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蜘蛛の巣を払う女

2019年01月12日 | 映画
蜘蛛の巣を払う女
を観ました。


冷え切った空気が人の心まで凍てつかせるストックホルムの厳しい冬。
背中にドラゴンのタトゥーを背負う天才ハッカー、リスベット・サランデルに仕事が依頼される。
「君しか頼めない――私が犯した“罪”を取り戻して欲しい」
人工知能=AI研究の世界的権威であるフランス・バルデル博士が開発した核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局から取り戻すこと。
それは、その天才的なハッキング能力を擁するリスベットにしてみれば簡単な仕事のはずだった。
しかし――、それは16年前に別れた双子の姉妹、カミラが幾重にもはりめぐらした狂気と猟奇に満ちた復讐という罠の一部に過ぎなかった。


フェデ・アルバレス監督です。
ドント・ブリーズの監督さんなんですね。

前作が結構好きだったのですが、監督もメインキャストも全部変わってしまったので、
そこはなかなかの萎えポイントではありました。
前作は続き物ってわかっていてそれっぽい終わり方だっただけにスムーズには繋がらなかったのは残念です。

それでも作品のテイストは流石に近いです。
前作ほどスケール感は減った感じですが、不気味さは増した感じです。
ストーリー的な不気味さではなく、基本的な作風の不気味さが際立っていました。

なかなか複雑で奥深いストーリーなのに非常にセリフが少なく、見ている人がそれぞれで補完しないといけないパターンも多かったです。

このヒロインがスーパーのようでそこまでスーパーじゃないのがこの作品の面白いポイントですね。
相当スマートでパーフェクトにこなせそうなのにそこまではうまくいかないってのが良いです。
逆を言えば敵も同等のスペックを持っているってことで。
そういう方向で敵の怖さがよく評者されていました。

前作も雪の世界観だった気がしますが、今作もそういう寒そうな世界観です。
それが困難さを醸し出している感じです。

ストーリーは似たようなポイントをぐるぐるしてダレる感じはありましたが、
要所要所でなかなかダイナミックな展開がくるので楽しめました。
過去からの因縁を非常に引っ張ってる感じはありますが、
何がそこまで根に持つことがあるのか、、、とは思いました。

内容より世界観を楽しむ映画でした。
引きの画でシームレスに描いてしまうようなシーンは好きでした。

リスベットはクレア・フォイになっていました。
妥当にこなしていましたが、ルーニー・マーラほどの存在感はなかったです。
奇抜さは減った感じですが、リスベット感はちゃんと出ていました。
スマートにやってしまうところから、敵にやられるところまで良い塩梅でした。

リスベットの双子の妹役をシルヴィア・フークスが演じていました。
ブレードランナーのイメージが強いですが今作もその路線の印象でした。
主演よりも存在感あったかもしれません。

ミカエルはスヴェリル・グドナソンに変わっていました。
ボルグを演じていた人ですね、あの演技は相当素晴らしかったですが、今作も似ていました。
ただ出番が少なめでいまいち目立っていなかったです。

妙に記憶に残る若干通向けなアクション映画だと思います。


そんなわけで7点。

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