メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ドラマ批評 2016秋

2016年12月30日 | テレビ
ちょっと経ってしまいましたが一通り秋ドラマを観終えたのでドラマ批評です。

・べっぴんさん
あさが来た、とと姉ちゃんと自分が苦手とするお年寄り向けなオーバー演出の朝ドラが続いていたのでギャップで好感持てます。
ストーリーもテーマも上記2作品と結構かぶりますが、マイナーコードという感じですね。
個人的にはこういう悲しいテイストは好きです。
朝ドラとはいえ演劇部みたいな演出より、しっかりとした演出のドラマが観たいので。
6点。


・真田丸 (NHK)
大河ドラマ史上最も面白かったですね。
時々のほんのりコメディのボリューム感と質が絶妙でした。
真田幸村は好きな武将だし、作り手独自の歴史の解釈も多々入っていて、それも秀逸で。
色々勉強になりました。
コレはロスになるタイプのドラマでしたね。
8点。


・IQ246~華麗なる事件簿~(TBS)
織田裕二の演技のクセが凄い!なドラマでした。
天才なお金持ちが勝手に捜査に関わり、お目付け役の土屋太鳳を振り回す設定で。
ディーン・フジオカがかっこよかったですね。
序盤は古畑任三郎的で相棒的で一話完結で面白かったですが、
終盤はベタなサスペンスになっていきました。
序盤のようなテイストのままやればもっとヒットしたような気もしましたが。
個人的には結構面白かったです。
7点。


・キャリア~掟破りの警察署長~(フジテレビ)
エリートキャリアで若い署長なのに現場の刑事同様、現場に出まくる署長を玉木宏が演じていました。
瀧本美織とのコンビが少女漫画的な関係で結構良かったですね。
ベタであるあるな展開でインパクトは弱めでしたが、それなりに楽しめました。
5点。


・レンタル救世主(日本テレビ)
大借金を抱えた駄目サラリーマンが会社をクビになりレンタル救世主という謎の事務所で働くようになる物語。
沢村一樹が主演ですが、高品質なクオリティまでいかないですが、ライトなドラマで主演するにはいい存在感の役者ですね。
ドラマとしてはつまらない方でしたが、志田未来の地蔵ラップのインパクトは凄すぎました。
4点。


・カインとアベル(フジテレビ)
お金持ち一家のエリートでパーフェクトな兄と、自由奔放な弟のポジションがどんどん変わっていく物語です。
月九にしては久々にそこそこダークな物語で結構見応えはありましたが。
結果ちょっと中途半端なしあがりでしたかね。
昼ドラみたいにもっとドロドロにした方が良いのでしょうが、近年そういうドラマは作りにくいのでしょう。
最近の月九では悪くは無かったです。
6点。


・警視庁 ナシゴレン課(テレビ朝日)
やる気のないナシゴレン課のサディスティックな課長が部屋で想像で事件を解決するドラマ。
斬新でなかなか面白かったです。
そしてこの時間のドラマとしてはなかなかの豪華キャスト、なのに島崎遥香が主演で。
推理のストーリーもなかなか深みがあって悪くなかったです。
そして最大の見所のみんなが突然歌い出すムード歌謡も悪くなかったです。
6点。


・逃げるは恥だが役に立つ(TBS)
可愛い可愛い新垣結衣とヲタクな星野源による契約夫婦の物語。
上手いことパロディを沢山入れていて、明るい雰囲気で面白かったです。
くっつきそうでくっつかないというじれったさを売りにして、ムズキュンって言うんですね。
大きなブームも巻き起こしていましたが、そこまで面白いとは思いませんでした。
それにしても新垣結衣はめちゃくちゃ可愛いですね。
彼女を可愛く演出するだけで視聴率取れるというのは凄いと思います。
今のうちにハリウッド進出したらどうでしょうか?
7点。


・拝啓、民泊様。(TBS)
リストラをきっかけに怪しい民泊業者に誘われ民泊を始めてしまう男の物語。
ダークさとほのぼのさが融合した不思議なドラマでした。
民泊に関心がある自分としてはとても勉強になったし、時勢を捉えた素晴らしいテーマだと思いました。
新井浩文を主役にすると作品の雰囲気出ますね。
語学堪能な中野裕太の語学力が活かされていて、それも刺激になりました。
5点。


・レディ・ダ・ヴィンチの診断(フジテレビ)
売れっ子な吉田羊が手術をしない天才分析医を演じていました。
どことなく、ドクターXとかぶる気がしますが・・・。
内容の深さ、病気の難解さ、真相の暴かれ方、かなり秀逸で見応えありました。
そして脳の障害が故に死んだ自分の娘の幻と暮らしている悲しさがなかなかでした。
何より自分の大好きな吉岡里帆が良さが発揮される様な役で出ていて嬉しかったですね。
7点。


・グッドモーニング・コール(フジテレビ)
超人気のイケメンと普通の女の子が不動産詐欺にあい同居生活するようになってしまう物語。
何から何まで少女漫画のベタなフォーマットをとことんやるだけのドラマでした。
おじさんにはその面白さはさっぱりですが女子中高生は喜ぶのかな?胸キュンするのかな?
最近良く見かける福原遥が主演でしたが、今のところその魅力はわからないですね。
結局白石隼也より全然モテる設定だし。
この普通っぽい女の子とドSの男っていう設定は流行りなんですね。
自分もドSなのに全然モテないけどね。
3点。


・地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子(日本テレビ)
憧れの雑誌の編集者を目指して受けた出版社で校閲として採用される物語。
石原さとみの良さが存分に発揮されたコミカルな内容で、社会人の成長やら恋愛やら女の友情やら。
大好きな石原さとみと本田翼の共演だけで大分興奮できますが、菅田将暉も珍しくおとなしい役で良かったです。
ファッション的にも見応えありましたし、一話完結な内容も良かったです。
こういう日々の生活にやる気を与えてくれるようなドラマって好きですね。
そういうところに映画との差別化を感じるので。
7点。


・Chef~三ツ星の給食~(フジテレビ)
三ツ星シェフがオーナーの陰謀でシェフとして働けなくなり学校給食を作るようになる物語。
天海祐希が超強気な天才シェフを演じていてはまり役でした。
遠藤憲一がいぶし銀でいい味を出していたのも良かったです。
その他脇役が結構秀逸で良かったです。
個人的には大好きな川口春奈が出ていて、しかもその可愛さが存分に発揮されていて嬉しかったです。
6点。


・ドクターX~外科医・大門未知子~4(テレビ朝日)
ご存知の大人気シリーズのシーズン4ですね。
変わること無く孤高の天才医師の活躍です。
展開は大胆なので人気があるのも納得ですが、ここまで視聴率がいいのは理解不能ですが。
豪華キャストでユーモアも豊富で非常に見やすいですね。
6点。


・家政夫のミタゾノ(テレビ朝日)
ロボットみたいな女装した男が超絶な家政婦技術をもって毎回大胆な活論を導く物語。
ボロボロだけどかろうじてハッピーエンドというか、未来に希望を見いだせるような。
何よりTOKIOの松岡昌宏の演技が非常に素晴らしかったです。
ロボットみたいで無表情で残酷で、度肝抜く様な行動に出て。
表情は変わらないですが、心の底には優しさがあるような。
「痛み入ります」はすっかり多用してしまう個人的な流行フレーズでした。
そして清水富美加が相当可愛さを発揮するコミカルな役でした。
コレで彼女のファンになる人も増えたでしょう。
8点。


・吉祥寺だけが住みたい街ですか?(テレビ東京)
吉祥寺の不動産屋を舞台に、吉祥寺に部屋を探しに来た人々に吉祥寺以外の街とその街の物件を紹介するお話。
半分ドキュメンタリーなレポートでガチで街をぶらぶらしていて、コレは非常に素晴らしいドラマでした。
人生につまずいたり迷いを抱えている人に自由な森三中大島とメイプル超合金安藤なつの不動産屋姉妹がそっと手を差し伸べるような。
そっけないけど彼女たちに物件を紹介された人々が未来へ希望を観ていくのは毎回ジーンとしてしまいました。
本編とは無関係な又吉直樹のコーナーもいい感じでした。
深みがある人間ドラマで非常に癒されるいいドラマでした。
設定は全然違いますが、どことなく深夜食堂と近い感覚を覚えるドラマでした。
コレは全然シリーズ化できると思うのでまたやって欲しいですね。
8点。


・勇者ヨシヒコと導かれし七人(テレビ東京)
大好きなヨシヒコシリーズです。
わざわざ感想を書く必要も無いくらいいつも通りのとことんコメディです。
安定のエンターテインメントですね。
7点。


・潜入捜査アイドル 刑事ダンス(テレビ東京)
芸能界の大物に近づく為に若手刑事がアイドルグループとして芸能界に潜入する物語。
SMAP解散が世の中を賑わす中、なかなかスリリングなドラマでした。
シュールなコメディで高品質なのはすぐにわかる流石のテレ東ドラマです。
しかも話題を集めてバラエティ番組の一周目で結果を残し二週目を目指したり、スキャンダルを利用したり裏とはぜんぜん違キャラでバラエティに出たりと。
かなり生々しい事を描いています。
そもそも男の5人組アイドルでベースを想像せずにはいられないですね。
他の登場人物も容易に連想できる実在のタレントが居て、劇中のバラエティ番組もモデルが想像しやすくて。
個人的には非常に好きなドラマでした。
7点。


・THE LAST COP (日本テレビ)
破天荒過ぎる唐沢寿明と窪田正孝がバディを組む刑事ドラマ。
唐沢寿明は20年寝たきりで時代錯誤、妻は後輩と再婚していて奇妙な家族になってしまいます。
唐沢寿明のコメディはとても自然ですが笑える程じゃないのはいつも通りです。
窪田正孝にこういう絶叫系のキャラでコメディをやらせるのはどうなのでしょう?と微妙でした。
佐々木希は相変わらず可愛いです、和久井映見も劣化しないですね。
伊藤沙莉も彼女の良さが出るいい役でした。
イマイチと思って観ていましたが最終回の生放送は凄かったですね。
NGも容赦なしNG出しまくりで出演者笑いまくりのかなり破天荒なチャレンジでした、その試みはかなり評価できるものでした。
そんなことよりも何よりも、自分の大大大好きな桜井日奈子が出ていたのでそれだけでもう必見でした。
出番が少なめでしたが、そのおかげで食い入るように観てしまいました。
7点。


今期は役者自信の素材を活かすような、彼ら彼女らの一番得意な部分を出すようなドラマが多かったですね。
その点で今後はわかり易い個性を持っている役者が重宝され、アイドル的な役者の居場所を奪って行くような予感を感じます。
抜けて面白いドラマは無かったですが、平均的には面白いドラマが多かったですね。

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