。
相変わらず独特の演出で子供たちに自然な演技をさせてます。
どこまでが演技でどこからがナチュラルなのか区別もつきません。
この辺、子供を演出させたら世界一なんじゃないだろうか?とも思えます。
寝顔とかはホントに寝かせてるような気がしました。
アップでハンディカメラ的に表情を映すセンス、走っていく少年を奥行あるカメラワークで捉えるセンス、たまりません。
田舎の家、夜の縁側でお菓子を食べる兄弟、背くらべしようと立ち上がる二人の上半身がフレームから切れます、上半身のカットで背中合わせで背くらべをしながらお菓子を食べる兄弟のシーンは僕の映画史に残る名シーンでした。
ジーンとし過ぎて涙出そうでした。
奇跡の瞬間走馬灯のように、パソコンのスライドショーのように色んな場面の断片がドアップで流れます。
もう「やられた!!!」と言う気分になりました。
サブイボで涙がポロポロとなりました。
大塚寧々、オダギリジョー、樹木希林、橋爪功などの脇役もホント絶妙な演技でした。
このクラスの役者でも見事に料理してしまう是枝監督はホント天才なのですね。
長澤まさみが出てたのも当然嬉しかったです。
どんな大人も昔はこんな少年少女たちで、こんな感じで悩みや希望を抱いていたのだな・・・と思い出させる映画でした。
始まりのシーン、無言で部屋に積もった火山灰を掃除する航一。
母や祖母と軽くユーモラスな会話をして学校へ。
坂の上にある学校に文句を言いながら歩く航一が見晴らしのいい場所で火山と重なり航一がフレームアウトしてタイトル表示。
いきなりなんて名場面なんだ・・・と心を鷲掴みにされました。
しかし結局、そっから2時間、ほぼずっと名場面でした。
そんなわけで10点です。
僕の映画史に刻まれました、ホント最高の映画だと思いました。
コレは夏の度に観たくなる映画ですね。
ほぼ間違い無く今年の俺アカデミー賞作品賞となるでしょう。
DVDかBluray出たら買おうかしら・・・
子供漫才コンビのまえだまえだが主演した少年冒険活劇です。
今やかなりの巨匠となった是枝監督最新作です。
大阪で仲良く暮らしていた4人家族が両親の離婚をきっかけに鹿児島と福岡の二手に別れて暮らすようになるが、子供はもう一度家族みんなで暮らしたい夢を抱く。
その為に奇跡が起きるという噂を頼りに旅の計画を立てて実行するお話。
設定からして僕の大好物です。
少年の冒険モノには非常に弱いのです。
岩井俊二の「打ち上げ花火・・・」的な感じもあります。
鹿児島で母と暮らす小6の兄航一は火山灰が降る街で暮らすことに非常に違和感を感じてイライラもしている。
「なんでこんな火山の近くで暮らしてんねん」と。
それがそこに生活する人々の温度感、空気感を絶妙に伝えていました。
元々暮らしている人間と新しくやってきた人間との差の表現です。
福岡でミュージシャンを目指す父と暮らす小4の弟龍之介はとことん明るくて駄目な父の面倒を必死に見る。
どことなく松本大洋漫画「花男」のような状況です。
航一が友達と立てる奇跡の計画に弟も福岡から参加させる。
田舎道を無計画に歩く少年少女たちの情景は胸に深く染み入るものがありました。
相変わらず独特の演出で子供たちに自然な演技をさせてます。
どこまでが演技でどこからがナチュラルなのか区別もつきません。
この辺、子供を演出させたら世界一なんじゃないだろうか?とも思えます。
寝顔とかはホントに寝かせてるような気がしました。
アップでハンディカメラ的に表情を映すセンス、走っていく少年を奥行あるカメラワークで捉えるセンス、たまりません。
田舎の家、夜の縁側でお菓子を食べる兄弟、背くらべしようと立ち上がる二人の上半身がフレームから切れます、上半身のカットで背中合わせで背くらべをしながらお菓子を食べる兄弟のシーンは僕の映画史に残る名シーンでした。
ジーンとし過ぎて涙出そうでした。
奇跡の瞬間走馬灯のように、パソコンのスライドショーのように色んな場面の断片がドアップで流れます。
もう「やられた!!!」と言う気分になりました。
サブイボで涙がポロポロとなりました。
大塚寧々、オダギリジョー、樹木希林、橋爪功などの脇役もホント絶妙な演技でした。
このクラスの役者でも見事に料理してしまう是枝監督はホント天才なのですね。
長澤まさみが出てたのも当然嬉しかったです。
どんな大人も昔はこんな少年少女たちで、こんな感じで悩みや希望を抱いていたのだな・・・と思い出させる映画でした。
始まりのシーン、無言で部屋に積もった火山灰を掃除する航一。
母や祖母と軽くユーモラスな会話をして学校へ。
坂の上にある学校に文句を言いながら歩く航一が見晴らしのいい場所で火山と重なり航一がフレームアウトしてタイトル表示。
いきなりなんて名場面なんだ・・・と心を鷲掴みにされました。
しかし結局、そっから2時間、ほぼずっと名場面でした。
そんなわけで10点です。
僕の映画史に刻まれました、ホント最高の映画だと思いました。
コレは夏の度に観たくなる映画ですね。
ほぼ間違い無く今年の俺アカデミー賞作品賞となるでしょう。
DVDかBluray出たら買おうかしら・・・